マンガ旧約聖書 3 士師記/サムエル記他 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2014年8月23日発売)
3.73
  • (2)
  • (8)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784122060029

作品紹介・あらすじ

世界の古典ともいわれる「旧約聖書」を描く最終巻。ダビデやソロモンなど「主」の恩恵で栄華を極めながらも罪を繰り返す人間たちが辿る悲運を流麗な筆致で活写!

みんなの感想まとめ

物語としての魅力を引き出した本書は、旧約聖書のエピソードをコンパクトにまとめながらも、登場人物たちの人間的な弱さや深さを丁寧に描いています。特にサウルからダビデ、ソロモンへの王位継承の過程では、史実に...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『本書はさまざまな訳本をもとに私なりに組み立てましたので「物語」として読んでいただけたら幸いです』とあるとおり,既に聖書を読み終えた身からすると,こう変えちゃうと意味が変わってしまうぞ!といった箇所が散見。端折られたのも多い。とはいえ大幅に逸脱したり,でっち上げたりはしてないので,その点は好感が持てる。あれだけ長大なものをわずか3巻に収めるのは大変。BBN聖書放送の「長岡輝子の聖書物語」(子供向け音声劇)を毎週楽しみにしているが,1つ1つのエピソードは本書よりも時間を割いている気もする。

  •  前作の1と2とあわせて購入し、これが最終巻です。神と信者というバイラテラルな関係から、王を頂きその下に民が居る形をとっている時代の話です。

     書籍の帯で西原理恵子氏が言う通り、旧約聖書は不倫あり裏切りありで、しまいには神様が選んだ王が心変わりし、神が”私が間違った”という始末(原本は本当だかわかりませんが)。

     こうした不完全さを堂々と示す宗教に対して、無宗教の日本人としてどういう教訓を導けばよいのかはよくわかりません。やはり宗教はわからないととらえるべきか、あるいは不完全さにも寛容で居るべきととらえるべきか、それはよくわかりません。

     ただ、まずは西洋の芸術・美術或いは文学で言及されことが多いこの旧約聖書の概要を理解するためにはこの程度が手軽かつ実用的だと思います。本格的ではなく、手っ取り早く旧約聖書を理解したい人にはお勧めします。

     なお収録はヨシュア記、士師記、サムエル記、列王記、ヨナ書、ヨブ記、ダニエル書です。知恵の王として言及されることが多いソロモン王の話も出てきます。ちなみに、イスラム教では同様の名をスレイマンとして呼ぶようです。興味深いことです。

  •  旧約でサウル→ダビデ→ソロモンと王位継承される辺りは、史実にあった出来事を踏まえている気がする。というのも、サウルもダビデも、人間的弱点がきちんと描かれているからだ。
     ダビデの子アブサロムは(天使を除けば)聖書きっての美青年、その死に方も耽美的。里中先生の作画も熱が入っている。これほどの画題、西洋絵画にマスターピースがありそうなものだが、寡聞にして知らない。

全3件中 1 - 3件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

里中満智子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×