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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784122060173
みんなの感想まとめ
昭和の文豪たちの生き生きとした姿を捉えた貴重な写真集であり、写真家の林忠彦が彼らとの出会いを通じて感じた印象やエピソードが語られています。各文豪の特徴を際立たせる写真は、彼らの人間味や独自の魅力を伝え...
感想・レビュー・書評
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隣県の周南市美術博物館にまた行こうか、と思わせる一冊。
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昭和の文豪の貴重な写真がたくさん。写真家の林忠彦さんが彼らに直接会った時の印象も書かれているので、書評での彼らとはまた違う面が浮かび上がって来たりします。当時の家の中や服装も興味深い。やっぱ現代人より適当に着てても着物がさまになってますね。カバーの坂口安吾の写真がすごく好き。永久保存します
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川端康成の鋭い目、谷崎純一郎の笑い顔、酒場で胡坐をかく太宰治、ゴミだらけの書斎の坂口安吾、浦安を歩く山本周五郎、広告代理店で椅子にまたがる開高健、熱海の海岸を歩く広津和郎と志賀直哉、洞海湾を前にたたずむ火野葦平、名誉駅長の内田百閒等々、どの写真も文士そのものを表しているようであります。写真家の、名声に顔が追いつかないのか、何か弱さを隠しているのか、という三島由紀夫へのコメントには、驚かされます。☆四つです。
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多くの文豪を撮り続け、今もなお色褪せない写真を残してくださった、写真家・林忠彦さんの本。
写真とともに林さんのお話を読んでいると、文豪一人ひとりが人間くさく、生きていたことを生々しく感じることができました。
たった一つしか残っていないフラッシュバルブで撮った、バー・ルパンでの太宰さんの写真は、私の大好きな写真の一つです。
あの有名な写真も、「おい、俺も撮れよ。織田作ばかり撮って。俺も撮れよ」なんて、太宰さんがワァワァ言わなければ撮ることがなかったかもしれないと思うと、人の出会いのタイミングというものは面白いなと感じます。 -
「日本の作家」からの流れでこちらも。
林忠彦さんと作家たちのエピソードが盛りだくさん。
やっぱり一筋縄ではいかない人間ばかり。
何かが欠落していたり突出していたり。
いびつなグラフみたい。
林忠彦さんの文章を読んでから写真を見ると、また印象も違ってきます。
林忠彦さんはどことなく女性に冷たい感じがしたんですが笑、「男を撮れば林忠彦」と言われていたとのことで納得。
(余談ですが「女を撮れば相澤義和さん」といえるんじゃないかなと思って「愛情観察」を買おうとしてる)
それにしてもこんなに大勢の作家と近づき、その懐に入って写真を撮ることができるっていうのは本当に写真家が天職だった人なんだなと思う。
ベタベタかもしれないけど、川端康成と内田百閒の写真が特に印象的。
文芸はやはり人間から生まれるのだと思った。 -
写真
文学 -
鶴のような痩身にぎょろりとした大きな目、眼光の鋭さに
たじろぐ。
初っ端から川端康成なのである。威厳があるというか、少々
近寄りがたいというか。迂闊に近寄れない雰囲気が伝わって
来る写真だ。
昭和を代表する写真家、林t忠彦による文士たちの肖像を
収めたのが本書だ。「文士」なんて言葉も既に死語なんだ
ろうけれど、林氏の作品に置いては「作家」と言うより
「文士」という言葉がしっくりする。
銀座のバー「ルパン」を仕事場代わりにしていた林氏が、
そこで織田作之助を写したのが始まりだった。そして、
織田作之助ばかり撮っていないで自分も撮れと言われて
太宰治を同じ「ルパン」で撮った太宰治の写真は林氏を
知らない人でも見覚えがあるのではないだろうか。
写真と言えば口をへの字に結んで撮られるものだと思って
いるような谷潤こと谷崎潤一郎だが、松子夫人が傍らに
いる時にとっさにカメラを向けた時の笑顔がなんとも
可愛らしい。
若き日の瀬戸内寂聴の可憐さ、芯の強い左翼活動家
だったと思えない宮本百合子の「近所のおばさん」の
ような雰囲気。
どの人物もその人の特徴や雰囲気をよく掴んだ写真だ。
眺めているだけでも十分楽しめるのだが、それぞれに
添えられた人物にまつわる林氏の文章も楽しい。
「俺の文章きれいだから、若い女の子のファンがすごく
多いんだよ。俺の顔がクローズアップで、作者の顔は
こういう顔だっていったら、イメージが壊れるだろう。
だから俺は顔をクローズアップで撮られるのはきらい
なんだよ」
うぅ…山本周五郎先生、可愛すぎます。
以前に朝日文庫で出た版も持っているのだが、今回は
増補版ということで購入。また何度も読み返しそうな
本が書棚に増えた。 -
林忠彦の写真展を見て文士たちの生き生きとした表情と林氏のエッセーがとても面白く、再訪したほどだった。
これはその写真展の原型ともいえる文庫版の写真集とエッセーで、巷でなかなか接することのない文豪たちの生活ぶりや、時代背景など大変興味深いと思う。 -
他人から聞く他人の話は大好きです。話題にあがっている人のことだけでなく、話し手の人のことも知れるからです。
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