象が踏んでも 回送電車 IV (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2014年10月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784122060258

感想・レビュー・書評

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  • 堀江敏幸の「回送電車」シリーズ四作目。

    このシリーズの虜になって、もう随分となるのだが、失礼なことに文庫化されるのを待ち望んでいる私にとって、書店で厳かに面を見せていたときのあの興奮といったら、ない。

    今作は、のんべんだらりな散文はやや少なめで、人物や作品に言及したものが多かったように思う。(私はのんべんだらりをこよなく愛しているので、お間違いなく)

    本当は知識がなくて読みにくい内容も沢山あるのに、堀江敏幸の選ぶ言葉の妙が気になって仕方がなくて、思い出すとまた最初から味わってしまう。
    以下、引用。


    「釣り針のような言葉」
    自分はひとりぼっちだと落ち込んだとき、ほんとうに頼りになるのは誰だろうか?両親、兄弟姉妹、友人、先生、先輩、後輩。なにも言わずに抱きしめてくれるひと、言葉も抱擁もなくただいっしょにいてくれるひと、言葉の意味が飽和し破裂して音だけになるくらい語りかけてくれるひと。誰が、どんなふうに慰め、どんなふうに励ましてくれるにせよ、最後に必要になるのは、やはり言葉である。


    引用が長くなった。
    けれど、この人のある言葉と出会ったときの、ドキンとする感じを大切にしたい。

  • 2015/1/15

  • 『回送電車』シリーズ第4巻。
    これまでで最も『小説に近い』印象の1冊だった。
    巻頭には詩が収録されている。詩はよく解らないが、言葉の並びが緩やかで気持ちの良い詩だった。

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著者プロフィール

堀江 敏幸(ほりえ・としゆき):1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者、早稲田大学教授。95年に第一作『郊外へ』(白水社)を刊行。著書に『熊の敷石』(講談社文庫)、『雪沼とその周辺』『河岸忘日抄』『その姿の消し方』『おぱらばん』(新潮文庫)、『正弦曲線』『戸惑う窓』(中公文庫)、『オールドレンズの神のもとで』(文春文庫)などがある。

「2025年 『鶴 長谷川四郎傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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