本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784122060357
みんなの感想まとめ
家族の絆や成長を描く物語は、主人公たちの心の葛藤や変化を通じて、読者に深い感動をもたらします。特に、姉妹の関係性には緊張感が漂い、時にひやりとした瞬間が訪れますが、それが逆に物語の魅力を引き立てていま...
感想・レビュー・書評
-
入院中本が置いてあったけれど、読み進めにくく、なかなか読んでゆく本がない中、この本は言葉の使い方が綺麗に感じ、浸透しやすく読みやすかった。
装丁の絵も文章と合っていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞での連載小説だったということを、読後、他の方のレビューで知りました。湖を中心にぐるりとめぐる柔らかい風景描写が灰色の紙面を横長に切り取って、読む人をほっとさせたのではないでしょうか。
姉妹というあり方には、切れ味が強すぎるあまりに、踏み込みすぎると元には戻れないほどばらばらに崩れてしまうのではないかと、知らずのうちに張られる緊張感があると思う。だから、今作も読んでいるとひやりとしたりする。
何も起きないといえば何も起きていない、淡々とした季節の流れの中で、ふとした物事の変化が主人公を変えて、距離を置いていた世界を最後は自分の中に取り込む。自分の人生が始まる予感。
やっぱり、許すこと、受け入れることから変わるのかなあ。 -
ふと手にとって買ったのに、思いの外とても良くて、今年のベストにしたいくらい。
山の湖畔に建つ食堂を切り盛りする長女、灯子。役者を夢みて東京へと出てゆく次女、悠。将来の悩みも恋の悩みも等身代の高校生、末っ子の花映。
ある思いから、この人が減りゆく湖畔に、そこに建つ「風弓亭」に残ることを至上として生きている灯子。
物語を終えて、淳次との関係性が変わったら、また違う思いでこの湖畔に残ることができるでしょう。 -
灯子のかたくなさ、不器用さ、読んでてしんどかった。
花映の真っ直ぐさや、悠の潔さにさらに追い詰められる感じがあって、
父、源三と似てるんだなーと切ない。
夫婦ももっと違う未来があったかもしれないのに…。
辰生くんの謎は解けた。
でも実際ここまで関わるのはアウトでは?
今後、どうなったか知りたいけど、まぁ、いいか。
三姉妹と湖という設定にこだわりが感じられて、逆にそれが個人的には重く感じた。 -
湖畔でお土産屋兼食堂を営む三姉妹の長女の
お話でした
徐々に明らかになる秘密と長女の思いと
淡々と読ませる内容って感じました
楽しめましたよ
このあとの話があるなら読みたいくらいでした -
湖のような静かな物語。
-
静かにそこに生きたい人を受け入れているふりをしながら、全く受け入れない家族と一緒にいる息苦しさ。それにすら気がつかないふりをし続ける。自由って言葉は嫌い。
-
よかったな~
青山さんふたつめだけれども、
この人はよしもとばななみたいな作家になれるんじゃなかろうか。
作品に漂う、さみしさややさしさ、人の温度が似ている気がするなあ。
もっと長編書いてほしいな。今読みたい。
きっと今、この人と温度が合うタイミング。 -
他者との関わりのなかで揺らぐ心を丁寧に描写していて、とても好きな小説。
妹たちの成長や自立、そして辰生との出会いにより、湖畔での穏やかな暮らしが変化していく予感や怖さを、灯子は敏感に察知している。
ぐいぐい読ませるタイプの話ではないけれど、心理描写が巧みで、好きな表現がたくさんあって、一日で読んでしまった。 -
淡々と流れる時間、ちょっとづつ動き出してのラスト
-
湖畔とはどこの湖なんだろうと山中湖や河口湖あたりを想像しながら読んでいた。ちょうど後半あたりから怒涛ののごとく物語が展開していき一気に読んだ。田舎暮らしをしていると都会の雑踏が妙に恋しくなってきたり、人間は、おだやかなしあわせをぶち壊したくなる衝動もわいてきたり、厄介な動物だなと感じた。
登場人物の心情が丁寧に描かれていてとても面白かった。きいさんがなんで死んでしまったのか気になった。 -
主人公の灯子の性格によるものか静かで落ち着いていて、少し暗くてもの寂しい物語。でも綺麗で、読んでいて気持ちのいい小説でした
-
3姉妹の話というだけで興味深く手に取ったけれど途中何度か読了断念を迷った。長女灯子の目線で湖畔での生活が語られる。叙情的に語られる情景は目に浮かぶようだ。けれど既に前半で飽きている自分に気づいてしまった。なんとか後半まで読み進みやっと真実が明らかになっていく終盤はあっという間で灯子の呪縛が解かれ未来が繋がっていくというラストはホッとした。
-
150429
著者プロフィール
青山七恵の作品
本棚登録 :
感想 :
