任侠病院 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2015年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784122061668

みんなの感想まとめ

病院の経営立て直しをテーマにしたこの作品は、シリーズの魅力をしっかりと引き継いでいます。暴力団のフロント企業による収益の吸い上げや、内部からの掃除を通じて、阿岐本組がどのように変革を遂げるのかが描かれ...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。いつもと同じパターンなので安心して読める。
    今回は病院の立て直し。医療関係にいたので赤字の構図が良くわかる。暴力団のフロント企業が中間に入り収益を吸い上げる仕組み。暴力団にとっては、病院が潰れても、それを売却して稼ごうとする。
    弱小阿岐本組は内部に入って、掃除から始める。外部からも内部からもイメージを変えて行く。今回は並行して阿岐本組の本拠地で住民からの排斥運動が起きる。2つの根っこは大きな暴力団からの攻撃。過去2作では敵方の暴力団の組長と兄弟分だったというオチだったが、今作では違ったようだ。解決と同時に病院から身を引く、いつものパターン。惜しまれつつ、病院から去って行くのが格好良い。次作も楽しみになる。

  • 今回の任侠シリーズも面白かった。
    阿岐本組長カッコいいですね。
    病院の経営立て直し、最後はスカッとしましましたし、ほんわかした気持ちにもなりました。
    次は銭湯♨️か

  • 任侠シリーズ第三弾。
    今回は病院の経営を立て直す事になった阿岐本組の面々。
    稔と健一の影が薄かった気がするけど、相変わらず阿岐本のオヤジがかっこよかった。

  • 任侠シリーズ第3弾!
    人の心は、入れ物から始まる。前の学園の時もそうやったけど、玄関綺麗にして、蛍光灯替えて…
    やっぱり綺麗な方がええもんな。
    今回は、病院再建!
    ここの病院は、医者、看護師、事務と皆んな基本、仕事に真摯に向かってる。
    確かに傾いてはいたけど、基本スペックは高い。バックが、ヤクザの外部業者を除いて。
    期間は、2週間で何とかしたから、そうなんでしょ!やっぱり。
    こんな人情味溢れるヤクザさんなら、ええけど、やっぱりフィクションなんで、現状にはおらんのやろな。
    終わりは、分かっているんやけど、やはりホロッとする。
    ええ感じの話でした。
    普段読んでる本の間に挟むと尚、効果的になる(^_^)v

  • ・H30.2.19 読了。

    ・建物の外見をきれいにすること、照明を交換することなど、阿岐本親分の考えで潰れそうな病院が息を吹き返す様子を見るのは、読んでいてすがすがしい思いがしました。
    とても面白かったです。

  • 「任侠病院」今野 敏著

    1.舞台
    経営が傾きかけた病院。
    その病院の建て直しをあちらの世界の組織が建て直すという物語です。

    2.物語の魅力
    1.あちらの世界ですが、ドンぱちが少ないこと
    2.商売なしに、患者と医師のために建て直しを図ること。

    3.なぜ経営が▲に?
    病院の庶務、清掃を外部委託しています。
    この会社がぼったくり、かつあちらの世界なわけです。
    そのため、この会社との契約を見直す取り組みが始まるわけです。

    4.病院経営の建て直し。
    まずは、外壁の掃除から始めます。
    来院する患者さんに気持ちよく利用してもらうためです。
    また、廊下が暗い場合は、蛍光灯も変えます。
    そのような取り組みから始め、あちらの組織と病院スタッフの信頼が芽生えていくのです。

    読み終えて、ほっとする小説です。
    今野さん、初めてでした。

    ミルクココアを飲みながら、冬に読んでみたい小説です。






  • 暴力団・阿岐本組が病院経営に乗り出す。いつも通り永神のオジキから「病院の経営が大変になことになってているから立て直してくれ!」との指令。早速、阿岐本組長が監事、代貸・日村が理事に収まる。経営圧迫の原因は、ヤクザ(耶麻島組)絡みのフロント企業への業務発注が高額なこと。これをどうにか解約したい。一方、代貸・日村は、外壁掃除、事務職員、看護師とのコミュニケーションを重視し、さらに耶麻島組からの嫌がらせに対して真向勝負する。最後には阿岐本組長が耶麻島組長への恫喝で勝負あり。シビレル場面だった。次は浴場?楽しみ。

  • 「任侠書房」・「任侠学園」に続く、任侠シリーズ第三弾。

    正統派ヤクザ(?)の阿岐本組。
    所帯は小さいけれど、地元の皆さんのため日夜、努めている。
    ここに描かれる”ヤクザ”は憎めない存在。
    組長の阿岐本、代貸の日村、組員たち。
    みんなキャラクターが良い!

    潰れそうな病院の正しい立て直し方。
    それを見たようで、面白かった。

  • 感想
    今回は乗り込んだ病院を立て直す。いつものように乗り込んだ土地が組長の関係者ではなく、関西系で組長の貫目で勝負して勝ち、病院を救い、今回も颯爽と去っていった。爽快な小説だった。

    あらすじ
    阿岐本組は今度は病院の経営に乗り出すことになった。赤字が続く病院では、清掃などを一括で請け負う業者のマージンが問題になっていた。業者の裏には関西の息がかかった組が操っていた。

    一方、阿岐本組は、地元での追い出し運動が起こっていた。その背後にも同じ関西系の組が関与していた。

  • シリーズ第三弾!

    今度は病院の立て直しを行う物語。
    本作では組長の阿岐本の活躍(指示)が光ります!
    さらに、前2作と同じ終わり方になってしまうのかと思ってましたが、今回は違ってました。

    ストーリとしては、今まで同様、阿岐本組の組長が病院の理事長を引き受けることになります。
    そして、日村がまた奔走するパターン。
    病院スタッフ自体は大きな問題なく、経営そのものが問題の病院。
    これをどう立て直すのか?
    高費用の請負業者の裏に見えてきた関西系の耶麻島組。
    そして、立て直しに対する嫌がらせ。
    さらに、一部地元住民から発生した暴力団追放運動。これにどう対峙していくのか?
    そんな中、見えてきたのは、この活動の裏にも耶麻島組。
    ということで、前回同様の展開になってきます。
    そして、最後は阿岐本組長の顔の広さで解決かと思いきや、今回は違った形で決着します。

    今回の改革は、働きやすい環境をつくること。
    掃除や蛍光灯の交換、そして、笑顔。筋を通した改革がスタッフ達の心を動かしていきます。

    さらに今回、医師のセリフに心動かされました。
    「患部を治療し、症状をなくしたり、軽くしたりすることに全力を尽くす。それが医者だ。そして、それを監査技師や看護師がフォローし、ケアする。さらに医療事務がそれをサポートする。(略)人を助けるのは、医者じゃない。(略)人を助けるのは、病院なんだ。病院のみんなで人を助けるんだよ」

    今までどおり、出来すぎた展開ですが、とても楽しめます。
    とっても、お勧め!

  • やっぱり面白い。パターンは一緒でも、義理人情の温かさを感じる昔ながらのヤクザとその土地の昔からの人たちとの関わりが、読んでいてほっこりする。今回は病院で、そこには日々戦っている人たちがいて、でもいろいろと諦めかけているところに阿岐本組長がやってきて、例によって明るくきれいにすることから始める。そして一人一人に丁寧に対応して、笑顔に、やる気溢れる顔にしていく。地道なやり方がとても大切なことだと思わされる。今回の阿岐本組長はカッコよかったなー。

  • 今野敏さんの任侠シリーズ第三弾は
    永神のオジキから持ちかけられた病院の立て直し。

    今度は病院ですか..。
    代貸日村誠司はまたもや奔走されることになります。

    それにしても阿岐本組長は、気まぐれに何にでもすぐに飛びつく
    懲りないオヤッサンだけど、引き際ときたらなんとも鮮やか。
    ようやく軌道に乗りかけたか...というところでスッと退く潔さが男前。

    適当に~、、とか言っておきながら、実は堂に入った
    起業のエキスパートだったりするのかもしれません。

    あまりにも鮮やかな引き際に
    こちらは未練たらたら.....(笑)

    ぜひまた何かやってください♪
    楽しみにしています。

  • 任侠シリーズ第三弾、出版社、学校につづき今度は病院の立て直し。前作につづき阿岐本が命じたのはまず環境整備。外壁の清掃や待合室の照明の交換など、働く人や病院に訪れる患者の気持ちに働きかける効果を期待してのことと思われ、第二弾で登場した学校の立て直しの際の割れ窓理論に通じるものがあります。

    また、労働環境がよいとはいえない中にあっても、病院で働く人たちの気概や志が素晴らしく、阿岐本がそういった点も見逃さず、適切な手を打っていく過程もお見事!

    この組長の判断とその根底にある大局観は素晴らしいものがあると毎度のことながら感心してしまいます。小手先のテクニックなどではない、人物そのものの器の大きさゆえ、なのですかね。シリーズを重ねるごとに”人を動かす”リーダーとして阿岐本の資質がだんだん明らかになっていくようです。

    本作では病院の立て直しのほかに組に対する追放運動も並行して発生、裏をたどると背後にはある”組”の存在が浮かび上がり、病院の問題ともつながっていることがわかり、直接交渉の展開へ。

    そして最後は、もはやこれもシリーズのお約束ともいえる展開。さすがに今回は阿岐本の顔の広さによる解決ではありませんでしたが、病院の問題を解決しつつ自らも潔く病院から去る決心をします。病院に関わったのは、後日病院をこっそり再訪するシーンで書かれている通り2週間程度なのですね、短い間で立て直しを成功させ、本当に爽やかな風が吹き抜けていったような読後感をもたらしてくれます。

    このシリーズは本当にはずれがなく安心して読み進めることができます。あと一冊、任侠浴場にも期待。

  • 任侠シリーズ最後?痛感で面白く一気読みしてしまった。
    人の気持ちを変える示唆は、何処でも通じるもので、シンプルだけどなかなか出来ない。。このシリーズ読んで少しでも日々の心かけ変えようと思った。

  • サクサク読めました。
    阿岐本組長、いい人ですね。
    そして面白い人です。
    その下で動く代貸日村は気の休まることがなく
    大変ですが。
    任侠学園も読んでみようと思っています。

  • 日村さんがとても愛おしい。
    シリーズを増すごとに好きになる。

    阿岐本さんに出会えて本当によかったね。
    美味しいお肉をたらふく食べてほしい。

  • 任侠シリーズ第3段。

    今回は、病院!!
    安定した面白さで
    今回の阿岐本さん、今までよりも
    かっこ良かったです♪



    No.32

  • 安定の面白さ。

    任侠シリーズ第三弾で、今度は病院ですが、
    いい意味でストーリー展開は一緒。

    あっという間に読み終えちゃうのが寂しいこと以外は言うこと無し。

    ドラマ化して欲しいな~。

    オススメです。

  • 任侠シリーズ第三弾。

    今回は潰れそうな病院を立て直すために奮闘。
    病院の経営難の背景には、関西の大きな組の存在があり、抗争になりかねない。
    さらに事務所には追放運動の団体が押し掛けてきて…。

    過去の二作より危ない橋を渡っているのは明らかなのに、相変わらず余裕の組長さん。
    言葉ひとつひとつに重みがあって、かっこいい男って感じです。
    今作は特に、ヤクザたち以外の登場人物も魅力的な人が多かった気がします。

  • 「任侠病院」

    今度は病院の立て直し!
    面白かったしやっぱりホロっとさせられる。

    せっかくいいお医者さんでも院内が暗かったり壁が汚れていたら中で働いてる人の心もすさみ、患者さんも気持ちよく病院を訪れることはできない。

    基本中の基本だけど常に清潔にできれば自分たちで掃除して、受付もお花をおけば自然と笑みがこぼれる。

    ヤクザの立て直し方は本当に単純なんです。でもこれだけで本当に変われるんです。私も身の回り、笑顔、見直します!

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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