クランII - 警視庁渋谷南署・岩沢誠次郎の激昂 (中公文庫 さ 65-6)
- 中央公論新社 (2015年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122062009
作品紹介・あらすじ
同時発生した警察を狙う異様な事件。晴山警部補は、警視庁内で同僚の拳銃自殺を目の当たりにした。取調べを担当した公安刑事から、彼はある取引を持ちかけられるが…。一方、交番巡査銃撃事件の捜査に乗り出す岩沢巡査部長は、渋谷に漂う不穏な空気を感じ取る。東京を襲う非常事態に、「クラン」が遂に動き出す!書き下ろしシリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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前作の最後で、捜査二課の北森を殺したと思われた捜査一課員が庁内で自殺を図ったことで、渋谷で見つかった元警察官の死と共に、解決に向かうかと思いきや、公安の指示で、真実は発表されないままに…納得がいかないまま、北森の調査に当たった神奈川県警の俵を調べていた綾織と上郷は、俵が渋谷へ向かった後を追っていた。また、岩沢も青山の部下・土沢と一緒に渋谷駅の地下に潜入していた。あらゆるベクトルが渋谷駅に向かう中、テロが起こる…ここまでが第2巻。テロの本当の目的、神と呼ばれる存在の正体…気になるから、そのまま3巻へ突入!
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警察を狙う異様な事件は、遂に警視庁内での拳銃自殺というとんでもない事態を引き起こす。
さらに、警察の巨悪な闇に戦いを挑むクランの前に、なんと”神”が!
「神」とは何か?
複雑さを増す謎めいた展開に、クランの一員が言い切る。
「・・・使命感さえあれば耐えられる。我々はだれよりも困難な任務に就いているのです」
ますます目が離せないこのシリーズ。 -
シリーズ第2弾。前半は遅々とした展開で、少しイライラするが、後半は一転、アクション全開で、晴山警部補らに不測の事態が襲いかかる。
前作で発生した警官殺しと警官の拳銃自殺事件。警察関係者を狙うのは一体何者なのか…
シリーズ第3弾へのつなぎなのか、今ひとつ面白さに欠ける。シリーズ第3弾は、2016年春に刊行予定。シリーズ全巻が出揃ってから、イッキ読みした方が良さそうだ。
このシリーズ第2弾を読んでいて気付いたのだが、著者の沢村鐡が岩手県釜石市出身ということもあってか、登場人物の苗字の多くが、岩手県の地名になっている。綾織、土沢、田野畑、区界、六原、真滝、千徳…気付いたのは、これくらだが、もしかしたら全ての登場人物の苗字が岩手県の地名なのかも知れない。 -
同時発生した警察を狙う異様な事件。晴山警部補は、警視庁内で同僚の拳銃自殺を目の当たりにした。取調べを担当した公安刑事から、彼はある取引を持ちかけられるが…。一方、交番巡査銃撃事件の捜査に乗り出す岩沢巡査部長は、渋谷に漂う不穏な空気を感じ取る。
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私、俺など、別人の視点で語られるので、没入するのに時間がかかったが、慣れてくるとどんどん引き込まれていく。面白い!
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一気に読みたいのに、今、細切れにしか読めないのでとても残念です。こういうお話は一気に読んでいかないといけないのに。誰を信じたらいいのかわからないです。私がこのメンバーで信用できるのは岩沢さんと晴山さんだけです。敵も味方もわからない。晴山さん、ほんと間抜けというか、正直過ぎるというか、くせ者ぞろいのクランの中で浮いてますが、だけど、普通の感覚が癒しです。神のことが出始めてから、これは少しファンタジーが入ってるの?と思いました。とにかく続きがすごく気になります。
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2017.5.13読了
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前回同様、以前読んだ作品にそっくりだけど、"神"が気になるので最後まで読みたいと思ってます。
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1巻目が面白くて2巻目に突入したのだが、警察内部に悪の派閥があってそこのボスが神と呼ばれれているとか、なんか設定が腑に落ちない。晴山と岩沢の二人の主人公がいるのだが、章ごとにどちらの話かわからなかったりするので、この先読みすすめるのは躊躇するなあ。
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06月-32。3.0点。
クラン、第二弾。第一作は、登場人物のキャラ確立が中心だった。第二弾で、敵の姿がおぼろげに見えてくる。
スピード感を追って、場面転換が多いかな。
次作で対決を見れるのかな。