鬼平とキケロと司馬遷と 歴史と文学の間 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2016年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784122062252

みんなの感想まとめ

歴史の楽しみ方を多角的に伝えるこの作品は、古典から時代小説、エッセイに至るまで幅広い良書を紹介し、読者に教養を深める機会を提供します。著者は鬼平、キケロ、司馬遷などの名を引き合いに出しながら、歴史と文...

感想・レビュー・書評

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  • 歴史学者の山内昌之さんが古典的名著から時代小説、エッセイまで良書を紹介しつつ、歴史の楽しみ方を伝える本。

    幅広い教養を身につけるだけでなく、自分が拠り所とする知識に関して懐疑的な見方を忘れないこと。

  • 標題にある鬼平、キケロ、司馬遷のほか、和漢洋回の人物を引き合いに、歴史と文学の間を自由に思索する。後半は漱石の「こころ」や司馬遼太郎の「故郷忘れじがたく候」を取り上げ、明治の時代について触れる。日本ほど和漢洋回の名著が邦訳されている国はないそうである。日本に生まれたことを幸いに、いろいろな国の本を読んでみたくなる思いにさせてくれる。

  • 歴史にまつわるエッセイを集めたもの。
    個人的には、和漢洋の知識をバランスよく勉強することが重要という意見は同感。今の時代西洋の知識に偏りすぎている気がしている。何故なら、西洋の要素を分解して専門とする思考方法に限界が来ていると思われる。東洋の全体を把握する考え方が必要ではないか。

  • とある会議で切れ者なオーラをまとった人が、キケロの思想が現代に生きるという趣旨の発言をしていてキケロに興味を持ち、本書を手に取る。
    中東の専門家が中国古代の、日本の歴史物語をどう自らのストーリーテリングに活用しているかがわかる。
    3章の「専門家」の限界を論じる部分を特に自戒の念を抱きつつ読んだ。

  • 歴史家のエッセーである。とはいえ、個人の趣味で読んでいるような現代作家の歴史小説などにも触れながら、プラトン、イスラム、江戸の街、新選組、漱石まで、幅広く「局所的な舞台」を描く。それに関わる古今の「セリフ」、解説、取材して書かれた歴史小説中のくだり、などを縦横無尽にレファーして、「安楽椅子的世界歴史の旅」を現出する。どれだけ読んでいるのか、と空恐ろしくなる。マジックのようだ。

  • 読書が大切だ、歴史から学ぶ事が大切だというような事が語られたエッセイだが、トピックが時代遅れな感があるのと、話がとかく専門的(?)になるので、読み物としては面白くなかった。別に主題ではないが、日本語には古今東西の名著が揃っており、日本語をマスターすればそれらを堪能出来る、という一文には成程と思った。(英語なら尚更...という話ではなく)

  • 歴史学の泰斗が歴史を読む楽しみを存分に味わえる本を多数紹介。古典的名著から時代小説まで書物の世界を自在に旅する最良の案内書。

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著者プロフィール

一九四七(昭和二二)年札幌に生まれる。
現在、東京大学大学院総合文化研究科教授、学術博士。中東調査会理事。
最新著書として、『岩波イスラーム辞典』(共編著、岩波書店)、『歴史の作法』(文春新書)、『帝国と国民』(岩波書店)、『歴史のなかのイラク戦争』(NTT出版)など。

「2004年 『イラク戦争データブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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