ドビュッシーとの散歩 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2016年2月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122062269

ドビュッシーとの散歩 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の本はドビュッシーの評伝の他、数冊を持っている。あとピアノ曲のCDも。評伝はドビュッシーが好きなんだナと思える処と冷たく分析する処が、演奏家としても評論としても、プロの文章の印象だった。

    「亜麻色の髪の乙女」から始まる、短めの文章。ドビュッシーは髪フェチだったとの指摘。実はオペラ「ペレアスとメリザンド」の作曲中に歌曲「三つのビリチスの歌」も作曲されたとレコードの解説にあったので、そうだろうと思っていた。著者は更に証拠のエピソードを挙げている。ちょっと、嬉しい。
    「ビリチス」へ言及は何度も。特に2曲目「髪」の官能の暗示、そして3曲目「ナイヤードの墓」の寒々しさ。若い頃買ったLPのアメリンクのソプラノとボールドウィンのピアノの素晴らしさを思い出しながら読む。

    若い頃のドビュッシーはピアノ曲の作曲に熱が無く、オーケストラ曲や「ペレアス‥」が評判になってから、ピアノ曲を世に出していったと。意外。評伝読んでるのに、まったく知らなかった。

    「ミンストレル」はアメリカから来た音楽円劇団。吟遊詩人としている世にある通説を訂正している。僕は、ギリシャ関係の何かぐらいと思ってた。人知れず赤面。
    金色の魚は金魚でなく、蒔絵の箱の緋鯉がイメージ源とか、絵本がテーマになっているものが多いとか、へ~と云う話が沢山。
    「雪の上の足跡」「雪が踊っている」など冨田勲のシンセサイザーで知った曲も多いなあ。フランソワとミケランジェリのタッチの違いは、えっと、そうだたっけと再び赤面。
    ドッビュシーはショパンの系譜なので、ハ長調から教えるチェルニーに批判的だっとのこと。最近、吉松さんの調性の本を読んだが、まさかピアニストがハ長調が不得手とは思わなかった。

    一番沁みた文章は「自分の磁場をなるべくしなやかに、どんなものでも対応できるようにするする広げておくと、そこにドビュッシーの音楽がいつのまにか忍びこんででくる。そして、一緒になってのびひろがってくれる。」
    僕は単身赴任中で、手元にCDがない。やっぱり、曲を聴きながら読みたい文章だね。

    映像第1集「ラモーを讃えて」が好きなんだが、触れてなかったのがチョッと残念でした。

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    ドビュッシーの演奏・解釈の第一人者が、偏愛するピアノ作品四〇余曲に寄せたエッセイ集。怪奇趣味、東洋幻想まで、軽やかな文体で綴る。〈解説〉小沼純一

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