じぶんというもの - 金子光晴老境随想 (中公文庫 か 18-12)
- 中央公論新社 (2016年2月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122062283
作品紹介・あらすじ
じぶんの歩いてきた路すじのあやまちを、それそこに石がある、こちらに木の根があると、知らせたい気持ちでいっぱいだからである(「青春について」)。恋愛について、反抗について…漂泊の詩人が波瀾万丈の来し方をふり返り、人生の後輩に向けて贈る人生指南。
感想・レビュー・書評
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明治から昭和にかけて生き抜いた人だから言える言葉がある。戦争の気配に対する危惧のようなものをきちんと伝えているように思う。
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詩人の人生を覗けたような感覚。
謙虚で芯がある。 -
最晩年(40年以上前)のエッセイを編集したもの。時代を示す言葉がなければ、そうとは気づかないぐらい、言葉も文体も若々しい。Ⅰ部は高校生向けなので、やさしく書き起こしているが、かえってわかりにくいところもある。自殺、反抗については共感できますが、恋愛については言いきれてないように感じられました。Ⅱ部は本を巡って、Ⅲ部は老境を巡ってとでもなりますか。ヤマザキマリさんのイラストがすばらしい。
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友情、恋愛、芸術や書について――波瀾万丈の人生を経て老境にいたった漂泊の詩人が、人生の後輩に贈る人生指南。〈巻末イラストエッセイ〉ヤマザキマリ