- 中央公論新社 (2016年2月25日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784122062290
みんなの感想まとめ
旅をテーマにしたこの作品は、著名な作家や文化人たちの紀行文を通じて、彼らの旅の記憶や思索を掘り下げています。多彩な人物が登場し、各々の旅のエピソードが短編形式で描かれているため、軽やかに楽しむことがで...
感想・レビュー・書評
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単行本は2012年刊。もとは文春のPR誌「本の話」連載。紀行文をもとに18人の旅をなぞる。
定番メニューとして、宮本常一、開高健、金子光晴、柳田國男、イザベラ・バード、菅江真澄など。変わったところでは、ル・クレジオ、ブルース・チャトウィン、田部重治、中島敦。一篇が短いので、深いところまではいかない。たとえば、柳田國男は生涯で東北を30回旅しているが、本書でとりあげているのは、1920年、柳田が農商務省の官僚をやめて、陸中海岸を自由に旅してまわった話。
印象深かったのは大岡昇平。1953年、44歳の大岡は、アメリカの奨学金を得て、アメリカやヨーロッパを旅して回った。大岡の専門はスタンダール、あの『恋愛論』に出てくるザルツブルクも訪れている。しかし、ザルツブルクの人々はだれもスタンダールなんて知らない(図書館長でさえも!)。塩坑も見学したが、「結晶作用」の話はガイドブックにも書かれていなかった。ああ、「可哀そうなスタンダール」! その文章を読みながら、著者はおそらく、ああ、可哀そうな大岡昇平、と呟いている。実は、著者の湯川も、卒論はスタンダール。この一篇だけ、入れ込みようが違っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019/5/1購入
2020/11/18読了 -
2019年2月読了。
なかなか旅行にも行きにくいので、無性にこの手の紀行文を読みたくなることがある。特に思い入れの強い人物に関する紀行文は尚更のこと。この本に出てくる人物では開高健、ヘミングウェイ、イザベラ・バード、中島敦、大岡昇平、笹森儀助、といったあたりが何となく思い入れがある。
68ページ、開高健「旅は男の船であり、港である」、意味はよく分からないが、何かカッコいい。 -
宮本常一、吉田健一、金子光晴、大岡昇平……。何かにつき動かされるように旅を重ねた十八人が遺した本から、旅の記憶を読み解く珠玉のエッセイ集。
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