食味歳時記 改版 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2016年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784122062481

みんなの感想まとめ

食にまつわるエッセイの魅力が詰まった作品で、著者は日本の食文化の変遷を巧みな文章で描写しています。戦後の占領期を経て、地方と季節に依存した食文化から全国的な流通の時代への移り変わりを、ユーモアを交えな...

感想・レビュー・書評

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  • 食にまつわるエッセイを読むのは、ことのほか好きで、先日読んだ「向田邦子 暮しの愉しみ」に100冊ほど紹介されていた中から一冊を読んでみた。著者の獅子文六は『大番』を読んでファンになり、ちょうど何作か読んでみたいと思っていたところなので、100冊の中でもすぐに目にとまった。

    戦後の占領期を経て、日本の食文化が地方と季節に依存した時代から、全国・年間流通の時代に移り変わる、まさにその瞬間を洒脱な文章で記録した貴重な資料。宮中に招かれての晩餐会から、宇和島のボッカケ飯まで、フグも食えば馬も食う、「一人で自由に食って」いるメシを満喫した。

  • やはり好きですね。この筆者の随筆。いかなも美味しそうな情景が浮かぶので、取り上げられた題材を食べたくなってしまうこと何度も。大阪の「たこ梅」が登場したのには驚きとともに嬉しさが。久しぶりにクジラをやりながら筆者を回想したいものだ。

  • 昭和43年ミセス誌に連載された食に関する随筆集。横浜に生まれフランス滞在歴のある昭和作家のハイカラさは今読んでも新鮮。グルマンやグルメという言葉は本書からすでに使われているのにも驚く。

  • ひと月ごとに旬の美味を取り上げ、その魅力を一年分綴る表題作ほか、ユーモアとエスプリを効かせた食談を収める、食いしん坊作家の名篇。〈解説〉遠藤哲夫

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著者プロフィール

獅子 文六(しし・ぶんろく):1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『悦ちゃん』『娘と私』『七時間半』など長篇小説の他、『獅子文六短篇集』〈モダンガール篇〉〈モダンボーイ篇〉もある (ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となった。『ちんちん電車』『食味歳時記』などのエッセイも多く残した。芸術院賞受賞、文化勲章受章。

「2024年 『父の乳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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