ルネサンスの歴史(上) - 黄金世紀のイタリア (中公文庫 モ 5-5)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122062825

作品紹介・あらすじ

十四〜十六世紀、イタリアの混沌が生み出したエネルギーは天才たちを刺激し、古典文化の復興を成し遂げた。上巻では、ルネサンス初期の歴代教皇をめぐるイタリアとヨーロッパ諸国の確執を掘り下げ、さらに芸術的新時代を告げたドナテッロ、ボッカチオなど華やかなメディチ文化の担い手たちを活写する。

感想・レビュー・書評

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  • ルネサンスの思想的な部分を知りたかったのだけども、少し思ってたのとは違った。
    なので、中断。違う本にいこう。
    ただ、そこがズレてただけで、この膨大な出来事の記述は、いわゆる歴史書のなかでも異様にみえる。
    アカデミックであることをあたまから拒否している姿勢もとても好感がもてる。
    ただ、今、求めてる水ではなかった。
    ひとつは、イタリア人によるイタリアのルネサンスの歴史、ということ。ひとつまえの「はじめてわかるルネサンス」がそうであったように、ルネサンスをイタリア以外の視点で読みたい。
    この本はとてもイタリア的でイタリア人に向けて書いてあると感じてしまう。
    あと、ざっくばらんな物言いは悪くないが、ちょっと短絡的。
    それはアカデミックかどうか、という問題はなく、ものごとにはもっといろんな視点があるべきと感じてしまうこと。

  • イタリア行くのに歴史を知ろうと思って読んだ。非常に読みやすくて、教皇派(グエルフ)と皇帝派(ギベリン)の争いやアヴィニョン捕囚などよくわかった。
     
    「メディチ特有の知恵」が印象に残った。「祖国の父」コジモが政敵におとなしく逮捕されたり、「イル・マニフィコ(雅量ある人)」ロレンツォが敵国ナポリに単身乗り込んだり。振る舞いが独特で魅力的。
     
    「イル・マニフィコは民衆文化に強い関心を持ち、新しい普及の手段に訴えて、大衆の文化水準を引き上げようとした」ってとこが大衆向けの歴史を書く著者モンタネッリに重なった。

  • ルネサンス頃のイタリア史、個別のテーマではいくつか読んではいるものの、通史的なものは読んだことがなかったので。ダンテやペトラルカにも一章割かれてるように、人物中心。
    上巻はフリードリヒ2世の死(1250)からアメリカ発見(1492)まで。平易で読みやすい。この時代どこでも大差なかっただろうとは思うが、イタリア人のダメさが際立つ書かれっぷりである。

  • 政治・経済・文化に撩乱と咲き誇ったイタリアは、宗教改革と反宗教改革を分水嶺としてヨーロッパ史の主役から舞台装置へと転落する。〈解説〉澤井繁男

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