水木しげるの不思議旅行 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2016年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784122063181

みんなの感想まとめ

不思議な存在との出会いを通じて、人生の奥深さや神秘を感じることができる作品です。水木しげるが描く妖怪たちは、姿を見せないものの、私たちの日常に潜む不思議さを呼び起こします。作品を読み進めるうちに、科学...

感想・レビュー・書評

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  • 今年水木しげる先生の生誕100周年なので読んだ。
    以下、印象に残った章について。

    「河童」これはなかなかに怖い話。河童という存在がというより、子供の死を河童のせいだと信じ、伝承に従い子供の遺体を小屋に腐るまで安置させる村人達が。しかもその見張りを小学生にもさせるって、、水木先生の子供の頃の話で、物凄く昔というわけでもないのに時代の隔たりを感じた。思うに、
    先人は感情的にやりきれないものに対して「妖怪のせいだ」ということで、気持ちを昇華してきたのかも。その頃はまだ本当に妖怪達も存在していたのかもしれないけどね。

    「蝶になった少女」美しい話。普段マイペースおもしろオジサンという感じの水木先生だったけど、実はこんな繊細な感受性を持たれていたところが魅力のひとつ。

    最後の「死について」では戦地で死線を潜り抜けて生かしてくれたのは出雲の祖霊であって、彼らの話を描くためだったのではないかと書かれていたのが驚きだった。晩年の漫画「古代出雲」持っているけど、本当に水木先生の人生の集大成と言える作品ってことなんだな、ちゃんと読んでなかったかも。また読もう。

    漫画を越えて、水木先生自身の人間性がとても興味深く面白いと改めて思った。100才の水木さん見たかったな。

  • 妖怪とか霊的なものとか生死を分ける不思議な直感とか、そんな科学では説明できない世界について考えさせられるのが面白い。
    また、それ以上に、水木しげるの人柄が興味深い。解説にもあったけど、水木さん自身が妖怪を信じているのかそうでないのかわかっていないながらも、純粋に興味を持って積極的に知って面白がる感じ。見聞きしたことや体験したことを素直に受け止め、考え、しかしそれに拘ったりとらわれたりしないしなやかさを感じる。そんな性格が、戦地での苦しい体験を乗り越えてその後の作家人生を生き抜く上での土台になっているのだろうなと思った。

  • 様々な妖怪が人の運命を変えてゆく。隠れているもの、身辺にいるのに見えないもの…この世とあの世を結ぶ22話。『怪感旅行』改題。〈解説〉呉 智英

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著者プロフィール

水木 しげる(みずき・しげる):1922年鳥取県境港市出身。太平洋戦争に従軍し、戦地で左腕を失う。戦後、魚屋、輪タク屋、アパート経営などを経て紙芝居を描き始めたのち漫画家に転じる。講談社児童まんが賞、日本漫画家協会賞文部大臣賞、仏アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞ほか受賞歴多数。91年紫綬褒章、2010年文化功労者。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』『総員玉砕せよ!』『日本妖怪大全』などがある。15年逝去。

「2024年 『水木しげる厳選集 虚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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