クランIV - 警視庁機動分析課・上郷奈津実の執心 (中公文庫 さ 65-8)
- 中央公論新社 (2016年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122063266
作品紹介・あらすじ
「神」の手により、次々と姿を消していく警官たち。その絶望に抗うように、機動分析課の上郷巡査部長は、執念深く「神」への手がかりを探る。警察に潜む裏切り者、「神」が起こした奇蹟の正体-。全ての謎を解き明かしたとき、刑事たちの反撃が始まる!書き下ろしシリーズ第四弾。
感想・レビュー・書評
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神の核心に迫りつつある「クラン」のメンバー達。迫真の駆け引きの模様が描かれる第4作。う~ん…実は4巻で完結するのかと思ったので、一気に読んだのだけど、続くことにまず愕然。終わりじゃないんだ…でも、4巻までで第一部は完結って感じがする。今までの謎はほぼ解けて、ここまでの展開は久々に面白い警察小説に出会えた!って感じ。あくまで渋谷にこだわったり、カリスマ的存在を敵にして闘う「クラン」のメンバー達は誉田哲也の「ジウ」を思い起こさせる。「ジウ」ファンにはお勧めしたいシリーズ。
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全容がほぼわかってきました。夢みたいな話だけど、現実にはありうるかも。だから一部の既得権者の間でひた隠しにするのも理解できるし、実際にそういう世の中です。自分や自分の大切な人の命を手玉にとられたら、どんなに使命感に溢れた人でも一度は屈してしまうだろうな。あの渋谷のスクランブル交差点の儀式、気持ち悪過ぎ。世界で「神」なんて呼ばれてる人なんて悪魔とどう違うのかさっぱりわかりません。上郷さん、あっぱれ!最初からわかってたとはいえ、相手の正体がわかるにつれクランが余りに少人数過ぎて、どうやっても討ち死にしか結論がない気がして。あ~、どんな形であれ最後までみんなが生き残ってほしいけど無理なのかな。晴山さん、何で神に好かれてるのかな?まっすぐだから?
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沢村鐵『クラン Ⅳ 警視庁機動分析課・上郷奈津実の執心』中公文庫。
シリーズ第4巻。第2巻までは、警察小説の体裁で、そこそこの面白さだったのだが、前巻で神が登場するやオカルティックなディープなストーリーになり、オジサンは着いていけなくなってきた。だらだらと続く、展開の無いストーリー。しかも、第5巻へと続くようだ。
そもそも誰がメインの主人公なのか曖昧で、ストーリーの柱となるものが不確かなのだ。『一柳美結シリーズ』は面白かったのだが… -
前巻あたりから、オカルト、あるいは超能力の物語に入ってしまったかのような、この物語。
神の手によって、腰痛が解消?
しかし、やっと科学的説明あり、一安心。
だが、瀕死の重傷者が、ある人の手が触れることによって生き返るという!!
この現象の説明はまだ。
そして、渋谷スクランブルでの驚嘆すべき事象。遂に終局かと思えたが、シリーズはまだまだ続くようだ。
「どれほど壮大で奇怪な曼荼羅」が続くのか。 -
「神」の手により、次々と姿を消していく警官たち。その絶望に抗うように、機動分析課の上郷巡査部長は、執念深く「神」への手がかりを探る。警察に潜む裏切り者、「神」が起こした奇蹟の正体ー。全ての謎を解き明かしたとき、刑事たちの反撃が始まる!
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段々トンデモ話になってきた。一人称が誰なのか分かりにくい。
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それでなくても登場人物の記憶が薄まってるのに、やたらと一人称単数なのが輪をかけて、どうにもイメージを膨らますことができない。次巻は、ないかな
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08月-06。3.0点。
クランシリーズ、第4弾。足ヶ瀬巡査の過去を調べる岩沢、驚愕の事実が明らかになっていく。一方、渋谷でまた不穏な動きが。。神の正体は見えてくるのか。
大がかりなだまし合い、結構面白かった。スケールがどんどん大きくなっていく。 -
2017.5.21読了
2018.3.6再読 -
包囲された劇場から姿を消した「神」。その正体を暴く鍵は意外な人物が握っていた。警察に潜む悪との戦いは佳境へ! 書き下ろしシリーズ第四弾。