奪還の日 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2017年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784122063938

みんなの感想まとめ

警視庁の捜査一課に異動した一之瀬刑事が、福島での強盗殺人犯の引き渡しを受けるために出張する物語が展開されます。初めて後輩を持った一之瀬は、業務を完了するはずが、襲撃を受けて容疑者を逃がしてしまうという...

感想・レビュー・書評

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  • ルーキーの一之瀬刑事の挑戦シリーズ5冊目。何とか6まで入手したので読み終えられそう。
    警視庁の捜査1課に異動して1年。後輩も出来たのだが、今回は福島で捕まえられた殺人犯を受け取りに福島に出張。他県で捕まった事もあり、気が抜けた状態。警視庁から後輩含めて4名で受け取りに行ったのに、殺人犯の仲間に奪取されるという大失態。責任の大本は福島県警なのに、警視庁の監察も出てくるほど。犯人逮捕は二の次、警察はこのような時も責任を直ぐ問われる事に呆れてしまう。
    今回は福島に転籍した元同僚との共同捜査。福島で結婚した元同僚と、最近、結婚した一之瀬夫婦との関係や、恋人絡みで殺人を積み重ねる殺人犯など夫婦の愛情の強さがサブテーマだった。

  • 一之瀬シリーズ第5弾。
    捜査一課に異動してから、2作目。
    捜査一課で初めての後輩が出来、その後輩・春山と共に都内で起きた強盗殺人事件の容疑者の引き渡しのために、福島に向かうところから、物語は始まる。
    福島で引き渡しを受けて、駅まで送還するだけで、今回の業務は完了するはずだったが、その途中で何者かの襲撃に遭い、容疑者を取り逃がしてしまう。
    警視庁と福島県警は、警察の威信にかけて、奪還した犯人たちや、容疑者を追うが、背景には複雑な事情が…
    今回は福島県警との合同捜査と言うことで、震災後、福島に移った同期の城田などの登場シーンも多く、新人から成長してきた同期たちの様子も描かれる。
    事件の背景自体に、あまり面白さはないけど、刑事たちの成長の話として読めば、十分に楽しめる。
    登場はしていないけど、深雪と結婚もしてしまってて、それが一番びっくり!

  • たいした事件じゃなかったはずなのに、ここまで大きくなるとは。

    福島で強盗殺人犯を逮捕したということで、犯人を護送するために福島入りする一之瀬達。

    しかし、犯人護送中に襲われ、犯人に逃げられます。

    同期コンビが見れたのは嬉しいですね。

  • 捜査一課への異動から一年。一之瀬は、新たに強行班へ加わった後輩の春山と共に福島へ出張していた。新橋で発生した強盗殺人事件の指名手配犯が県内で確保され、その身柄を引き取るためだ。楽な任務と思われたが、被疑者を乗せ福島駅に向かう途中、護送車が襲撃され-。若手刑事たちの奮闘を描く、書き下ろし警察小説シリーズ。

  • 刑事一之瀬拓真の成長物語ともいうべき警察小説。
    新米刑事だった一之瀬も、5作目になると後輩刑事もでき、捜査活動の主力となっている。
    今回は、護送中の容疑者を強奪されるという不祥事を起こし、その行方と事件の背景を追って、後輩刑事と東奔西走する。
    背景の事件自体は、あまり興味をひかないが、本作では軽視できないファクトとして、それぞれの夫婦のありかたがある。容疑者とその内縁の妻、一之瀬の同期で福島県警に転属した城田とその妻、さらに一之瀬と深雪。
    彼は、いつの間にか結婚してしまっている!今回、深雪はドイツ出張ということで直接は登場しないが、次巻以降で帰国してくるだろう。
    一之瀬は、相変わらず捜査一課長から目をかけられているかのような重用をされるが、その理由はまだ不明。そして、Qの存在。彼の正体は?
    これらの謎は、いずれ明らかにされるだろう。このシリーズ、まだまだ目が離せない。

  • 新橋の強盗殺人事件の島田容疑者が、福島県内で逮捕されたため、身柄を引き取りに福島県に向かった一之瀬と春山。しかし、盗難車に乗った集団に襲われ、島田容疑者を連れ去ってしまう。警察の面子、丸つぶれや!! さらに、美羽という女まで関わっているのではないかというらしく、一之瀬の苦悩は続くはめに。たしかに、捜査が長引けば、野放し状態の容疑者が、また犯行に及んでしまえば、一般市民の不安が高まり、警察への不満が高まってしまう。どうなるか。

  • 一之瀬拓真シリーズ5弾。警察学校同期であり親友の城田とのコンビは息が合っていると思う。城田が警視庁へ復帰しないだろうか、と思ってしまう。
    しれと、Qの正体は誰なんだろう?

  • 一之瀬刑事真シリーズ。捜査一課への移動から1年。身柄確保という楽な任務のはずか、思わぬ展開へ。重要容疑者への取り調べするなど、重要な任務も任されるようになり、自分の判断で、臨機応変に行動できるように。成長していく。

  • 刑事である主人公の感情が細かく描写されていて自分以外の感じ方を学べました。
    登場人物に素敵な方が多いです。警察官って素敵。

  • 2020.11.26読了

  • このシリーズ、大友鉄の出現率高いと思うw

  • けいじの地道な捜査が結実する話

  • 一ノ瀬君も立派になったもんだ。
    無駄な力みが抜けているし、中途半端な遠慮も減ってきた。
    やっぱり後輩ができると変わるのかな。
    事件捜査の流れもスリリングで、お決まりの警視庁と他県警問題が捜査の足を引っ張る構図が無かったのも良い。

  • 捜査一課への異動から一年。一之瀬は、新たに強行班へ加わった後輩の春山と共に福島へ出張していた。新橋で発生した強盗殺人事件の指名手配犯が県内で確保され、その身柄を引き取るためだ。楽な任務と思われたが、被疑者を乗せ福島駅に向かう途中、護送車が襲撃され―。若手刑事たちの奮闘を描く。

  • 一ノ瀬君のシリーズで未読だったこれ
    男女の縁は奇なるもの
    正直、仕事ができてきちんとしている彼女が地元からの腐れ縁だからと言ってこんなくっだらない男をひもにしているってところにくだらんなーと思ってしまうんだが
    くっだらないことがあるから犯罪を起こしたり巻き込まれたりする

  • 一之瀬拓真シリーズ第5弾。
    護送中に襲撃されたお話。
    拓真に後輩もできいよいよ捜査一課としてらしくなってきた。
    なかなか犯人が捕まらず警察全体がワチャワチャしている様子がずっと続くので後半ややあきる・・・。

  •  あちこちに移動はしているけれど、どちらかというと平板な感じがする。けれど、それが日常であり、この小説の狙いのような。
     

  • 夫婦にはそれぞれの物語がある。
    島田と美羽。
    城田と由布子。
    一ノ瀬と深雪。

    ただの刑事物ではない。
    心の奥底に響く何かがある。

    読後考えさせられる~~

    ☆ 城田と一ノ瀬とは名コンビですね~

    【本文より】

    「マイケル・アンダーソンとは仲が良かったですね」
    「ああ、まあ」
    「後はどんな人でした?」
    「元軍人」
    「そういう人が、何で日本でキャバクラの黒服をやってたんですか?」
    「日本が好きだって聞いたけど」
    「軍人時代に、日本にいたことがあるんですか?」
    「沖縄に2年ほど。別に問題は起こさなかったそうだけど」
    「どうしてまた日本へ?」
    「日本が好きだって言ってたけどね」
    「どんな人だったんですか」
    「つまり、性格的に」
    「まあようするにアメリカ人ですよ」
    「明けっ広げで?」
    「酒が好きでね。奴と呑むと毎回ひどい目にあう」
    「それでトラブルが起きたことは?」
    「それはないけど~」
    「最近の様子は?」
    「いつもと同じ」
    「いつもの様子はどんな感じだったんですか?」
    「普通」

    「君の家に行っていいかな」
      城田がいきなり割り込んだ。

    「はあ?」
      岸根が目を見開く。

    「何で俺の家に」
    「銃がないかどうか。確認したい。あるいはシャブとか?見られてまずいものは置いてないのか?」
    「なんだよ、それ」
    「マイケル・アンダーソンは警察と撃ち合いになって射殺されたんだ」
    「君はそうゆう人間とつき合っていたわけだ。君自身にも疑いがかかってもしょうがないだろう」
    「関係ないって言うなら、知っていることを全部しゃべった方がいい。マイケル・アンダーソンを売れよ。売る材料はいくらでもあるんじゃないのか」

  • 警察小説シリーズですが、夫婦の形、思いを考えさせられる内容でした。
    ストーリーは、捜一への異動から一年経ち、新橋で発生した強盗殺人事件の指名手配犯が福島県内で確保され、その身柄を引き取るだけの楽な任務と思われたが、護送中に襲撃され、被疑者が奪還されてしまう・・・。
    堂場瞬一が描くさまざまな刑事が登場する展開は読んでいてワクワクしますね♪

  • 新米刑事、一ノ瀬拓真シリーズの第5弾。
    後輩もいて、もう新米というより若手といった感じですが、自然な会話と、拓真のふとした瞬間の心の中の呟きで転がって行く物語が心地いいです。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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