化学探偵Mr.キュリー6 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 238
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064119

作品紹介・あらすじ

四宮大学にアメリカから留学生が来ることになった。彼女は十六歳で大学に入った化学の天才エリー。沖野の研究室で天然素材「トーリタキセルA」の全合成に挑むことになるが、天才コンビ沖野&エリーにしても最終段階で合成に失敗してしまう。原因を調べていくと、大学内でのきな臭い事情が絡んでいることが見えてきて?シリーズ初の長編登場。

感想・レビュー・書評

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  • 化学探偵シリーズ初の長編でした。
    主人公である沖野の研究室にエリーという天才留学生がやってきて、トーリタキセルAの全合成に挑戦するという物語。

    エリーを通じて、沖野自身が研究者としての自分を確立していく様が描かれており、研究者という生き方に好感が持てる内容でした。

    また、沖野と舞衣との関係がとても良好なものになっており、今後の展開を期待させる内容でした。続きも読みたいと思います。

  • シリーズ初の長編。
    四宮大学に初めての留学生を迎える。
    彼女は化学の天才であり、大学では恩人が
    失敗した研究に挑むが、そこにはある事情が
    絡んでいた。ってな感じかな。

  • シリーズ初の長編、ということで今までのように賑やかな感じではなく、この、著者の別の作品に感じるような透き通った静かな気配のする話でした。トーリタキセルA、海外からの天才留学生と、二見という元学生、最後の方はオカルトサークルや、これまで登場した人たちが次々に姿を表して、なんだか物凄く感動した。

  • 勢いのまま6巻。
    はじめての長編だったけど、中弛みすることなく凄く面白かった。もう少し先のお話まで知りたかった。

  • 初の長編、アメリカから留学の若き天才女子が秘めた問題解決をしながら、才能や化学への情熱、研究課題などいろんな問題への追究が進むのが面白い。有機化学の面白さも伝わってきて尚楽しい一冊。

  • 初の長編とのこと。科学を使った謎解きは、理屈がはっきりしちゃってるから、あっさり終わらざるを得ず、長編との相性はそんなによくないのかもしれないなぁと思う。

    となると、登場人物の心の葛藤とか人間ドラマが中心になるわけで、科学を武器に愉快?痛快な解決劇とはならず、少し間延びした感じになったというのが正直なところ。登場人物の秘密も「秘密」にするほどの特徴か?という気がして、そこにも間延び感はなくはない。

    あと、過去の登場人物が勢揃いする勢いででてきたから、これで最終回なのかと思っちゃったよ(笑)

  • 5~7作目を図書館でまとめ予約、一気読み中。
    いつもは短編集でしたが、今回は長編。
    飛び級天才留学生を受け入れるというもの。

    全合成に失敗したのは何故か、
    エリーが抱える謎、二見はなぜ中退したか、
    大学の権力のこととか、沖野先生の悩み…
    盛りだくさんでした。

    話に出てくる トーリタキセルA は架空の物質だろうけれど…
    以前、仕事でパクリタキセルの製法(半合成)調べるのにイチイとかも検索したなぁ

  • 自分に化学の楽しさを教えてくれた日本人学生を追ってくるとか情熱的

    読む前はもっと舞衣とバチバチ火花を散らすのかと思ったけどそんなことはなく、凄く平和的でよそよそしい所がある姉妹みたいだった
    美味しいショートケーキを食べた時のエリーが可愛くて好き

    それに大人の身勝手な事情に巻き込まれた二見くんがまた前を向けるようになってよかった

    今まで出会ってきた人達が協力して二見くんを探してくれたり、沖野先生を可愛がってる偉い人が圧力かけたり、氷上さんが協力してくれたり胸熱展開でした

  • 初の長編。
    四ノ宮大学にやってきた留学生、16歳の彼女は飛び級で大学に入り、そして研究の為に日本に来た。
    その理由とは。
    その留学生の面倒をみることになり、相変わらずのお節介をする庶務課の舞衣。
    そしてメインテーマの決まらないMr.キュリーが恩師に頼まれその留学生の受け入れをすることに。
    文系ヒロインの為の理系の人々による例え話がどれもわかりやすいのが理解を助けてくれるので気楽に読める。
    教授たちの悪役になる人が皆わかりやすく悪役教授なのが笑いどころになってきてる気がする。

  • 飛び級天才留学生を中心とする長編。迷子気質のうえ日本語が全く話せないとはいえ、大学職員が毎日送り迎えすることに違和感。しかも秘密をもったいぶりすぎて、わかったときに拍子抜け。沖野先生がだんだん普通のいい人になりつつあるのがある意味心配。

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著者プロフィール

喜多喜久(きた よしひさ)
1979年、徳島県生まれ。
東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了後、大手製薬会社に研究員として勤務する兼業作家。
2011年『ラブ・ケミストリー』にて第9回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞し、デビュー。同作の「有機化学ミステリー」シリーズ、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズが代表作。

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