もののふ莫迦 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064126

感想・レビュー・書評

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  • 加藤清正の話を読んでみたく検索したらこれがについたので読んでみた。 
    確かに加藤清正は出てくる。主人公のライバル的存在として。 
    本作の主人公、岡本越後守が己のもののふの道を全うせんとどのような境遇に落ちても我を貫き通し、やがて周りを感化し巻き込んでいく。

    熱い!奇妙な偏屈野郎にみえる男が、戦となると鬼神のような戦いぶりを見せ、それに感化され周りがどんどん活気づき劣勢を挽回していく様が読んでてわくわくしてしまう。

    相手が誰であれ自分の信念を曲げず、その結果どんな酷い状況に陥ろうとも周囲の者を味方に引き込んでいってしまカリスマ性がすごい。

  • 圧巻だった。岡本越後守という流行り病に冒されてしまった者たち。その病は我々読者にも飛来する。これは単行本で本棚に収めておきたいな。もちろん熊本の書店で購入する予定だ。

  • 時代は戦国時代。豊臣政権下での猛将・加藤清正と、一人のこれまた屈強の男・岡本越後守との戦いのドラマだ。舞台は肥後国、そしてそこから秀吉の狂走である朝鮮討伐に巻き込まれて、舞台はさらに朝鮮に移る。

    本のタイトルの通り、ここに貫かれているテーマは、岡本越後守が自身の生き方の指標とした「もののふの道」だ。要するに、岡本越後守という男は、「莫迦」という代名詞に置き換えられるほど「もののふの道」にこだわり続け、死んでいく。「莫迦」と呼ばれるほどに信念を貫くところに、ある種の魅力が生まれるのだと思う。

    私が読む限り、この小説には他に3人の「莫迦」が登場する。加藤清正は、秀吉に忠誠をつくし続けることを信念とする豊臣莫迦、イクサ莫迦だ。

    もう一人は自身の優柔不断のため、越後守の敵になり味方になりながら、結局のところ心の底では越後守の生き方に生涯憧れ続ける粂吉。そして、想いとは反対に越後守と別々の人生を歩むことを余儀なくされる女・たけ。いかなる境遇に陥ろうと、男勝りの潔さで越後守を愛し続ける。

    歴史小説としては、豊臣秀吉の天下統一、朝鮮出兵が、いかにわがまま秀吉のアホな発想のもとに行われ、多くの犠牲を出した愚行であったかを再確認できると思う。

    そしてまたそういう風に、いつの時代も時の流れに翻弄されながら生きる一人一人が、その中でどう信念をもって生きるべきかを考えてみる契機とするのもよいかもしれないなと思います。

  • 歴史物や時代小説と言われる作品において所謂、痛快な戦物にあたる作品である。
    ただ主人公が信念としている事が「もののふ道」、日本の武士道であり、その極端さが作品の面白みになっている。
    ストーリー展開や構成も中々優れている作品だと思う。

  • 「本屋が選ぶ時代小説大賞」との帯に誘われ読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。こんなに心踊る話は久々。どこまで史実に則っているのかな?

  • 豊臣に故郷・肥後を踏みにじられた軍人・岡本越後守と、豊臣に忠節を尽くす猛将・加藤清正が、朝鮮の戦場で激突する!「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞作。

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