どこの家にも怖いものはいる (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 177
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064140

感想・レビュー・書評

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  • 突然やってくるホラー熱。
    無性にホラー小説が読みたくなり手に取る。
    この人の本は毎回表紙が怖い。

    氏、お得意のメタ的小説。
    時代も場所も違うのに何故か共通する部分がある5編の怪談。
    小野不由美の残穢を彷彿とさせる。

    私個人としてはあと一声欲しかった。
    蛇棺葬が私の中でピカイチなので、中々他の作品がそれを超えてくれない。

    ホラー小説は難しそうだ。
    人によって何が「怖い」に繋がるかは本当それぞれだからな。

  • ハードカバー版で読んだのを文庫版で再読。ただ、詳細をあまり覚えていなかったので新鮮に読めました。

  • 短編かと思いきや、全て繋がりのあるお話。ミッシングリングがあるストーリーは好き

    それぞれの話にも、ぞくっとさせられた
    完璧に謎が解かれたわけではないけど

    三津田さんの作品、少しだけもやっとが残るのは私だけだろうか

  • 残穢に似ていると思った。

  • 『わざと忌み家を建てて棲む』を先に読んでしまっていたものの本作の方が、ホラーと謎解きのバランスが良く面白かった。土地・建物の不動産絡みのホラーということで、小野不由美『残穢』を思い起こしながらの読書だったが、ホラーの恐怖に関しては『残穢』に軍配が上がった。

  • 5つの怪異の奇妙な類似性
    その大本を探っていく作家と編集者

    面白かったです
    読んでる間 もしかして…と思ったけど
    終幕でのやり取りで なるほど〜!やっぱり〜!
    とう感じになりました

  • 近所の家も魔が家だろか。

  • 新居に越してきた専業主婦の日記、昭和初期の少年の恐怖体験、インターネットに投稿された学生の実録怪談。
    それぞれが全く関係ない独立した話でありながら何故か既視感を覚える三編の怪談の共通項を、若き編集者とホラー作家とが推理する安楽椅子探偵もの。ノンフィクション仕立てのフィクションとして出版する試みも実験的で面白い。
    結論から言えば、ホラーとして読めば十分怖い。
    主婦の日記と少年の速記録とインターネットの投稿、それぞれ記録された媒体も文体も異なりながら、擬音を織り込んでの雰囲気の盛り上げ方が秀逸。それぞれ時代も背景も違うため、どの話に一番恐怖を感じるかは読者の感性によるところが大きい。
    最愛の我が子が柵の中の得体の知れぬ存在ー「あれ」によって脅威に曝される主婦の怯え、不気味な森で「割れ女」に追いかけられ逃げ込んだ先の邸でも次々と怪異に襲われ追い詰められていく少年の焦燥、初めての一人暮らしで入居したアパートで隣人の不可解な行動に悩まされる学生……

    「あれ」の正体とは何か。
    何故似た感じを覚えるのか。

    そこに編集者と作家が後日発見した、解答編ともいえる二編が追加され、ミステリーとして構成される仕組み。
    小野不由美の「残穢」が面白かった人にはおすすめ。
    というのも怪奇現象がミッシングリンクを介して伝播する経緯を、議論と考察を重ねてロジックで解き明かしていく構造が似ている以上に、下敷きにされた資料が同一。「残穢」で重要な手がかりとなった参考文献が本書でも怪異の起源に至るヒントとして登場した時は、共通項に興奮を覚えた。

    また序盤で博識の作者が語る、タイタニック号や大統領暗殺における歴史の符号の一致も興味深く、知的好奇心が満たされる。著作の裏話や執筆時の状況も折に触れ言及されているのもファンには嬉しいサービス。
    背筋が寒くなる良質なホラーだったのだが、専業主婦の日記にしるされた二人目の消えた子供、狂い女の落とし子の消息など消化不良な部分も多くもやもやが残る。
    もっとも本質がホラーに傾いてるのなら、いくつかの謎を残して後味の悪さを長引かせるのは正しい判断といえよう。

  • 家にまつわる5つの話。
    新築の家の壁の向こうにキヨがいた。その家の子どもの友達を連れて行った。
    少年が帰宅時に割れ女を見る。逃れるため晨鶏屋敷と呼ばれる家に逃れる。
    学生が住んだアパートで不思議な音がする。その謎を解こうと隣室に行くがそこはあるはずのない204号室だった。
    格子様という不思議な宗教にはまった親の元へ少女が行くがそこで見たものは頭を壁にめり込ませた親たちの姿だった。
    村にいた不気味な予知をする狂い女についての手記。

  • 著者初期の「作家シリーズ」と同様メタフィクションものといえるが、これまで以上に実話と創作の境界がはっきりしない―というより、ノンフィクション、ドキュメンタリーものだと言われたら危うく信じてしまいそうな。結末は何とも曖昧で歯切れ悪いものだが、因果を明確なものとしたり、はっきりとオチをつけないところがまた何とも、実話色を演出するのに一役買っているような。

    文庫版では事故物件紹介サイトを運営する「あの人」が解説を書いているのだが、これがまたメタフィクション的な。でも今のこのご時世、現実にあっても何ら不思議じゃないから、なぁ……怖い。

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著者プロフィール

2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉、『黒面の狐』『わざと忌み家を建てて棲む』『忌物堂鬼談』など多数。

「2019年 『九孔の罠 死相学探偵7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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