天盆 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
4.15
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本棚登録 : 229
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064294

作品紹介・あらすじ

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み-少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • なんだこれ!Σ( ̄□ ̄;)話にグイグイ引き込まれた!(^o^;)天盆(将棋っぽい盤戯)に夢中になり、家族愛に心が震える(;゜∇゜)あぁ誰かにオススメしたいけれど、近くにファンタジー好きがいない(T-T)

  • 良かった。凄い天盆の戦い。中盤までどんどん悲壮さが増す。これはそろそろドンデン返し無いと読み続けるの辛いな、と思うんだけどそうは問屋が卸さない。六麗のひとり語りのあたりで涙が溢れてヤバいことに。通勤には向かないと潔く帰宅して一気読み。「お前の生は、楽しいか?」女は、答える。「楽しいわ」男は、笑う。女は凡天の母、男は父である。男の名がまた良い。少勇と言う。ちっとも少でなかったが(感涙)。

  • 『青の数学』から作者の原点である本作を読了。

    人物の心情の機微を描くのが非常に上手いと改めて思う。本作では、主人公の凡天よりも兄の二秀と十偉が印象に残った。二秀は才能があるものの、頂点には届かない、非常に我々に近い人間らしさを持ち合わせて、その中で「勝つとは何か」に苦悩し、自らの向かう道を見つけていく。十偉は兄妹に比べて劣っていることに苛立ち反発を見せるも、家族の意味を知り、衆駒としての役割を自覚する。

    「すべての駒に、意味がある」

  • 面白かったです。
    H×Hを彷彿とさせられました。
    なんとなく天地明察も。
    家族の絆の物語と天盆を究める物語。

  • 独特の言い回しなんで、好みが分かれる気もする。自分のイメージは石川啄木。あくまで個人の感想です。
    この言い回しから繰り出される言葉の数々がなかなかに強力で、いちいちうまい感じで出てくるもんだから、もう、ね。個人的には小勇を子供らが助けに行って暴動が起きる下りが強烈だった。映像無しでここまでやるのは相当やで。
    しかし傍から見れば娯楽にうつつを抜かしてる間に国が亡びるんだから、ろくでもない。
    でもそれが良い。

  • 家族もの×盤上遊戯。初読でもごんごん泣いたけど、文庫版で久しぶりに読んでまた泣いた。

  • 「天盆」という名の(将棋に似た?)盤戯。幼い頃、天盆に魅せられた凡天。彼は 大好き という気持ち一つで強くなっていく。父と母、十二人の兄弟たちのことも大好きな彼は貧しいけれども幸せな家族の中にいる。父母の覚悟、兄弟の思いやりも美しい。

    強い凡天を見て思い浮かべるのは中学生でプロ棋士になった彼ですね。やっぱり

  • デビュー作と読後に知り、今後チェックすべき作者が一人増えた気がする。

    天盆(将棋ような?)が人々の娯楽でもあり、また政を司る人を選ぶ科挙制度を持つ時代、一人の童が歴史に挑む。
    凡天の家族はなんて素敵なんだろう。物語の終わり方には寂しさも感じるが、どこか空の下で、家族揃ってまた百楽門食堂を開いていて欲しい。

  • 万民が熱狂する伝統の盤戯「天盆」。家族の想いを背負い、歴史に挑む十歳の少年の神手が、国の運命を大きく変える。圧倒的疾走感で描く放熱ファンタジー!

  • 面白いしさくさく読める。温かくて優しい物語だけど、意外な驚きや胸に突き刺さるようなところは、、なかったかもしれない。

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著者プロフィール

一九七八年八月、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。二〇一四年、第十回C★NOVELS大賞特別賞を受賞した『天盆』(「天の眷族」を改題)で鮮烈なデビューを飾る。著書に、奇病に冒され、世界中を跳躍し続ける少女の青春を描いた『マレ・サカチのたったひとつの贈物』(中央公論新社)、本の雑誌社『おすすめ文庫王国2017』でオリジナル文庫大賞に輝いた『青の数学』(新潮文庫nex)がある。

「2018年 『マレ・サカチのたったひとつの贈物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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