花咲舞が黙ってない (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.92
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本棚登録 : 1390
レビュー : 159
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064492

作品紹介・あらすじ

あの人気キャラクターの最新作。「読売新聞」好評連載がいきなり文庫に!東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇。

感想・レビュー・書評

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  • 池井戸潤『花咲舞が黙ってない』中公文庫。

    花咲舞シリーズらしいのだが、たまたまこの文庫のみをもらったので。7話収録の連作短編集。

    なるほど『不祥事』の続編であったか。存在は知っていたけど、読んでいない。東京第一銀行で臨店指導を行う花咲舞が自らの信念の元に銀行内に蔓延る悪を成敗しようと孤軍奮闘する。無論、そんな花咲を疎んずる役員や役付きもおり、一筋縄で行かないところにリアリティがあり、面白さがあるのだ。

    今の社会や企業では決して正義だけが勝つとは限らない。悪い奴はいずれ痛い目に会うと、学校教育で教わったが、そんなのは全くの嘘である。本当に悪い奴は甘い蜜を吸い、のうのうと生きて天寿を全うするのだ。だからこそ花咲舞や半沢直樹みたいな主人公の小説は好まれるのだ。その半沢直樹も本作にちょい役で登場している。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • H30.6.19 読了。

    ・以前、放送されていたドラマと同一の名前に衝動買いしてしまった。東京第一銀行 事務部臨店指導グループの相馬と花咲のコンビが、主人公の短編集。ドラマを観てからこの本を読んだので、話の内容も分かりやすく、とても楽しめた。
     機会があれば、『不祥事』も読んでみたい。

  • 新聞連載の即文庫化という思い切った作品。
    好評だったテレビドラマの再ドラマ化を意識したかと思わせる連作短編。
    読み進めながらも、俳優たちの顔がよぎる。それでも少しも違和感がなく作品に没頭できるのは、テレビの配役の妙か。
    しかし、この小説のドラマ化は無理だろう。何しろ、あの半沢直樹が登場(しかも重要な役割で)し、彼が主人公のドラマは別の局だから。
    紙の上のコラボで満足しよう。
    とにかく、主人公の相変わらずの、曲がったことが大嫌い、そして悪(わる)を決して見逃さない正義感溢れる行動に、爽快感を覚える。
    バブルがはじけ、金融機関の崩壊が相次ぐ時代を背景にした今回の作品。合併を巡る行員たちの行状の迫真さは、内情を知り尽くした元行員の著者ならではのなせる技。

  • 「花咲舞が黙ってない」はテレビドラマで見たのが最初で、小説も読んでみたいとずっと思ってました。
    いくつかの短編集になっており、ライトな読み口なのは、新聞連載にあたって誰でも読みやすいように配慮されてのことだとか。

    東京第一銀行と産業中央銀行の合併の話など、先に半沢シリーズを読んでいた人はもっと楽しめたのではないかと思います。

    花咲舞の登場は、過去に出版された「不祥事」が最初だといいます。
    ドラマの影響などで、花咲舞を先に知って、「不祥事 」に興味を持つ読者も多いのではないかと思いました。

  • 読売新聞連載の書籍化。
    ドラマ化キャラが両方登場するエンターテイメント作品。タイトルはもちろん、人物描写やノリがドラマ寄りで、まるでノベライズ本のよう。ドラマそのままなので、ドラマから入った人には、受け入れやすいかも。

  • 急な半沢直樹の登場ににんまり。
    ドラマはすごい好きで見てたもんだが、
    本作のはあんまり記憶にないんで、やってないかも。

    他のと違って、無駄な説明がくどくないのが読みやすい。
    まだまだ、自作を期待したい。

  • 半沢さんが登場するとは知りませんでした。図書館にあったのと、ドラマになっていた記憶があったので読んでみたのですが、黙っていないのは、ラストだけで、そこまでは納得できない事もぐっと耐えるあたり、銀行員らしいな、と感じました。猪突猛進な所もあって痛快でもあり、少ししんみりと心が温かくなる話もあり。楽しめました。

  • 久しぶりの池井戸潤です。やっぱり痛快ですね。金融の組織的犯罪にドキドキしながら、舞と相馬さんのどこか心温まるやり取りになごみます。二人の訪れるお店の様子を読んでいると、お刺身に日本酒が飲みたくなってしまいます。順番が逆になってしまいましたが、「不祥事」も読まなきゃです。

  • 金融機関の事なので私自身が時々難しくて読むのが遅くなったりする箇所もあったけれど、池井戸さんらしくスカッとする場面もあり、面白かったです。
    花咲舞みたいに間違った事が許せない事、自分の信念を貫く事、仕事と会社を愛する気持ちがある事で歪んだ社会になっていかないのにな〜と思う。

  •  新聞の連載の時にリアルタイムで(?)読んでいたけど、途中から読めなくなってしまったので、文庫化されて嬉しい。
     途中どうなっちゃうんだろうと、ドキドキして読み進めたけれど、落ちるところに落ちたって感じ?まさかの方が2回も出てきて、そして2回目においてはあの有名な顔が自然と思い浮かんだ。してやったり。
     「神保町奇譚」が異彩でほんわかする話だった。いったん一呼吸おけたような感じ。
     相馬さんとのコンビが何気に良かったので、このままになってしまうのか、それとも……??花咲舞の話は前にも出ていたのがあったみたいなので、今度読んでみよう。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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