花咲舞が黙ってない (中公文庫)

著者 : 池井戸潤
  • 中央公論新社 (2017年9月5日発売)
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  • レビュー :90
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064492

花咲舞が黙ってない (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新聞連載の即文庫化という思い切った作品。
    好評だったテレビドラマの再ドラマ化を意識したかと思わせる連作短編。
    読み進めながらも、俳優たちの顔がよぎる。それでも少しも違和感がなく作品に没頭できるのは、テレビの配役の妙か。
    しかし、この小説のドラマ化は無理だろう。何しろ、あの半沢直樹が登場(しかも重要な役割で)し、彼が主人公のドラマは別の局だから。
    紙の上のコラボで満足しよう。
    とにかく、主人公の相変わらずの、曲がったことが大嫌い、そして悪(わる)を決して見逃さない正義感溢れる行動に、爽快感を覚える。
    バブルがはじけ、金融機関の崩壊が相次ぐ時代を背景にした今回の作品。合併を巡る行員たちの行状の迫真さは、内情を知り尽くした元行員の著者ならではのなせる技。

  • 完全にエンターテインメント作品になっていて、ドラマの脚本テイストな、せりふまわし中心の展開の作品で、非常に読みやすく、あっという間に読了しました!
    おなじみの銀行の臨店担当の花咲舞と相馬の2人の活躍を描いた短編7編構成でしたが、このままドラマ化されても、それはそれで面白いと思いますが、花咲舞との直接的な絡みはありませんが、まさかの半沢直樹登場には驚かされました!なのでこの作品通りのドラマ化は難しいと思いますが。

  • ドラマを見ていなかったけれど、杏さんの役は焼きついていて。読みながら、杏さんがやっているようなイメージが。しかし、面白かったなあ。短編集かと思ったら、合併や隠蔽など大きな波につながっていた。池井戸さんのスパッと切っていく解決方法が、こちらでも楽しめた。
    それとともに、途中、きたきたきたきたきたぞ、で、最後でまた、「おー!!」っと。パンチを効かせた演出だなあ。ファンサービスかいな。銀翼のイカロスも読みたくなったな。

  • 花咲舞が だ~~っまってない!!! はぁ~、面白かった。
    半沢直樹も友情出演的に出てた。ぃよ千両役者!
    銀翼のイカロスの東京第一銀行サイドのお話しね。

    産業中央銀行との合併を控え権力争いに明け暮れる東京第一銀行で
    臨店指導グループとして不祥事を質す花咲舞と相馬の活躍を描く。
    銀行員の矜持たるものを問い続ける全7編の痛快短編集。

    第一話 たそがれ研修
    かつて情熱と希望に満ちた銀行員が、数十年の奮闘の末、出世コースから外れ、
    退職間際に私利私欲のために起こした情報漏洩事件。
    「会社がなんとかしてくれるだなんて幻想です。いいかげん目を覚ましてください!」

    第二話 汚れた水に棲む男
    「清濁併せ呑む。しかしそこに一線を引くのが経営者に求められる資質だと思います。」
    経営危機に瀕し反社会的勢力の資金援助を受けて以後、資金洗浄を続ける融資先の社長。
    その手引きが東京第一銀行の現役部長だったことを突き止めたが、隠蔽されてしまう。
    「この貸しはきっちり利息を付けて返してもらいます。私たちは銀行員ですから。」

    第三話 湯けむりの攻防
    別府温泉街が町興しに10億円の融資を依頼するが東京第一銀行は融資を渋る。
    その最中 別府温泉では東京第一銀行と産業中央銀行の頭取同士による合併話が極秘裏に
    進められていた。
    たかが金貸し、されど金貸し。金貸しの凄みを持つ男 半沢直樹が登場。

    第四話 暴走
    街中で暴走する凶行に及んだ男は東京第一銀行に融資を断られヤケになっていた。
    事件の背後には自らの実績作りのために融資先の不正に目を瞑った理不尽な支店長がいた。
    「なに勘違いしたこといってるんですか!あなたは銀行員として失格です。」

    第五話 神保町奇譚
    神保町の寿司屋で出会った上品な老夫婦。亡くなった娘の銀行口座が動いていたという。
    不審を抱いた舞と相馬が業務時間外にそれとなく調べてみると、ベンチャーキャピタルの
    横暴に振り回された会社が再起を図るにあたっての、社長と社員達の固い結束があった。

    第六話 エリア51
    ごく一部の役員しか知らない東京第一銀行の闇融資 エリア51案件。
    東京第一銀行が大口融資先の粉飾を隠蔽した事実を報告書で問題提起した舞と相馬だが、
    会長案件として握り潰され、さらに相馬が飛ばされてしまう。
    「銀行から出てしまえばただの人。」唾棄すべきエリート意識、選民思想そのものだ。

    第七話 小さき者の戦い
    いよいよ本丸の不祥事が暴かれる!しかし自浄作用は効いていない。
    舞と相馬の報告書を使って本丸を叩き潰したのは半沢直樹だった。
    その報告書は舞の想いに突き動かされた昇仙峡玲子から秘かに渡されたものだった。
    銀行員の矜持をもつ、次世代を担う若者たちの活躍が大きな不正を正す。

  • 壮快!
    頭の悪い感想だとは思いますが、読んでてなぜか名探偵コナンを連想しました。あといいところで半沢直樹が出てきてひゃぁぁぁぁ!ってなりました。

  • 銀行行内の不正を暴く花咲舞が行内政治に挫折を味わうが、
    銀行のモラルのために必死に正義を貫こうとする。
    半沢直樹がチョイ役で登場。

  • 金融ミステリーの真骨頂!
    自分に都合の悪いことに蓋をする銀行の体質に、明け透けもなく喝を入れる花咲舞が素晴らしい。
    半沢とのコラボレーションもあり、次作がいつかきっと出てほしい。。。

  • 読書日数 24日

    短編シリーズ出ていたものの最新刊。今回は1つの大きなストーリーとなっている。

    東京第一銀行の事務部臨店班に所属する花咲舞、上司の相馬が、各支店の臨店をやりながら、銀行のスキャンダルを暴いていく、勧善懲悪ものではあるが、今回は産業中央銀行との合併が発表される。

    そして、その相手の銀行から、なんとあの半沢直樹が対峙するのである。

    話はかなり面白く、銀行の裏事情や、そこに渦巻く人間模様がわかりやすく書かれていて、変わらず「狂咲」ぶりは健在である。

    クライマックスでは、その半沢が関わってくるのだが…

    ドラマになったらすごい事になりそうだけど、まあ、そうはならないんだろう。

  • ドラマ化後に書かれた「不祥事」の続編
    池井戸潤さんの小説は特別好きというわけではないのですが、これは文句なしに面白いと思いました
    長編では無いところもいいです

    他の作品のようにスカッとはしませんが、その分どこの企業にも起こりそうな内容で、すごく現実的に感じられます

    サービス精神からか、他の作品の人物も登場します
    今後があるのならば、読んでみたいですね

  • 花咲 と相馬のコンビが帰って来た。組織には逆らえないのか?花散る舞が狂い咲き。

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