花咲舞が黙ってない (中公文庫)

著者 : 池井戸潤
  • 中央公論新社 (2017年9月5日発売)
3.97
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  • レビュー :80
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064492

作品紹介

あの人気キャラクターの最新作。「読売新聞」好評連載がいきなり文庫に!東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇。

花咲舞が黙ってない (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新聞連載の即文庫化という思い切った作品。
    好評だったテレビドラマの再ドラマ化を意識したかと思わせる連作短編。
    読み進めながらも、俳優たちの顔がよぎる。それでも少しも違和感がなく作品に没頭できるのは、テレビの配役の妙か。
    しかし、この小説のドラマ化は無理だろう。何しろ、あの半沢直樹が登場(しかも重要な役割で)し、彼が主人公のドラマは別の局だから。
    紙の上のコラボで満足しよう。
    とにかく、主人公の相変わらずの、曲がったことが大嫌い、そして悪(わる)を決して見逃さない正義感溢れる行動に、爽快感を覚える。
    バブルがはじけ、金融機関の崩壊が相次ぐ時代を背景にした今回の作品。合併を巡る行員たちの行状の迫真さは、内情を知り尽くした元行員の著者ならではのなせる技。

  • 読売新聞連載の書籍化。
    ドラマ化キャラが両方登場するエンターテイメント作品。タイトルはもちろん、人物描写やノリがドラマ寄りで、まるでノベライズ本のよう。ドラマそのままなので、ドラマから入った人には、受け入れやすいかも。

  • バブル崩壊から十年。日本経済は出口のない長いトンネルにすっぽり入り、銀行もなりふり構っていられない時代に突入。都合の悪いことは徹底的に隠し通す。諸般の事情という美名の下、真実はうやむやにされる。都合よく使われて、都合が悪くなったら余計なことはするなと言われる。組織の中の小さな小さな歯車であることを自覚しながらもプライドをもって義を貫く。凜とした清々しさに激しく心揺さぶられた。

  • 20世紀末、東京第一銀行と産業中央銀行が合併する前の話。花咲舞がメインだが、半沢直樹も登場するし、のちに頭取となる中野渡も名前だけだが登場するなど、今までの本を読んだり、ドラマを見てきた読者にはとてもうれしい設定。杏、上川隆也、ドランクドラゴンの塚地・・・と登場人物が全てドラマキャストで再現されて何の違和感もない。もちろん花咲舞の活躍は。銀行内部のしがらみや政治的圧力などの暗部と対照的に、正義と潔癖に満ちていて爽快。こういう歴史を経て東京中央銀行がうまれたのか!と過去の歴史を紐解くような面白さ。

  • 完全にエンターテインメント作品になっていて、ドラマの脚本テイストな、せりふまわし中心の展開の作品で、非常に読みやすく、あっという間に読了しました!
    おなじみの銀行の臨店担当の花咲舞と相馬の2人の活躍を描いた短編7編構成でしたが、このままドラマ化されても、それはそれで面白いと思いますが、花咲舞との直接的な絡みはありませんが、まさかの半沢直樹登場には驚かされました!なのでこの作品通りのドラマ化は難しいと思いますが。

  • 『不祥事』『銀行総務特命』→ドラマ『花咲舞が黙ってない』 → ドラマのタイトルにて小説(本作)
    また銀行の合併絡みで、半沢直樹も登場します。

    短編集ですが全体的につながっていて、銀行の闇などに直球で迫り爽快です。

    ドラマのイメージが強くて、杏さん、上川隆也さん、塚地さん、… 堺雅人さんが浮かんでしまいます。
    『花咲舞が黙ってない』は日テレ、『半沢直樹』はTBSでしたね(^-^;本小説のドラマ化は難しいでしょうね。
    映画で、スポンサーが両テレビ局、というのはどうでしょうか?

  • 花咲舞シリーズの続編。
    タイトルだけ見たら、ドラマのノベライズだと思っていたので、発売時はスルーしていたが、れっきとした「不祥事」の続編とのことなので、発売から随分経ってから読むことに。
    前作から13年経っての新作だが、小説の中の時代設定は銀行等の統廃合が頻繁に行われていた1997年頃と思われる。「不祥事」を初めて読んだ時の新鮮さや衝撃度はかなり低く、ドラマのイメージを強く継承しているのか、面白さが激減してしまったのが、とても残念。
    今後、このシリーズの続編は出る予定はないとのこと。無理にドラマに合わせて、続編を書くようならば、小説「花咲舞」の良さを守るためにも、個人的にはこのまま終わりでいいと思う。

  • 少し遊び後ごろがあるところが良いね。

  • 池井戸潤の2冊目。

    連ドラ原作の続編。

    他の方のレビューにもあるように、筆者自らが「連ドラに寄せた」という作風。まさしく映像を思い出させる雰囲気で登場人物が躍動。

    作品世界は連ドラそのまま。そのままの雰囲気で、事件解決していくストーリーは、連作短編であるがストーリーの起伏もあり山場もあり、十分楽しめた。

    「神保町奇譚」が、好き。

    ※心理描写も含めて視点がころころ変わりすぎる部分がある作り方は、そんなに好きではないのだけど。

    ※映像化作品に筆者の方から「寄せ」ていくというスタンスは、もともとは嫌い。“大嫌い”寄りに。
    しかし・・・巻末解説文によると、、、

    新聞連載の読者が気軽に読めて作品世界に入り込みやすいエンタメを、と、あえて連ドラ原作の続編をあえて連ドラ寄りの描き方で書こうと思い立った、という話には悔しいが納得させられた。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.11.18.新。同僚から贈。


    ※連ドラ原作本は「不祥事」。
    なのに、ドラマタイトルは「花咲舞が黙ってない」。

    ・・・・小洒落たタイトルをつけたなぁとは思っていたが、なんとそれは、「不祥事」出版時の単行本帯に記されたコピー「花咲舞が黙っていない・・・」から取ったとのこと。

    そのコピーに目を付けたドラマスタッフもいい仕事したし(13年前の作品だそう)、そもそものそのコピーを考えた人もね、と。10年以上経って、自分が添えたコピーが連ドラタイトルになっていたら、鼻が高かろうな。

  • ドラマを見ていなかったけれど、杏さんの役は焼きついていて。読みながら、杏さんがやっているようなイメージが。しかし、面白かったなあ。短編集かと思ったら、合併や隠蔽など大きな波につながっていた。池井戸さんのスパッと切っていく解決方法が、こちらでも楽しめた。
    それとともに、途中、きたきたきたきたきたぞ、で、最後でまた、「おー!!」っと。パンチを効かせた演出だなあ。ファンサービスかいな。銀翼のイカロスも読みたくなったな。

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