幕末明治人物誌 (中公文庫 は 73-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064577

感想・レビュー・書評

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  • 解説は渡辺京二

  • 19/03/18。

  • 吉田松陰、西郷隆盛から乃木希典、岡倉天心まで。歴史に翻弄された敗者たちへの想像力に満ちた出色の人物論集。文庫オリジナル。〈解説〉渡辺京二

  • 読んだものの、幕末明治物がピンとこなくなっている。
    戦国時代と並んでスター級が目白押しの政治史に興味が湧いてこない。革命的な断絶より、継続されつつも徐々に失われていくものに関心が移っているような気がする。

    どうやら西郷隆盛や彼に類する人達をどう評価するか、あるいはしないかが、この時代を対象にする史家の試金石になっているらしい。曰く、反動士族の親玉。征韓論という膨張政策の源流。政治的実務的な無能力。明治革命の形骸化に対する最期の決起。等々。呵責のない批判を受けた乃木希典の自刃も同様だ。

    本書には吉田松陰から頭山満まで11人の論考が載っているが、いくつかは妙に断片的で文意もとりづらかったりするものがあるが、渡辺京二の解説によると70年代からパーキンソン病で苦しんでいたという。83年没。

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著者プロフィール

橋川文三
一九二二(大正一一)年長崎県対馬に生まれ、広島に育つ。思想史家・評論家。四五年東京大学法学部卒業。編集者生活を経て、明治大学政経学部教授。八三(昭和五八)年没。著書に『日本浪曼派批判序説』『ナショナリズム』『昭和維新試論』『三島由紀夫論集成』などのほか、『橋川文三著作集』がある。

「2023年 『歴史と危機意識 テロリズム・忠誠・政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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