粘土の犬 - 仁木悦子傑作短篇集 (中公文庫 に 20-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.31
  • (0)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064768

作品紹介・あらすじ

人を殺すには、すべて理由がある。人々が「犯人」となる背景には何があるのか。江戸川乱歩に見いだされ、「日本のクリスティー」と呼ばれた仁木悦子。「かあちゃんは犯人じゃない」はじめ初期の傑作短篇を集めた増補新編集版、ここに刊行。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編集でしたが、わりと楽しめたかな。
    年代を感じちゃうけど・・・最後のお話がわりと好きかな。

  • 仁木兄妹シリーズが多く入った短編集。
    一人称から語られる観察・風景描写・地の文がうまくて読みやすい。
    当たり前のように語られていることが後々の伏線になったり、全くフェアというわけではないけれど点と点を繋げれば犯人がわかる。
    好きなものはみずほ荘殺人事件。

  • 『みずほ荘殺人事件』と『罪なきものまず石をなげうて』が好きだった。登場人物が多いと、私はわくわくしてしまうみたいだ。仁木兄妹をはじめ探偵役に仰々しさが無いのも好もしい。事件解決の場面さえ、さらっと平熱でやってのけるような。

  • トリック的にはちょっと難があるかな、という編もあるけど全編通して平易でふんわりしたタッチで読みやすい。
    人の黒い感情が動機であるのにカラッとした印象。
    探偵役のキャラが総じて呑気な設定に読めるからなのか。

  • 仁木悦子初期の短編九編と著者のあとがき、江戸川乱歩による仁木作品の解説などを収めた一冊。書かれた時代による古臭さも感じますが、これはこれで良い雰囲気。楽しく読みました。

  • 江戸川乱歩に見いだされ、「日本のクリスティー」と絶賛された仁木悦子。「かあちゃんは犯人じゃない」はじめ初期傑作短篇群がここに甦る。

  • 2017年11月27日購入。

  • 読んだことあるかも?ぐらいな記憶しかなかったし、文庫本で傑作短編集ってのは、隙間時間に読み易いので買っちゃいました。
    安心の日下三蔵編って感じ。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1928 - 1986。小説家。ミステリーや童話を手がけ、1957年に長編デビュー作『猫は知っていた』で江戸川乱歩賞を受賞。明快で爽やかな作風で、「日本のクリスティー」と称された。1981年には「赤い猫」で日本推理作家協会賞を受賞。無類の猫好きとして知られる。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

仁木悦子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×