酒味酒菜 (中公文庫 く 25-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064805

作品紹介・あらすじ

海と山の酒菜に、野バラのサンドウィッチ……。詩作のかたわら居酒屋を開き、酒の肴を調理してきた著者による、野性味あふれる食随筆。〈解説〉高山なおみ

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 貧乏性だという著者が自由に野山の食材を試す1部、学生飲みの放埓な日々のを中心とする回想の2部、食に関する雑記のような3部。

    草野新平の食通ぶらずうまいものなら何でも受け入れる度量の広さと貪欲さ、またワイルドな魅力があって非常に面白い。

    調理や旅の様子ひとつとっても自由でいい。こんな風に旅ができたなら素敵だろう。

    しかし草野といい檀といい、こんな素敵な感性を持ちながらなんでこいつらはすぐ殴り合うんだろう。

  • 『わが酒』の章を読んでいると、ただただなんて破滅的な人なんだと衝撃を受ける。
    書名通りの内容なのだが、酒のインパクトが想像以上に強すぎる。

    酒菜は、つまやかなものが多分にあれど、素材を生かす、素材自体を楽しむことをごく自然にされ、それを楽しげに見せてくれる。

    じっくり読むよりか、電車やトイレ休憩といった隙間時間でサラッと読むのがしっくり来る。

  • 著者の木訥な人柄が窺える。「お腹壊すぞ」みたいなものも食べていてハラハラする。
    生活に困窮したと聞いたけど生まれは裕福な育ちに見える。

  • 海と山の酒菜に、野バラのサンドウィッチ……。詩作のかたわら居酒屋を開き、酒の肴を調理してきた著者による、野性味あふれる食随筆。〈解説〉高山なおみ

  • 詩とはまた別の魅力がつまった一冊。牧野さんの挿画と、高山さんの解説もとてもいい。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

一九〇三年(明治三六)、福島県生まれ。二一年、中国・広東省広州の嶺南大学(現・中山大学)に留学し、詩作を始める。二五年に帰国し、宮沢賢治らと同人誌「銅鑼」を創刊。貧困の中、新聞記者、焼鳥屋、出版社の校正係などで生活の糧を得ながら、詩や画など多彩な創作活動を続ける。三五年には、中原中也らと現代詩の同人誌『歴程』を創刊。四八年、『定本 蛙』を中心とする一連の「蛙の詩」で読売文学賞(詩歌部門)、六九年、『わが光太郎』で読売文学賞(評論・伝記部門)を受賞。八七年、文化勲章受章。88年、没。

「2017年 『酒味酒菜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

草野心平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×