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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784122065079
作品紹介・あらすじ
高中真由子は、編集者の父と医師の母のもとで、何不自由なく育てられてきた。真由子が小学生のころ、隣家に二つ年下の百合の家族が引っ越してきて、二人は急速に仲良くなっていく。しかし、真由子が21歳になった冬、百合は真由子が幼いころからずっと思いを寄せてきた澤村諒一の子どもを妊娠したと告白した。その日から、真由子の復讐が始まる――。 諒一と百合の子どもの名付け親になった真由子は、『痴人の愛』の「ナオミ」から、二人の息子に「直巳」と名付け、彼を「調教」していく。直巳が二十歳の誕生日を迎えた日、真由子は初めて、直巳に体を許す。それが最初で最後となるとも知らず……。 主演・中山美穂のテレビドラマも大きな話題を呼んだ、絢爛豪華な愛憎劇!
みんなの感想まとめ
強烈な愛憎劇が織り成す物語は、読者を引き込んでやまない魅力に満ちています。主人公の真由子が、幼馴染の百合とその恋人への復讐を通じて、彼女自身の内面の変化を描き出します。真由子の純粋さが徐々にモンスター...
感想・レビュー・書評
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あなたは、『仇討ち』をしたいと思ったことはあるでしょうか?
“主君や直接の尊属を殺害した者に対して私刑として復讐を行った日本の制度”とされる『仇討ち』。有名な忠臣蔵をはじめ、私たちの国には後世まで語り継がれる『仇討ち』の歴史があります。武士の時代には制度化もされていたというその事実は、そんな考え方がこの国の中で多くの人の間に認知されていたことがわかります。
しかし、そんな制度も時代の移り変わりに伴って、ついに明治6年に消滅しました。明治初期まで認められていたことに驚きもしますが、いずれにしても今やそんな行為は犯罪以外の何ものでもありません。しかし、殺人というような究極の『仇討ち』は別にして、何かしらの出来事に対して、それを報いたいと思う気持ちは今の世もあるように思います。形を変えて今も残り続ける『仇討ち』の発想。それは、忠臣蔵が今の世も人気があるように、それは人の心が求める姿なのかもしれません。
さて、ここに、
『これは、仇討ちなのですよ。法を犯さない仇討ちは認められてしかるべきなのです』。
そんな思いの先に『幼な馴染みにして元親友』の息子と二十一歳差の特別な関係を築いていく一人の女性が主人公となる作品があります。『二人の間に性的な交わりは、かなり早い時期からありました』という二人を描くこの作品。その一方で、『実際に交わったのは、ただ一度きり』という結果論を描くこの作品。そしてそれは、そんな女性が二人の関係のその先に『愛を復讐に使う』様をあなたが目にする物語です。
『今日、直巳は二十三になり』、『真由子は、じきに四十五歳の誕生日を迎え』ることを思い、『時のたつのは速いものだ』と『深い溜息をついてしま』ったのは主人公の高中真由子。そんな真由子は『まだ少しもこの可愛い年下の男に飽いてはいない』と、『かつて親友だった女の息子』との関係を『親子のようでもない、きょうだいのようでもない、恋人同士でも、もちろん友達でもない』、『しいて当てはめてみるなら』『先生と教え子に限りなく似ているかもしれない』と思います。一方で『当然、幼な子だった直巳に、そのような自覚は』なく、『思う存分甘えるばかりでした』というその関係。『凡庸で、君子という評判があるくらい堅物に見える主人公の譲治が、自ら見出した美少女のナオミを自分好みに育て上げようとする物語』である『谷崎潤一郎の小説』『痴人の愛』をナオミと同じ十五歳の頃に初めて『ひもといた』という真由子は『二十八歳と十五歳で始めた』『二人の生活』を『彼らにしか価値の解らない宝物のように感じ』ます。そして時が経ち、『臨月の親友に、これから生まれて来る子の名前を相談された』真由子は、『差し出されたリストに』『直巳』という名を見つけます。『真由子が目にした途端』『片仮名の「ナオミ」に変換された』というその名前。『直巳でいいじゃない。絶対に、直巳がいいと思う』と『熱のこもった口調』の先に決まったその名前。場面は変わり、『毎年、マユちゃんは、日付がおれの誕生日に変わる瞬間に一緒にいてくれるね』と『感慨深げな表情を浮かべ』る直巳に『もう何年になるかな』と答える真由子。『中学のあたりから、うちの母親、マユちゃんと距離を置かせようとし始めたんだよね』と続ける直巳に『どうして、ユリは、私とナオを会わせたらまずいことになるって思い始めたのかな』と返す真由子は『馬鹿なユリ』と、『直巳の母であり、真由子の幼な馴染みにして元親友である女の名前』を思い浮かべます。『おれたち、もう、ああいうふうにはならないの?』と訊く直巳に『さあ、たぶんね』と返す真由子は『真由子から直巳への手ほどきと呼ぶべきものがほとんどで、実際に交わったのは、ただ一度きり』という時のことを思い出します。『それは、忘れもしない』直巳が『二十歳の誕生日を迎えた時のこと』、『御祝いという名目で、真由子は、自分の体を彼の好きなようにさせたのでした』。『ひと晩中どころか一昼夜続いた』という時間は『たった一度であったにもかかわらず、その性器の出し入れは、彼に狂おしい妄想の手掛かりを与えてしま』いました。そして、『ねえ、バースデイプレゼントに女の子を呼んであるの』と真由子が語りだすと『部屋のチャイムが鳴り』ます。ドアを開けると、『怖気付いたかのように、部屋を見回し』ながら若い女が入ってきました。『名前は?という直巳の問いに』『香と答え』る女。『ナオは、この娘をどうやって苛めてあげるの?』と訊く真由子に、『見てく?』と吹き出して言う直巳。そして、シャワーを浴びに行った女を見送り、『おれの中で、女の価値と年齢って、あんま関係してない。だいたい、マユちゃん、まだ、おばあちゃんじゃないし…』と言う直巳に『ふふっと笑』う真由子は直巳が『とっても、健やかに育ってる』と思います。『私は私のやり方で、あなたの息子を愛してみせる…愛を復讐に使う』という選択をした真由子の『復讐』劇が描かれていきます。
“幼い頃からの想い人、諒一を奪った親友の百合。二人の息子に「直巳」と名付けた日から、真由子の復讐が始まった。二十一歳年下の直巳を調教し、’自分ひとりのための男’に育てる真由子を待つ運命は ー。谷崎潤一郎「痴人の愛」に真っ向から挑んだ話題作”と内容紹介にうたわれるこの作品。二十三歳になった直巳と、じきに四十五歳の誕生日を迎えるという前提の中に『まだ少しもこの可愛い年下の男に飽いてはいない』という物語冒頭からどこか妖しい雰囲気が漂ってきます。では、〈最終章〉を含む12の章から構成されたこの作品をまずは巧みな比喩表現から見ていきたいと思います。まず一つ目は、誰もが知る偉人の物語に比喩します。
・『少女たちは、自分を疼かせる、ある特定の人物を思い浮かべて、すとんと腑に落ちることでしょう。ああ、これだったのか、と』、という感覚をこんな風に描写します。
→ 『まるで、ヘレン・ケラーが、手に注がれる冷たい水に"water"という単語を当てはめた時のように』。
そうです。まさかのヘレン・ケラーの有名な感覚表現に例えるこの一節。文章の繋げ方とともにとても印象的な表現です。次は、誰もが知るあの童話が登場します。
・百合から衝撃的な告白をされた後、『ひとり銀座の街を当てもなく歩き続け』る真由子は『誰もが幸せそうに見え、あちこちから洩れる温かい灯りの前』にいる自身を思い、その感覚をこんな風に例えます。
→ 『自分が、まるで「マッチ売りの少女」になったかのように感じられる』
これも面白い比喩だと思います。まさかのアンデルセンの童話の登場ですが、雰囲気感含めそんな場に佇む真由子の心情含めよく伝わってきます。
また、この作品の表現としての語り口も絶妙です。淡々と真由子の思いを描いていく作品ですが、〈第二章〉にいきなりこんな表現が登場します。
・『ええ、もうお気付きかもしれませんが、離れに住むことになった作家志望の青年が、直巳の父である澤村諒一なのです…』。
『ええ、もうお気付きかもしれませんが』という一文は完全に読者に語りかけています。これには、いきなり語りかけられた読者は間違いなくビックリすると思います。この作品はどこか不思議な文体で書かれています。やたら丁寧な”です、ます調”が続くかと思ったら、『そのくらいにせつなかった』、『だって、こんなことを言うのですから』という形の文体が入り混じるなど兎にも角にも独特な読み味が一貫しています。これは読み始めてすぐに感じることでもあり、こういった読み味含めてこの作品の一つの魅力だと思いました。
次に、この作品は、『谷崎潤一郎の小説に「痴人の愛」というのがあります』という一文が唐突に登場する点に触れたいと思います。上記した通り内容紹介にも”谷崎潤一郎「痴人の愛」に真っ向から挑んだ話題作”と記載がある通り「賢者の愛」というこの作品は谷崎さんの作品を意識して書かれたものです。残念ながら、谷崎さんの作品を読んだことのない私ですが、そんな読者も置いてけぼりにならないように山田さんは「痴人の愛」の補足を絶妙に入れてくださいます。
『凡庸で、君子という評判があるくらい堅物に見える主人公の譲治が、自ら見出した美少女のナオミを自分好みに育て上げようとする物語。その過程で、ナオミは予想もしなかった怪物に変身をとげて行き、譲治は、その妖艶さに翻弄し尽くされる。そして、ついには、屈服して、まさに「痴人」のようになる』
どことなく分かるような分からないような内容ではありますが、そこに描かれるという『二十八歳と十五歳で始めた譲治とナオミの二人の生活』に、『彼らにしか価値の解らない宝物のように感じられて来た』と真由子は影響を受けていきます。
『痴人を極められる者は、常識的であることに満足する人々よりも、人生をより深く堪能出来るのではないか』
そんな感覚の先に、親友の息子を直巳と名付けることに繋げていく真由子。物語は、
『あなたのそのナオミは、痴人のものではなく、賢者のものになる』。
そんな風に親友とその息子のことを思う真由子の狂気にも似た『復讐』劇を描いていきます。私は女性作家さんの小説のみという絶対条件の元に読書&レビューをしているので、谷崎さんの作品はこの先も読みたくても読むことが叶いません。この作品の内容が非常に面白いこともあって、谷崎さんの作品を読んで比較することができないのがとても残念です。そんな条件のない方(私以外全員ですよね(笑))には、是非両作を比較の上、レビューしていただきたいと思います(他力本願(笑))。
そんなこの作品ですが、内容紹介にある通り、”真由子の復讐”が描かれていくという強烈なストーリー展開を辿ります。
『私は私のやり方で、あなたの息子を愛してみせる…愛を復讐に使うこと。それが彼女の選んだ方法だったのです』
そんな風に語られる『復讐』の物語は、『親友』と思って接してきた真由子の友人・百合との複雑な関係性の中に描かれていきます。物語は〈最終章〉を含めた12の章から構成されていますが、真由子の家の隣に『朝倉百合とその家族が越して』来た小学生の時代以降、真由子が四十代になる今の時代までさまざまな年代の二人の関係性がバラバラに描かれていきます。
『思えば百合は、初めて会った頃から不吉な香りをまとった子供でした』
そんな真由子と百合の出会い。『百合』という名に妖しい関係性も匂わせながら進んでいく物語は、真由子が特別に思っていた存在、作家の諒一のことを、女子大生になった百合がこんな風に話すところから大きく揺らぎ出します。
『マユちゃん、リョウ兄さま、私にちょうだい』、『私、リョウ兄さまの子供が出来た』
もう冗談としか思えない話ではありますが、物語は恐ろしいほどスラスラと読み進めることができる中に展開していきます。百合と諒一の間に出来た子供の実質の名付け親になった真由子。そして、育っていく直巳と『親子のようでもない、きょうだいのようでもない、恋人同士でも、もちろん友達でもない』という関係性を築いていく真由子。そんな真由子の直巳への眼差しは見方によってはゾッとするものがあります。
『とっても、健やかに育ってる。直巳の言動のいちいちが、自分が手塩にかけた成果のように感じされて、真由子は、よくここまでと自身をねぎらいたくなってしまうのです』。
そんな真由子は、百合が自分と息子との関係を訝しがっていることを楽しんでもいます。
『母親の不安に満ちた声が、息子の快楽の溜息と重なるなんて、こんなキッチュな演し物には、滅多にお目に、いえ、この場合はお耳でしょうか、かかれないでしょう』。
恐ろしくもなってくる描写含め物語はそんな真由子の『復讐』の思いの中に物語冒頭には予想もできなかったまさかの真実も明らかにしながら衝撃的としか言いようのない結末へと歩みを進めていきます。読み物としてはそのあまりのかっ飛びぶりがたまらなく面白い!しかし、現実にあるとしたらあまりに壮絶で、あまりに恐ろしくて、そしてあまりに切ない、そんな物語がここには描かれていました。
『これは、仇討ちなのですよ。法を犯さない仇討ちは認められてしかるべきなのです』。
『かつて親友だった女の息子』という直巳と幼い頃から関係を築いてきた真由子の『復讐』の物語が描かれたこの作品。そこには、谷崎潤一郎さんの「痴人の愛」を下地にした物語が描かれていました。独特な文体が、引っ掛かりではなく読みやすさをもたらすのを感じるこの作品。二十一歳差の女と男の関係性を描く中に大量の性描写が強いインパクトを与えるこの作品。
あまりにかっ飛んだ内容の物語の中に、「ぼくは勉強ができない」の『時田秀美』というまさかの名前の登場にも思わずニンマリとしてしまう、山田詠美さんの円熟した筆の魅力を堪能できる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろくて読む手が止まりませんでした。。
久々のエイミー。さすがエイミー!
谷崎好き、エイミー好きの私にとって、
絶対読まなきゃと思っていた一冊。
この世界観が大好き。。堪能いたしました。
百合は真由子を育て上げましたね。
最初は直巳が痴人の愛のナオミだと思って読んでいたけど、純粋な真由子がモンスターに成長していく様子をみて真由子がナオミなのでは?と思いました。
真由子と直巳の美の世界を見られる以上に、百合と真由子の二人の世界に惹かれていた気がして、エイミーの凄さを感じました。
はぁ、おもしろかった。もっと読みたい。。 -
化け物
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カーテン越しの光みたいな本
遮光カーテンの隙間から漏れるこの光を手にとりたくて。すぐそこに鎮座しているのに私のものにはできない。いざ全身で浴びると身が滅びるようで、受け止め切れる生き物ばかりに嫉妬を抱く。
普段の生活にておいては、ぎりぎりまで音量を下げているのです。だから、他愛もないことに一喜一憂することができる。
平坦でなく全体的に下す。何かを高めることで喜びを呈す人たちとの戯れは、幾分か寂しさを伴う。
だから、下すのが私は好み。
人間は愚かになれる、理由さえあれば。
ソファに残る跡のように意識をしなければ身に入らないけれど、少し弱るだけでそればかり目につく。
窓から流れ込む湿気が多い空気を肺に溜め込み、髪同様ヘタレこむ。
この物語と私の関係がずっと平行線でいてほしい。
願わなくともそうなのだが、この中に蔓延る関係性全てがぶつからなければ心地よいのにとレーズンのようにシワをためる。
なんでしょうこの宙ぶらりんは。
否定的なものでなく、ただ首から紐を吊るしつつ死ねるほど苦しくはないみたいな。
換気を怠った部屋の真ん中で悠々と昼寝をする植物たち。くぐもって聞き取れないこの感情を紐解く手段などないのですね。 -
おぞましい
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久しぶりのエイミー。谷崎潤一郎「痴人の愛」へのオマージュ作品ということで、主人公である真由子が直巳を自分好みの男に育てていく話だと思って読み始めましたが、ちょっと想像とは違ってました。タイトルからして痴人の愛と対比してつけられているのでしょうが、じゃあ登場人物たちは一体誰が“ナオミ”で、誰が“ジョージ”だったのでしょうか。
当初はジョージ→真由子、ナオミ→直巳で読んでました。でもジョージとナオミの関係はこの二人にだけ当てはまるものではない。リョウ兄さまと百合、真由子父と百合、リョウ兄さまと真由子。そして最後まで読んで、真由子と百合もまたジョージとナオミだったのではないかと思いました。恐らく真由子は自分を賢者だと思ってるでしょう。でも、百合に翻弄され、憎しみを知り、復讐のためにその元を離れない、そのことこそが“痴人には痴人の幸せがある”ということなのではないかと思いました。
また、「痴人の愛」では立場が逆転してナオミがジョージを屈伏させるというラストでしたが、この作品もそういう終わり方に見せてます。でもちょっと違う。直巳はあくまでも百合があっての直巳なんだろうと思うのです。百合こそが本当の意味でのナオミだったんだと。真由子と直巳が愛し合えるとしたら、このラストこそがスタートなのではないかと思いました。
あと読んでる途中で突然出てきた真由子の後輩、時田秀美。まさか秀美くんに再会できるとは思いませんでした。すっかり大人になってましたね。
「痴人の愛」も「ぼくは勉強ができない」もまた読み返してみたくなってきました。 -
読み始めからラストに至るまで女の嫉妬、情念、恨みなどの心理描写が巧みに描かれており真由子にも、もちろん百合にも殆ど共感出来ないにも関わらず面白く読めました。
「ちょうだいオバケ」の百合の不気味さ、真由子の百合に対する憎しみから取った行動 。
本文中で諒一が発した言葉「…まったく…女の中には、いったい何人の女がいるんだ…」に集約されている気がしました。
「痴人」の河合譲治に対して真由子ははたして「賢者」と言えるのか。
疑問は残りますが読み応えのある作品です。 -
0028
秀美くんが出てくるという理由で読んだ。大人の秀美くんも良い…。
ストーリーは、最初は20歳年下の男で、しかも友達の息子って…と思った。でも読んで行くうちに復讐に100%共感はしないけど2人の関係について気にならなくなった。でも最終地点はどこなのか、それは真由子も分からなさそうだったけど。
百合に対してはひどい女だなと思っていたけど、ラストを読むとひどいというかすごい女だな。
ドラマ化もされたようだけど、私の中ではずっと直巳ははっしーで再生されていた。若手俳優が分からんからだけども。高尾滋の絵でも再生してたな。 -
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つい引き込まれて一気に読んでしまった。
構成や展開のうまさはもちろん、ずっと漂う妙な気持ち悪さを解決したい一心で。 -
読み始めてから『痴人の愛』をこの後読んでみようと思ってたけど、読み進めるにつれ怖さが増していき、「もう無理!」ってなってしまった
うーん、ちょうだいお化けからの更なる感情の絡み合い恐ろしかったです -
年上の女性が年下の男性をたぶらかすには「復讐」というものがないと成り立たないのかな、と読んでいる間思った。
でも私の読解力が足りなかった。
真由子は年下の男をたぶらかしたいという欲求が、自分の二人の男を奪われたという事実によって生まれたのだ。「復讐」に絡み取られた気持ちは、後天的なのだ。憎しみが直巳への愛を増幅させる。
そうすると、本当に山田先生、すごいよ。さまざまな状況に置かれた真由子の微細な感情をこんなに描写できるなんて。
真由子と百合が対照的な家庭で育っているのも面白い。
最後の、病院で直巳が若い女を横に連れてくるシーン。あれは喜劇か悲劇か。
ちゃんと読めていない気がするので、また時間をおいて読みたい。
(というか、コンビニ人間のように本当にすごい本ってちゃんと感想書けない。本当にすごいってなんだろう。文学的である、ということなのかな?) -
おもしろすぎてページを捲る手が止まらなかった(これをおもしろいと感じる俺の感性は大丈夫だろうか…)。
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購入済み
2026.06.13.読了
おもしろかったです。
主人公真由子が隣に越してきた百合と出会い、人生を翻弄されてゆくというよくある設定ですが、キャラクター達の発言や行動に共感してその世界観にズンズン引き込まれて行きました。
あっという間に読了。最後まで不気味なストーリーですが、読了感は悪くありません。 -
おぞましく読む手が止まらない
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これはすごい!恐ろしくも美しい山田詠美さんにしか描けない世界。悲しくも耽美的なラストの光景と物語の締めくくり方がなんとも印象的でした。
何よりすごかったのが終盤で新しい構図が浮かび上がったときの衝撃!万由子と直己の「痴人の愛」ではなく百合と万由子の「痴人の愛」として読みとくと百合の恐ろしさにぞわぞわしました。馬鹿みたいに繰り返すけど、本当にすごいや。
疑問が残るところもあったので、百合の立場から描いた小説も怖いけれど読んでみたい。そして、時田秀美くんが出てきたのがなんだか嬉しかったです♪ -
なんと言うエンディング。
「痴人の愛」を下敷きにしている、との前知識で読み始めたが、正直、単なる男女逆転なのか?と思っていたし、世界観も好みの感じではなく、、ただエンディングに圧倒された、そんな感じだった。
しかし、文庫版の柚木麻子さんの解説を読んで、なるほどなあと。そもそも私は痴人の愛を「対象末期の日本に迫りくる西洋化の波に対抗すべく、海外に通用する理想の女性を育てようとした男の戦いと敗北の物語だ」と捉えたことがなかった。なるほどなあ(笑) -
ドラマを何年か前に見たことあって、原作があると知ったので読んでみた。
ドラマではうろ覚えだったけど、原作はやはり恐ろしさが尋常じゃなかった。
真由子の視点からしか描かれないから百合が悪者みたいになってるけど(たしかに泥棒猫だけど)、幼い真由子は無意識にずっと百合を傷つけてたんだろうなと思う。
他の方の投稿で、百合が真由子を育てたのだ、とあって、思わず唸った。
最後の場面も含めて結構ドラマが忠実だった。
中山美穂さん、高岡早紀さん、竜星涼で想像しながら読んだ、めちゃくちゃぴったりな配役。完璧。
痴人の愛読んだことないからよく分からんけど、読んでみたくなった。
山田詠美さん「ぼくは勉強ができない」の人だよね?凄い、全然違う。
そして他の方の投稿見て、時田秀美出てたことに気づいた。。。今から速攻読み返します!笑笑
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山田詠美さんワールド。主人公の過去を思い出すと辛くなる、、友人との関係性、ちょっと受け付けなかった。
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