巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
4.20
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本棚登録 : 96
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122065536

作品紹介・あらすじ

五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。
捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。これまた異例ながら、キャリアで捜査一課長の水野玲子警視に命じられた真行寺は、八王子の高級老人介護施設で起きた入居者死亡事件を捜査する。AI搭載の人形型介護支援ロボットが関わっているらしいその事件を調べるうちに、真行寺は、自らの職業を「ハッカー」と称するオーディオマニアの青年・黒木良平と親しくなった。同事件の捜査が一段落したところに、水野課長から連絡が入る。元警察官僚で衆院議員の尾関一郎が新宿のホテルで変死したという。捜査を進めるうちに、この事件の背後に政界・芸能界・反社会的勢力などが連なる大きな組織の存在をかぎ取った真行寺は、黒木の力を借りて真相に迫るが――。

AIやゲノム編集など、リアルな知見に裏打ちされた痛快なエンターテインメント!〈解説〉北上次郎

感想・レビュー・書評

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  • いやー、面白かった!!
    警察組織の枠組に収まらない変わり種系刑事の真行寺と爽やか好青年だけど凄腕なハッカー黒木のやりとりを活字で読むのが、まー捗る捗る。帯にも書いてあったけどキャラの造形が良いんだよなー。黒木の驚きの「正体」が明らかになる後半から怒涛の伏線回収を経て辿り着くラストまで、時間を忘れて読み入っていた。

  • なんほど、レビュー評価も高いだけあって面白くて一気に読んだ。夢中になりすぎて電車乗り過ごして隣の駅まで行ってしまった。
    自由とは何か?がテーマなんだけど、内容はともかく、これからの日本人が突き付けられる事柄ではあると感じた。
    フォローさせていただいている方のレビューを参考に選んだ。普段は注目していない著者なので思わぬ巡り合いに感謝。

  • 久しぶりの日本警察小説
    53歳で巡査部長(ほぼ平社員らしい)という階級で、バツイチ、オーディオ狂、署でも浮いてる自由人な主人公の警察小説

    一章でスーパーハッカーの黒木と出会ったあたりで「また、ハッカー出てきた」とやや構えてしまった。
    「ミレニアム」や「パードレはそこにいる」「フェイスレス(から続く警察物のシリーズ)」に見られる「スーパーハッカー万能大解決」な展開になったら嫌だなぁと…不安になったが、結果的に主人公の魅力に目を向けて読むことができた。
    ハッカーの得た情報はヒントでしかなく、手段としては違法なので正式な証拠としては使えない分、裏を取ることに苦心したり根回しをしたり言い訳を考えたりと頭を巡らせて捜査を進める姿は良かった。別の意味で何でもできるスーパーハッカー黒木も良さげ

    二人が音楽好きの要素もまた、アナログ派の真行寺とデジタル派の黒木の対比で面白い。味わう様に音楽を聴く、楽しむ感じが日々消耗品の様に聴く私にとっては羨ましい。
    ちなみにジョージ・オーウェルの「1984年」のネタバレがありますのでお気をつけください。

  • ここ何ヶ月か刑事ものにハマっている。今回は献本で頂いたこの作品だが、結果めっちゃ面白かった〜!
    真行寺の自由すぎて協調性のない姿も、警察らしい真っ黒な内部も、黒木の賢すぎて飛び抜けている考察も最高にクールだった。文庫本450ページを超える大作なので読み切れるか正直不安だったけど、飽きることなくあっという間に読めた。ここ最近の出来事もちょこちょこ出てくるので、現実からかけ離れた感じもせず、そういう意味でも読みやすかった。私は途中まで完全に騙されていたので、ぜひ同じ体験をしてほしい。

  • 面白かったーー!!
    そんなに期待してなかったのだけど、夢中で読んでしまった。
    真行寺がヒーローではなく、普通のおじさん刑事のところが良かったなぁ。
    実際、こんな刑事はいないのだろうけど、物語の中の人物としてはとても良かった。
    ひねりが効いていて良かった。

  • これは文句なしに面白かった、もう寝ないとまずいと思いながら手が止まらなかったw
    随所に散りばめられた音楽がすごくいい。
    キャラクタ造形も魅力的。
    前半は「どこへ行く話なのだろう?」と思っていたけど、中盤からの怒涛の展開が見事。
    他作品も読んでみたい。

  • いろいろ無理があるけど背景は意外としっかり出来てて、気持ちよく読めた
    選曲がまた良い
    他の作品も読んでみたい

  • 2018/8/4 44読了

  • ブクログさんから頂きました。ありがとうございます。

    作中に色々な音楽が出て来る。自分はそこまで音楽好きではないが、主人公のフェチぶりに圧倒されながら読み進めている。その中で出てきた歌詞が良かったので紹介。

    The beautiful thing about learning is nobody can take it away from you.

    学びのすばらしさは、誰も奪うことができないところだ。

    B.B.キング(ブルースギタリスト、歌手、作曲家)1925 -

  • この手の応募に当たった事のない私が(^^)ブクログさんありがとうございました。いやあ〜〜面白かった。真行寺さんいいキャラクターです。続編を希望します。

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著者プロフィール

一九五九年和歌山県生まれ。大学卒業後、西武セゾングループの文化事業部、その後東京テアトルにて映画事業に携わる。劇場支配人、番組編成担当、プロデューサー等を務め、退社。二〇一一年、監督デビュー作『見えないほどの遠くの空を』が公開されるとともに、同作の小説を執筆。一六年『エアー2・0』が大藪春彦賞候補となる。

「2018年 『ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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