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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784122065918
作品紹介・あらすじ
デカルトの科学主義に立ち向かい、人間の歴史の価値に光をあてるヴィーコ。古文献・風習・言語・芸術・貨幣などを読むことで、〈真なるもの〉に迫る
みんなの感想まとめ
人間の歴史の価値を再評価し、デカルトの科学主義に挑む思想が展開されている本書は、ジャンヴァッティスタ・ヴィーコの独自の視点を通じて、文明の根底にある神話や風習の重要性を探求します。国家制度は宗教から始...
感想・レビュー・書評
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17世紀イタリアの思想家、ジャンヴァッティスタ・ヴィーコ。
デカルトの機械論に対抗し、反合理主義思想を掲げる。
本著では、神話をベースに次のように主張されている。
・すべての国家制度は宗教とともに始まった
・自分たちの民族が全文明の母と信じるのは、甚だ傲慢である。それは人類共通の自然本性から個別に生まれている
・宗教、婚姻、埋葬が遵守されるべき習俗であり、古代から異なる民族ごとに厳重に執り行われた
ヴィーコを知ったのはバーリンからだ。
バーリンはモンテスキュー『法の精神』における、「法とはそれぞれの民族や地理ごとに適したものである」という主張とともにヴィーコを取り上げたが、その理由はよくわかる。
いずれかの文明が優れている、或いは先行しているということではないのだ。
神話に基づく文明の発展について読むうち思い浮かんできたのは、戦後日本の思想家・吉本隆明の『共同幻想論』だ。
そこで吉本隆明は、民話・伝承・神話に基づいて、日本の国家の成り立ちを説明しようとしていた。
また最近読んだカントも、理性の概念などについて通じるところがある。
時代はカントの方が100年ほど後になり、ナポリのヴィーコの著書がケーニヒスベルクのカントに届いていたかはわからないが、間接的にでも何らかの影響はあったのだろう。
読み進めるほどに、ヴィーコが独学と地力で新しい学を生み出していることが感じられ、熱量と聡明さがよい。
下巻の展開が楽しみでもあるが、不信心な自分には、神話のくだりはあまり楽しめるものではないのが正直なところ。
しかし本著を入手してちょうど一年。
昨年は読み進めることもできなかったものを今理解できることは、純粋に嬉しく感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デカルトの科学主義に立ち向かい、人間の歴史の価値に光をあてるヴィーコ。歴史・神話・風習・言語・芸術・貨幣などを読むことで、〈真なるもの〉に迫る。
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