- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122065994
作品紹介・あらすじ
GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。
感想・レビュー・書評
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日本航空の草創期、占領時代から始まる物語。日本の空を日本人の手に取り戻し、発展させていく物語。
もく星号事故のほか、大きな事故はないが、本書のラスト、日航機のデリー、モスクワの連続墜落事故、半官半民で日航が腐敗する直前までの、オイシイ部分が題材。
日航といえば山崎豊子の「沈まぬ太陽」、同じ企業が舞台でも対照的なのが面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
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2021年3月ドラマ化
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50110449 -
表紙カバーが昔のスチュワーデスの写真だし、本編もフライトガール1期生に会うところから始まるし、著者もかつての日航スチュワーデスだし、書題も書題なのでスチュワーデス物語かと思ったら、意外と骨太な日本航空草創期の物語だった。占領下で航空関係の産業が許されないなか、何とか日本独自の航空会社をつくろうと頑張った数年のことを書いていて面白かった。
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GHQ占領下、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。失われた「空」を、日本人の手に取り戻そうとした人々の奮闘を、当事者の証言をもとに描く。