日本航空一期生 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.33
  • (3)
  • (3)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 61
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122065994

作品紹介・あらすじ

GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本航空の草創期、占領時代から始まる物語。日本の空を日本人の手に取り戻し、発展させていく物語。
    もく星号事故のほか、大きな事故はないが、本書のラスト、日航機のデリー、モスクワの連続墜落事故、半官半民で日航が腐敗する直前までの、オイシイ部分が題材。
    日航といえば山崎豊子の「沈まぬ太陽」、同じ企業が舞台でも対照的なのが面白い。

  • ふむ

  • 2021年3月ドラマ化
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50110449

  • 表紙カバーが昔のスチュワーデスの写真だし、本編もフライトガール1期生に会うところから始まるし、著者もかつての日航スチュワーデスだし、書題も書題なのでスチュワーデス物語かと思ったら、意外と骨太な日本航空草創期の物語だった。占領下で航空関係の産業が許されないなか、何とか日本独自の航空会社をつくろうと頑張った数年のことを書いていて面白かった。

  • GHQ占領下、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。失われた「空」を、日本人の手に取り戻そうとした人々の奮闘を、当事者の証言をもとに描く。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

中丸美繪

茨城県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。日本航空に5年ほど勤務し、東宝演劇部戯曲研究科を経て、1997年『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』で第45回日本エッセイスト・クラブ賞、2009年『オーケストラ、それは我なり――朝比奈隆 四つの試練』で第26回織田作之助賞大賞受賞。他の著書に『杉村春子 女優として女として』、『君に書かずにはいられない――ひとりの女性に届いた四〇〇通の恋文』『日本航空一期生』(令和2年度芸術祭参加作品・テレビ朝日「エアガール」原案、中公文庫)など。

「2022年 『鍵盤の天皇 井口基成とその血族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中丸美繪の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×