あの家に暮らす四人の女 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.55
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本棚登録 : 508
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122066014

作品紹介・あらすじ

ここは女たちの地上の楽園?! シングルだけど、〝一人〟じゃない。女たちの本音と夢があふれ出す、阿佐ヶ谷の古びた洋館・牧田家。家の平和を守る老人、「開かずの間」の秘密、ストーカー男の闖入など、今日も牧田家の暮らしは豊かでかしましい。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫化を楽しみにしてた期待値ばかりが膨らんでハマらなかった……とは言ってもミイラが活躍のくだりは笑った。
    女性同士が集まると表面ではニコニコしてても裏では……てなことが当然あるものだけど、みんながみんな言いたい放題であり(もしかしたら誰かが我慢してる可能性もないことはない)この作品に関しては疲れるドロドロがさっぱりなかったので突然の語り手が現れようともファンタジーさが元からあるので気楽に読み進められました。
    色鮮やかで美しい刺繍が脳内に残るので、私も習いに行きたい! 作品を見に行きたくなりました。

  • しをんさんの本は、不意打ちでハッとさせられる言葉が出てくる。
    ついに発せられることのなかった言葉や、表明されなかった思いは、どこに行くのだろうなあ。とか。

  • 笑った笑った。声に出して笑ってすっきりした!さすが三浦しをん先生だわ。愉快でしっとりしてて泣きながら笑える。最高のエンタメ。わたしもここに住みたいわ。あと、山田さんには長生きしてほしい。

  • 大分行きの新幹線乗車用に購入。
    初めのほうおもしろかったのだが、カラスが出てきたとこでさーっと冷めた。残念。
    解説によると、谷崎潤一郎没後50年にちなみ、第一線の作家により書き下ろされた作品のなかのひとつとのこと。

  • 文庫が発売されて書店で平積みされているのを見て読んでみたくなり、手に取りました。
    図書館でハードカバー本を借りましたが、文庫本表紙には善福丸、ハードカバーには羽が描かれていました。
    杉並区の古びた洋館に住む母娘の元で、娘のお友だち雪乃と雪乃の会社の後輩で娘佐知が営む刺繍教室の生徒でもある多恵美、4人の女たちの同居生活
    離れには血の繋がらないおじいさん、山田さん。
    洋館の中にある開かずの間
    娘が産まれて直ぐにいなくなった父親
    日常的な話しの中に唐突に現れる非日常的なモノ
    えっ?!なんだこりゃ?!とあまりにも唐突で驚きましたが、
    評価の中で、ファンタジーと書かれている方がいて、
    ファンタジーと思えば、面白いっ!!と思えました。
    女四人の日常は、今日も豊かでかしましい(帯~)(笑)
    三浦しをんさん
    『舟を編む』と今作二作目の読了
    とても身近、日常の隣で起こっているような描写な印象。
    また機会があれば他作品も読んでみたい

  • 四人の女が洋館で暮らす、現代版細雪。でもコメディ(笑)細雪と同じ名前の女性、主人公の佐知、その母鶴代、偶然知りあった雪乃、雪乃の会社の後輩多恵美。洋館の敷地内には山田という老人も住んでたりします。独身の妙齢女性で暮らすのはまぁ、親近感湧きます。楽しそうだけど時折くる虚しさ。いつまでもこのままじゃないんだろうなっていう。雪乃水難の相、多恵美ストーカー事件、開かずの間、河童のミイラ、強盗事件と盛りだくさんな内容です。ちろっと恋愛もあります。血が繋がらなくても『うち』という概念はこんな感じかなあと温かな気持ちになれるお話でした。

  • 2018.07.17

  • 杉並の古びた洋館に暮らす母娘と娘の友人2人。日常のドタバタ、ぼんやりとした不安を描く……だけじゃなかった。過去の語り部に驚く。
    気張らない、気取れない、ちょっと臆病な気もするコメディ。
    キャラクターに浮き世離れ属性をつけて物語性を出す手法は読みやすくていいですね。今回の『あの家に~』だと鶴代や佐知の浮き世離れ属性が他作品と比べ現実的だった分、語り部に浮き世というか現世離れした存在が来て驚きました。

  • ★3.5
    古びた洋館に暮らす、「細雪」の登場人物と同じ名前を持つ女たち。他人が混ざっていながらも個々の距離感が絶妙で、こんな暮らし方も楽しそうだな、と思ってしまう。何よりも、本人は自身を卑下するけれど、思い入れのある仕事を持ち、家事や家庭菜園まで手掛けてしまう、佐知の暮らし方は丁寧で理想的。そして、カラスの善福丸、河童のミイラの登場に唖然としながらも、その荒唐無稽な展開にクスクス笑いが止まらない。特に、終盤の河童のミイラ!いつかはこの生活が終わる日が来るだろうけれど、少しでも長く4人でいられると良いのに。

  • 第32回織田作之助賞受賞作、ちょっと久しぶりの三浦しをん。
    阿佐ヶ谷の古びた洋館に暮らす母娘と居候の女性二人、4人の笑いとハプニングの絶えない日常を描いています。
    ここ最近ヘヴィー目なミステリが続いたので、ちょっと気楽に読みたくて・・・気楽すぎて肩透かし?
    前評判とか無しで読んだ方が楽しめる1冊かと・・・

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プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が、第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。

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