- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122066205
作品紹介・あらすじ
二十年前に発生したある殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、当時犯人として捕まった男は、すでに十五年の刑期を終えている。冤罪事件として調査を進める弁護士は、次々と不可解な事態に遭遇し……。(「殺意のまつり」)時刻表トリック、アリバイトリック、心理トリックが光る傑作短篇集。〈解説〉千街晶之
感想・レビュー・書評
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ミステリー女王とも言われた著者の初期傑作。多少、時代の古さを感じるもののトリックやどんでん返しの連続で読む手が止まらない。映像が目に浮かび TVドラマになりやすいという点でも頷ける。読後はミステリーの原点を楽しめたので他の作品も読みたくなった。
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久しぶりに山村美紗を読んだ。短篇集なので短時間で楽しめる。図書館の文庫本。篇ごとにタイトルページが折られていた。マナー違反。
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小悪党あるいは小人物と形容したくなる登場人物たちが、ちっぽけな悪を企んで自滅する的展開のヴァリエーションがほとんどを占める。パズルのための人形というわけでもない、リアルに造形されたような彼らの、ギラギラした感じと余裕になさが昭和なんだろうなあ。
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表題作が、やはりエラリー・クイーンのアンソロジーに採られて英訳されただけはあり、図抜けた出来である。他の短編も面白かった。
数十年ぶりの再読だが、内容はすっかり忘れていた(笑)。 -
どんでん返しの連続に巧緻なトリック。名短篇「殺意のまつり」はじめ、「ミステリの女王」の片鱗をすでに発揮した初期傑作が一堂に!〈解説〉千街晶之