殺意のまつり-山村美紗傑作短篇集 (中公文庫 や 15-17)

著者 :
  • 中央公論新社
3.50
  • (0)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122066205

作品紹介・あらすじ

二十年前に発生したある殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、当時犯人として捕まった男は、すでに十五年の刑期を終えている。冤罪事件として調査を進める弁護士は、次々と不可解な事態に遭遇し……。(「殺意のまつり」)時刻表トリック、アリバイトリック、心理トリックが光る傑作短篇集。〈解説〉千街晶之

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミステリー女王とも言われた著者の初期傑作。多少、時代の古さを感じるもののトリックやどんでん返しの連続で読む手が止まらない。映像が目に浮かび TVドラマになりやすいという点でも頷ける。読後はミステリーの原点を楽しめたので他の作品も読みたくなった。

  • 久しぶりに山村美紗を読んだ。短篇集なので短時間で楽しめる。図書館の文庫本。篇ごとにタイトルページが折られていた。マナー違反。

  • 小悪党あるいは小人物と形容したくなる登場人物たちが、ちっぽけな悪を企んで自滅する的展開のヴァリエーションがほとんどを占める。パズルのための人形というわけでもない、リアルに造形されたような彼らの、ギラギラした感じと余裕になさが昭和なんだろうなあ。

  • 表題作が、やはりエラリー・クイーンのアンソロジーに採られて英訳されただけはあり、図抜けた出来である。他の短編も面白かった。
    数十年ぶりの再読だが、内容はすっかり忘れていた(笑)。

  • どんでん返しの連続に巧緻なトリック。名短篇「殺意のまつり」はじめ、「ミステリの女王」の片鱗をすでに発揮した初期傑作が一堂に!〈解説〉千街晶之

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

山村美紗
京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、一九六七年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。七〇年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。七四年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。八三年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。九二年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。九六年九月没。

「2022年 『在原業平殺人事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山村美紗の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
カーター・ディク...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×