板極道 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2019年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784122067035

作品紹介・あらすじ

青森に生まれ、絵画を愛し、「日本のゴッホになる」ことを夢見た少年時代。上京し、貧困と極度の近眼に苦しみ、職業を転々としながら独学で奔放無類の個性を開花させた。「板画」一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った、感動の自伝。
〈序文〉谷崎潤一郎〈解説〉草野心平

みんなの感想まとめ

人間性の豊かさと純粋さが伝わる感動の自伝。青森で絵画を愛した少年が、上京後の苦難を乗り越え「板画」を通じて独自の世界を築く姿が描かれています。著者の人間性は、周囲の人々との関係やエピソードからも色濃く...

感想・レビュー・書評

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  •  文体、紹介するエピソード、彼の周囲の人々、出来事へ抱く感情など全てに棟方の人間性が現れている。受け取ったものをまっすぐに、自分なりに表していくのが彼の生き方なのだろう。彼が信奉した仏教から受けた強い影響もわかる。
     彼の人柄が実に多くの人を惹きつけたことも読み取れる。行く先々で多くの人が彼を助け、彼もその恩義に対して丁寧かつ真摯である。本書のあらゆる事柄が彼自身の人間性に対応していて、矛盾しないと思った。作品からではなく、さまざまなエピソードや回想から彼の人間性を垣間見ることができるのが本書だ。

  • 少年のように純粋な人だ。こんなに、何に対しても有難い有難いといっている人は初めてだ。人間関係や自分の性格なども含めためぐり合わせについて、屈託とか傲慢さが感じられない。自分の心を疑わず偽らない生き様は、たしかに彼の数々の柵に表れ出ていると思った。

  • 2022.11.23
    谷崎潤一郎が序文を寄せているところで早くもドッキリする。
    何より、棟方さんの書く文章が、美しいものや好ましいものを鮮やかに伝えるので、それにもドッキリした。

    この一冊を読み、志功さんは頭脳の人だなと印象を改めた。仏教に学び、深い思考で物事を見極めることに優れた人だ。

  • 楽天、¥?

  • ●版画家・棟方志功の自伝。

  • 書店員波山さんつながり

  • 「バンゴクドウ」と読ませる。
    芸術のためなら女房も泣かすそれがどうした文句があるか…的な極道な半生を振り返るのかと思ったら、ごく常識的に周囲に感謝を振りまく自伝で拍子抜け。毒もないし敵もない。
     
    それでいて北大路魯山人については、思いがけずか辛辣なことを書いているのが面白い。
    ジャパン・ソサエティの招待でアメリカに行くことが決まったとき、棟方の仲介をした人物に対して北大路のようなタイプの変わり者では困ると言われたことをそのまま書いている。
    「なんですか、人のお話では、ステッキをよくふり廻し、お供の方が気にくわないことをいうと、ステッキの、曲ったところで首をひっかけて引っぱったりするんだそうです。また、ビールを飲めない地方区でも、どうしても飲むんだ、飲むんだと、駄々をこねたりするんだそうです。そういう人だとちょっと困るんですが」
     
    うむ。「この料理を作ったのは誰だ!」っていうあれですね。

  • 極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。〈序文〉谷崎潤一郎〈解説〉草野心平

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著者プロフィール

1903年青森生まれ。昭和3年10月、第9回帝展に「雑園」(油絵)で入選。版画、油絵、倭画、書、詩歌などに多くの傑作を残す。著作に「棟方志功板画大柵」「板極道」「わだばゴッホになる」など。

「2019年 『板極道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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