クーデターの技術 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2019年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784122067516

作品紹介・あらすじ

19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

国家権力の掌握とその防御をテーマにした本書は、19世紀から20世紀のヨーロッパにおけるクーデターの実例を詳細に分析しています。著者は、物理的な力だけでなく、国家のインフラを利用した巧妙な手法による政権...

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優氏オススメで、昨今の世界情勢もあり手に取ってみた。
    が、世界史知識の乏しい私がついていくには難易度が高過ぎた。
    なお、クーデターを起こす際に重要なのは、インフラを抑えることだそうで、実践する機会が訪れた際は思い出したい。

  • こうも続けざまに権力掌握の話を読んでいると、カンタンに体制を変えられるようなそんな気がしてしまう。
    こうして僕は毎日が革命前夜のような気がして、いつでも情勢を見誤ってしまう。

  • タイトルに何となく惹かれて購入(惹かれるようなタイトルか?)。
    クーデターという政治手法のノウハウを歴史とともに論じているが、読み物として純粋に面白い。内容の性格上、歴史的に『禁書』とされることが多かったというのも、なかなかユニークな存在であろう。また、同時代人としてのヒトラー評(ムッソリーニ評も)はなかなか興味深い。
    因みに本書を刊行したせいで、著者はかなり散々な目に遭っている。まぁ、焚書坑儒の対象になる本の著者がどういう目に遭うか……という歴史を考えてみると、『この本が嫌いだ、憎い』と公言したくもなるだろう。読んでる方はお気楽なものだが……。

  • 第43回OBPビブリオバトル「王道」で発表された本です。
    2019.11.27

  •  「クーデター」と聞くと、時の政権に不満を持つ者が(とりわけ軍部)、武力行使して政権を掌握するというイメージがある。確かに物理的な力で政府を打倒するのが基本的なパターンであるが、一方で別の手法で政府を乗っ取るパターンもある。本書では、近代以降に発生したヨーロッパ諸国のクーデターを紹介する。
     先ほど物理的な力以外のクーデターが存在することに言及したが、それは国家の既存のインフラ(鉄道や通信手段など)を掌握するという手法であり、その典型がレーニンによる社会主義政権の樹立である。著者によると、ボリシェヴィキによるクーデターは、トロツキーの戦略のおかげで成功したと指摘する。また臨時政府の首相ケレンスキーが、警察によってのみ、国家を防衛することができなかった点にも注目する。このように、既存のインフラをうまく利用して達成できる場合もある。
     また巻末の解説によると、本書の優れたところは、『クーデターの技術』が刊行された当時、すなわちイデオロギーが強かった1930年において、イデオロギーとテクニックを分けて分析する手法だという。この手法のおかげで、現代人がこの本を読んでも、クーデターや独裁者のあり方に関して考えさせられる。

  • クーデターは普遍的な手順を経つつ、独裁者が法の枠内であろうとする内容は興味深い。法の支配とは大衆に対する重要な構成なのであろう。

  • 記述が散漫な感じかな。あまり響かなかった。

  • 読みづらい訳。トロツキーが、政府機関でなく、国民生活に必須の主要な機関を、組織された精鋭で攻撃した事実に感心した。

  • いかに国家権力を奪取し、いかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ古典的名著。

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著者プロフィール

クルツィオ・マラパルテ

イタリア人の作家。父はドイツ人で本名はKurt Erich Suckert.早熟な政治少年で、16歳のとき義勇兵として第一次大戦に参加した。1922年、ファシストのローマ進軍に参加し、1924年にファシスト左派の立場から『国家の征服』誌を創刊。「ファシズム側の最も手ごわいペン」と評される雑誌に成長させた。以後、『ノベチェント』『フィエーラ・レッテラーリア』『スタンパ』等、雑誌・新聞の編集長を務め、両大戦間の文学界、ジャーナリズムに重きをなす。1933年、『クーデターの技術』(1931年刊、本書)がヒトラー攻撃の書として物議を醸して逮捕、流刑となる。後年には、同時代の動乱のなか、左右を問わず自由の敵を批判し、その手法を厳しく論じる立場となり論壇に重きをなした。

「2019年 『クーデターの技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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