- 中央公論新社 (2019年10月18日発売)
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感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784122067875
作品紹介・あらすじ
生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、近所に住む母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、わたしたち3人が家族だと知っていた。家族という言葉は知らなかったのに。わたしは愛に飢えることもなく、3人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―――。18歳の少女が辿ってきた様々な出会いと別れを描く、切なくも瑞々しく心ふるえる長篇小説。
日本経済新聞〈目利きが選ぶ今週の3冊〉で☆☆☆☆☆の名作、待望の文庫化。
〈解説〉北上次郎
みんなの感想まとめ
さまざまな愛の形を描いた物語は、心に響く深い感情を呼び起こします。主人公は、母親や友人との関係を通じて、愛や支え合いの大切さを実感しながら成長していきます。登場人物たちはそれぞれの生い立ちを持ちながら...
感想・レビュー・書評
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「愛しいひとにさよならを言う」というタイトルがすごくよくて手にとったのだけど、揺るぎないのに静かでやさしい物語で、読んだ後なんだか背筋をすっと伸ばして歩きたくなるような気分になった。
親子だったり恋人だったり夫婦だったり
人生におけるパートナーとなる関係はいろいろあるけど
それはずっと一緒じゃなくてもよくて、むしろその時々にいろんな人と支えあってもいいんだなとか思いながら読んでいたけど、それをチチが「一緒に生きてくれたひと」と表したのがとてもよかった。
主人公である「いつか」のお母さんは、母親としては頼りなくてあぶなっかしいのだけど、自分の大事なものをちゃんと大事にすることができる人に描かれていて、それが江國香織の神様のボートに出てくる母と重なって「あーなんかわたし、この人に似ている人を知っているなぁ」とか思ったりなんかもした。
いままで石井睦美さんの本にはなぜか触れてこなかったんだけど、これを機会に何冊か読んでみようとも思う。 -
愛しいひとに
さよならを言う
物語の世界にどっぷり浸っていたい
読み終わりたくない本
この本の感想を書く事に苦戦
他の方の“女性が好きそう”と言う感想の言葉に
そう!そうなんだけど
それだけでは無いことをちゃんと言葉にしたくて
もがいている
私、母、ユキさん、チチ
登場人物が生い立ちに事情があって
その上で、
しっかりと自分の力で生きている事
そんな人だからの厳しさと優しさが
生き生きと描かれていて好きんだろうな
北上次郎さんが日経新聞のコラム書評で
年に一度くらいしか付けない満点の星五つ
付けた本
この本の始まりの一行
“いまでもチチのことを考える。“
に続く一文で傑作と表されているけれど
改めて読み返して
心臓部がキューっとなる(いとおしさの最大級) -
最後まで読んでから冒頭部分を読み返すことをおすすめします。
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人によって「愛しいひと」はさまざまで、その愛の形もさまざま。愛という文字を見ると、男女の関係を1番に想像するかもしれませんが、この作品はもっと深い意味での愛に触れたような気がします。作品全体に流れる雰囲気がとても好きです。
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わたしと、ママと、ユキさんと、チチと、あと、おばあちゃんを巡るおはなし。
話自体はとてもおもしろかったけれど、ところどころ校正の甘さが気になってしまって、いまいち没入できず。 -
フランス文学のような、
悲しめの突如くる終わり方だった
素敵な本だったけど、悲しい描写が多くて
私は読みたくなかったな
どっぷり1日明るい時間に浸って読むのがおすすめ -
女性向けかなと思います。どっぷり本の世界にハマって読んで欲しい作品です。心情の描写がとてもよく、一気読みしてしまいました。
姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→
https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00105673
司書1 -
幸せはいつか絶対に終わるから、その分の幸せのエネルギーが悲しみとして返ってくる。
人生って、幸せを買って、その代価として悲しみでローン払いするようなものなのかな。 -
ゆるく優しいストーリー展開で突如起こる衝撃のラスト。。。
「いつか」の視点から物語は進みます。
傷つきながらも優しい「愛しいひと」たちに見守られながら、出会いと別れを繰り返しながら、人間的に成長していくいつかが、最後どう立ち直っていくかが見所です。
チチの言葉は一つひとつがとても心に刺さり、あの1ヶ月はいつかにとって宝物の一瞬だったんだろうと思います。
ユキさんのようなひとになりたい。 -
前半は3人の穏やかな暮らしぶりにほのぼのとした気持ちで読めたけど、後半は読んでて辛くなってしまった
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この表紙がいかにもこの主人公っぽい。血は水より濃いんだか薄いんだか。いつかにとって、優しいのはいつも他人じゃないか。ユキさんとチチ。愛されなかった子供は愛し方を知らないってのが本当の事なら、なんで子供産んだの、母。自分を傷つけた祖母が、娘を傷つけるだろうって予想はついたろうに。なんで守らなかった?そしてこの祖母に対して、なんで誰も諌めないのか不思議。黙れクソババアって言ってやれよ、大人達。実の母親と祖母に対して、ムカムカが止まらないわ〜(; ・`д・´)
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絵画修復家の母と、母の年上の友人に育てられた斎藤いつか。少女の出会いと別れを切なくも瑞々しく描く、心ふるえる長篇小説。〈解説〉北上次郎
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著者プロフィール
石井睦美の作品
