富士日記を読む (中公文庫 ち8-6)

  • 中央公論新社 (2019年10月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784122067899

作品紹介・あらすじ

「富士日記」はどのように読まれてきたか。そしていま、どのように読み返すか。小川洋子、平松洋子、苅部直、村松友視による書き下ろしエッセイと多数の写真でその魅力を余すところなく紹介する。新版に対応する登場人物索引を付す。

みんなの感想まとめ

作品は、武田百合子の「富士日記」を多角的に掘り下げる内容で、著名な作家たちが彼女に寄せた思いを通じて、彼女の魅力を再発見することができます。小川洋子や平松洋子、岡崎京子といった作家たちが、それぞれの視...

感想・レビュー・書評

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  • 少し前に「富士日記」を読んだので、オフ会に参加したような気持ちになった。
    小川洋子さん、平松洋子さん、岡崎京子さん、角田光代さん、川上未映子さん等、「富士日記」にそれぞれの想いを寄せている。
    岡崎京子さんが百合子さんの「富士日記」の頃の文章を「手づかみで丸ごとリンゴを食べているよう」と記しているのが、とてもしっくりきた。
    私が感じた百合子さんも、飾り気がなくて、瑞々しくて、なんとも贅沢なのだ。
    武田家の飼い猫玉の写真が見れたのも嬉しい。

  • 様々な著名人が武田百合子さんについて語っていますが、武田百合子をどう語るかを試されているような気がする。
    作家として編集者として百合子さんと関わった人々の話はやはり濃い。
    武田泰淳による「第四章 富士山荘をめぐる二篇」の「花火を見るまで」に描かれている外川さんが本当に誠実で、夫婦が惚れ込むのもわかる気がする。
    犬のポコ、猫の玉の写真も愛らしくて、素晴らしい一冊です。

  • どっかで古本で買った。天牛書店か?
    すべての写真が良い〜!富士日記がおわったあとのエッセイもいくつか収録されていて、それぞれがいきなりぶつっと終わって放り出されたような気持ちになる。泰淳死後も山荘に行ってたのか……そうか……ポコが死んだ箇所を多くの人が引用していたのが印象的。

  • 昭和の作家が次々と登場する。中には私が知らない作家の名前も。
    彼らが語る富士日記の好きな箇所、武田百合子や武田泰淳の人となりが魅力的で、本当に面白く、『富士日記』を再び読みたくなる。

  • 最後の索引は、ポコと玉も入れといて欲しかった。やっぱり『早く土の中で腐っておしまい』たまよね。うんうん、と思いました。

  • ◯武田泰淳は妻の天賦の才に気づいていたと確信した。第四章の泰淳のエッセイ「花火を見るまで」の大部分は、百合子さんの富士日記ほぼそのままだった。引用と言っても差し支えないくらいに。文学者である泰淳が一介の妻の日記をほぼそのままの形で載せたことは、妻である百合子さんを非凡な観察眼と文章力の持ち主として泰淳が追認していた証拠だと思う。

    ◯巻末にある「富士日記」索引、これ便利だなぁ(使う場面がそんなにあるかは別として)。ただ、この索引作るときの地道な作業、大変だったろうな。

    ◯角田光代の著書は読んだことないけど、彼女の書いた武田百合子評は、群を抜いて的確だった。

  • 小川洋子、苅部直、平松洋子、村松友視各氏による書き下ろしエッセイと、各紙誌に掲載された書評を収録。写真多数、文庫新版に対応する人物索引を付す。

  • 多くの読者を魅了して止まない富士日記。その魅力を作家の書評。解説、帯文や書下ろしエッセイにより語る。写真多数と富士日記索引も収録。

    「富士日記」は日記文学の最高峰だろう。ありふれた日常、富士山麓の別荘暮らし、毎日の買い物と食事の献立それに変わりゆく季節。ただそれだけ、読まれることを想定しなかった修辞のない淡白な記述、なのに面白い、不思議な魅力がある。

    その魅力を多くの作家さん方が解説している。出典や時期は全くバラバラなので同じような指摘が多い。考えることはみんな似ている。特に愛犬ポコの場面(富士日記既読者なら分かるかと)。

    富士日記ファンは本当にたくさんいるようだ。聖書のように枕元に置いて章に関係なく読む人もいるという。

    自分も「富士日記」再読してみたくなった。

  • いろんな人がいろんな言葉で分析し論じようとしているけど、どれも言い当てられていないし、やっぱり百合子さんの文章そのものの方が圧倒的に面白いのだった。

  • 201910/

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