- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122068100
作品紹介・あらすじ
恐怖度&驚愕度No.1
『ため息に溺れる』大幅超えのラストがあなたを待ち受ける。
立川署の刑事である薫と赤川は、管轄内で死亡した神田歩美の日記を見つける。そこに記されていたのは我が子の成長記録。歩美の息子・春樹は、日記が書かれる十年前に死んだはずなのに――。不審に思った二人は、歩美が暮らしていた二荘村を訪れる。だが滞在中、村内で殺人事件が発生。住人たちからは「犯人は春樹だ」という声が……。
文庫書き下ろし
感想・レビュー・書評
-
立川署の刑事2人が自然死と判断された女性の日記の内容が気になり、休日を利用して動く。
女性は、離婚していたが息子がいてその成長を喜んでいるかの内容が記されていた。
だが彼女の息子は幼い頃に亡くなっていたのだ。
身寄りのない彼女の死を残された人に伝えるべく、2人が行った先は、西多摩郡にある二荘村である。
村ならではの伝統や風習、そして言い伝えなど。
まさに一昔前のサスペンスドラマでも見てるかのよう。
人を喰らうという噂のある村。
亡くなっているはずの息子を監禁しているという村の三役やその彼が逃げたという後に次々とおこる殺人事件。
終幕での語りにいったいこれは…となる。
2人の刑事、バツイチで三十路を超えている愛想も趣味もない薫と貢いだ後に捨てられた金はあるがモテない冴えない赤川のコンビというのは面白くて楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第2弾。
閉塞的な村で10年前に起きた事故死とされている少年の死の真相を追うお話。
その村で50年前、15年前、10年前と起きた出来事と村に言い伝わる祭りの秘密事。
村人が隠している事。
謎の老婆。
などなど・・・・
出だしから最後までずっと気になることだらけで一気読みしました。
終始読み心地は村の風習がテーマなだけに、暗くゾクっとするような雰囲気で、読了後もけっしてハレバレスッキリ爽快ではないが、きちんとまとまっている一冊。 -
色々グッチャグチャで忙しかった
火曜サスペンスのよう -
孤独死した一人暮らしの女性。事件性はないように思えたが、彼女の遺した手記に疑問を覚えた刑事が個人的に捜査をすることに。そして訪れた村で起こる凄惨な連続殺人。過去にいったい何があったのか。サスペンス感溢れるミステリ。
閉鎖的な田舎の村で連続殺人、という魅力的な筋書きだけれど、そこに至るのは半分くらいになってから。しかしそれまでの謎部分でも充分に引っ張られました。死んだ子の成長を見守るかのような手記は、ただの想像や願望と捉えてしまえばそれだけなのに。その違和感に食い下がっていく刑事の執念(というか、単なる好奇心のような気もしますが)にも魅せられます。そして思いがけないところからのあの真相にはぞくりとさせられました。タイトルの意味もそういうことだったのか。 -
休暇を過ごすにはしてはハードすぎる。優生保護法について調べたくなった。
-
刑事の薫と赤川が休みの前に確認した現場に残されたノートから続く、奇怪な話。結論はさておき東京にそんな街があるかどうかだが、ありそうな雰囲気もあり、結構怖そうなところもあるが最後は直球、カーブなんでもアリで怒涛のラスト。でも最後に秘密が。ああ、、、終わり方がちょっと感動に欠けるので、3つ。
-
人食い伝説を残す村で殺人事件が発生。住人の口から上がった容疑者の名は、十年前に死んだ少年のものだった。恐怖度・驚愕度ナンバーワン・ミステリー。