- 中央公論新社 (2020年2月20日発売)
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感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784122068452
作品紹介・あらすじ
ドナルド・キーン氏の没後1年によせての復刊。本書は1952年、京大留学前のキーン氏による、ケンブリッジ時代の講義をもとにした日本文学論であり、もとは英語で刊行された。のちのキーン氏の著作および研究・思考の原点とも言うべき一冊。吉田健一による格調高い名訳とともに、長く読み継がれてきた。
「キーン氏の『日本の文学』は、詩人の魂を以て書かれた日本文学入門で、学問的に精細な類書はこれ以後に出ることがあっても、これ以上に美しい本が出ることは、ちょっと考えられない」――三島由紀夫にこのように言わしめた、日本文学研究者ドナルド・キーンの出発点となった本。『万葉集』『古今和歌集』『源氏物語』から、定家、芭蕉、近松、西鶴、子規など、後年の著者の研究の核となる、日本文学のエッセンスを縦横に論じた文学入門。
改版に際し、巻末に新たに、吉田健一によるエッセイ「ドナルド・キーン氏のこと」を収録。また新たに、ロバート・キャンベル氏が解説エッセイを寄稿している。
みんなの感想まとめ
日本文学の魅力を深く探求する一冊であり、詩人の魂を宿した著者の情熱が伝わる作品です。欧米読者に向けて、日本の文学を美しく紹介しており、『万葉集』や『源氏物語』などの古典から近松、芭蕉に至るまで、日本文...
感想・レビュー・書評
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詩人の魂をもって書かれた日本文学入門――とたたえられた著者若き日の美しい情熱の書。詩、劇、小説、欧米の影響の各章によって分析。〈解説〉三島由紀夫
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欧米読者向けに日本の文学を紹介した本。#吉田健一 訳 #三島由紀夫 解説と 豪華な布陣
#中公文庫 #ドナルドキーン 「 #日本の文学 」
中国文学と比較した論考、近松論二編は とても面白かった
日本文学は、中国文明の支流だと思っていたが、著者の指摘は、日本文学は中国文明の影響を受けつつ、無条件に受け入れず 抵抗をして相当程度の修正をした、というもの
著者は「日本の劇は、世界で最高のものに位する」としている。初めて知った。「人形芝居は、写実主義に背を向けることで 最高の劇的な表現に達した」とのこと
「近松は戯曲に道行を入れることにより、観客にそれぞれの人物に対して尊敬や同情の念を抱かせた」とあるが、道行が何かわからなかった
中国文学との比較
*日本が中国から取り入れたすべてのものは〜中国人と本質的に違う日本人の気質によって相当な程度に修正された
*日本文学は、一つの世界全体を一個の鮮明な影像で暗示するという表現方法に優れている
*日本の文学は本質的に貴族的なものである〜洗練された形式に発展するとともに、粗野であるのを避けようとする
近松論
*近松は人形芝居で虚と実の間の線を正確に守る術を心得ていた
*近松についての最初の問題は、近松はどうしてもっと人気がないのか〜近松の人気を阻むものは彼の芸術的な優秀さである
*近松は戯曲に道行を入れることにより、観客にそれぞれの人物に対して尊敬や同情の念を抱かせた
*近松の優れている点は〜対話が生気に満ちている、感情の分析が精緻をきわめている、風景描写の美しさ
「日本の劇は、世界で最高のものに位する」について
ヨーロッパでは人形を生きた人間の感じに近づける〜日本では今日でも俳優が人形の動作を見習っている。人形芝居は、写実主義に背を向けることで最高の劇的な表現に達した
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著者の日本文学 いや、日本を愛して止まない思いが感じられ
内容自体の理解には遠く及ばなかった。 -
日本の詩歌や小説が、海外の人にどう受け止められるのか、それらを訳すのか。日本語の多様さや文字の裏にある情景のなんと美しいことか。
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解説の三島由紀夫も称賛を惜しまないこの初の著作は日本に来ることなど夢にも思っていなかったという30歳のときのもの。欧米の人々のための日本文学入門(ガイド)だけれど、日本人が読んでも得るものが多い。
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日本人だってこれだけ広範囲に読み理解している人は少ないと思う。
まず、日本語が中国の漢字からきていることを意識して中国詩や漢文にも触れ、さて日本に来たと思えば平家物語や万葉集、俳句、そしてシェークスピア戯曲など、こうした理解は日本人にとってはこうです…とか、馴染む表現はこうです…と比較して解説している。
太宰治の斜陽は読んだ事がなかったが、この書き手によって手に取る人もいると感じる。
解説とあとがきに変えた書評だけでも大変納得するもの。
著者プロフィール
ドナルド・キーンの作品
