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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784122069183
作品紹介・あらすじ
『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキ・ド・サド。
この公序良俗に対決しつづけた18世紀フランスの貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。
無理解と偏見に満ちた従来のイメージを覆し、サドの実像を捉えた、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。
〈解説〉出口裕弘
〈巻末付録〉三島由紀夫 『サド侯爵の生涯』評/『サド侯爵夫人』跋
【目次より】
第一章 誕生より結婚まで(一七四〇―一七六三年)
第二章 リベルタンの出発(一七六三―一七六七年)
第三章 アルクイユ事件の周辺(一七六八―一七七二年)
第四章 マルセイユ事件の周辺(一七七二―一七七三年)
第五章 ラ・コストの城にて(一七七三―一七七八年)
第六章 ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八―一七八四年)
第七章 自由の塔(一七八四―一七八九年)
第八章 革命とともに(一七八九―一七九二年)
第九章 恐怖時代に生きる(一七九二―一八〇〇年)
第十章 精神病院の晩年 (一八〇一―一八一三年)
第十一章 死 (一八一四年)
補遺(1) 死後の評価
補遺(2) その生涯の最後の恋
補遺(3) ジャンヌ・テスタル事件
みんなの感想まとめ
波乱に満ちた18世紀フランスの貴族の生涯を描いたこの伝記は、サド侯爵の実像を深く掘り下げています。一般的に知られる「サディズム」の名の由来となった彼ですが、作品を通じて彼の人間味や背徳欲が浮き彫りにな...
感想・レビュー・書評
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徐々に引き込まれていくような面白さがある!
『サディズム』の語源になったマルキドサドの波乱に満ちた激動の生涯を綴った伝記。
あるきっかけでマルキドサドのことを知り、直感的にこの人は絶対ヤバい人だと思い、どのような人生を送ったのかが気になり、この本を読むことにしました。
時代は17世紀のフランス、絶対王政、フランス革命、共和政、軍事独裁というようにめちゃくちゃ激動の世界を生き抜いた稀代のヤバい異端作家。
しかしこの伝記を読み進めるたびに、単純にやべぇヤツとは到底語りきれない、背徳欲がありつつも人間味溢れる人物なのだと思いました。
そして作者である澁澤龍彦さんの客観的かつ、莫大な資料を元にこの作品を作り上げた文章力に、読む前と読後ではまるっきり印象が変わり、まだサド作品を読んでいない自分にとって、これはサド入門書的な役割がありました!今はまだ怖くて読めませんが、バスティーユ監獄で鼠と共に書かれた『ソドム120日』をいつか読みたいと思う。…いつかね。笑
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本当に面白い本だった。
読んでいる間、この感想を語りたく周りの人達にサド公爵の話をして、その人達も彼の人生に驚き、興味を惹かれていた…と思う。
マリー・アントワネットやナポレオンと同時代に生き、彼らもサドの名を知っていたのではと思うと、これぞ歴史の面白さを感じる。
「サディズム」など現代でも広く知られた言葉にその名を残すサド。
私は、その権力で歴史に名が残るほど残虐な行為を好んだ人物なのかと思っていたが、全く違った。
人を殺したこともない。
彼の後世で「サディスト」などと表現される人物の方が、よほど恐ろしいくらいだ。
今まで、彼には勝手なイメージを持っていた。
彼の親族、妻や、養母、息子の行動も興味深い。
ただ、拘留されても執筆意欲が抑え切れなかったほどの性への忠実さには心底驚く。
そんな彼が書き牢獄へ隠されていた巻物が、今ではフランスの国宝だそうだ。
あらゆる欲を抑え社会の中で生きること。
これが、人間としての生き方の正解なのか。
サドのような生き方をした人物がいたこと、知れて良かった。
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どういう作品を出しているかは全く知らないけど、勝手な想像が独り歩き、ただ名前だけの認知で人となりについて考えたことはなかった。
誕生から死を迎えるまでの一生。
何がどうなったのやら文章が理解が追い付かないほどにスラスラ入ってくる、面白い。
印象操作ほど怖いものは、ない。 -
神をも恐れぬ性の饗宴に耽溺し、社会と良識に挑戦した十八世紀フランスの貴族、サドの真実を捉えた画期的評伝。〈解説〉出口裕弘〈巻末エッセイ〉三島由紀夫
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