- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122070707
作品紹介・あらすじ
〝あなたの好きな少女〟には、死んでもならない。清楚、母性、包容力……身勝手な幻想から私たちの心身を取り戻す50篇。シャーリィ・ジャクスン賞候補作!
感想・レビュー・書評
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著者初読み。以前読んだ『ほとんど記憶のない女』をもっと現代の日本的にポップにした感じ。面白かったのは「少年という名前のメカ」「ボンド」「この場を借りて」「男性ならではの感性」表題作「女が死ぬ」で映画ブログをやってるキミコが今のブクログしてる自分に似てるようで恥ずかしくなった。
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「週刊少年ジャンプの各漫画一話が山手線一駅分の量に設定されてる」みたいな、一つの話が短い掌編集(ショートショートよりも短い話を指すんですね)
なので、ミントタブレットを口に入れるかの如く電車待ちの空き時間で一話ずつ読んでいく。
掌編に馴染みがないので、瞬間芸みたいなのもあり戸惑いつつスラスラと読んでいく
…そのうち、気軽に読むとなかなかそぐわない「言葉が先行して印象が固定されてしまうモノについて、ジェンダーのこと」などのテーマに触れてくる。(タイトルからしてそうなんですが)
コレがなかなか頭の中に残り続ける。(お土産でもらった海外のミントタブレットでなんの味かはよくわからないけど残る…)
表題作の「女が死ぬ」を読み、あぁコレは私も男で、このタイトルとあらすじに惹かれて買ってよんでしまったのは、もう「女性」についてのテーマの中にその時点で取り込まれているな…悪いことをしたような気分になる。
「おじさんが死ぬ」「少女が死ぬ」「少年が死ぬ」「男が死ぬ」だったら読んでたかな…読んでたか
そのうち出てくる登場人物の名前も、男なのか女なのか何を持って判断したらいいかわからなくなったりしてる。
概念を逆さまにしたり、言葉の意味が変わるまで変化を加え続けたり
巻末にある著者の「一言解説」に答えを求めてしまう自分が悲しい。でも解説が面白かったりする。新鮮な体験でした。
「ワイルドフラワー」と「若い時代と悲しみ」が別の話なのに繋がっているように読めた。
読んでから
他の立場に立つことを考えてる。
女の描く男、男の描く女、それも古くてLGBTも含めたり、白人の描く黒人、黒人の描く白人、地球人の描く宇宙人、宇宙人の…-
私も解説に答えを見にいきました。要らぬことを考えながら読んでしまう本でした。Ikezawaさんの感想を読んでいたらまた読みたくなったので読も...私も解説に答えを見にいきました。要らぬことを考えながら読んでしまう本でした。Ikezawaさんの感想を読んでいたらまた読みたくなったので読もうと思います。2021/11/09
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コメントありがとうございます。
そうですよね。
短いから気軽に読めるので、本棚ではなく机の上に置いてます。
そう言っていただけて嬉しいです。...コメントありがとうございます。
そうですよね。
短いから気軽に読めるので、本棚ではなく机の上に置いてます。
そう言っていただけて嬉しいです。
よろしくお願いします。2021/11/09
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初松田青子
短編というか、ベリーショートショートというか。
思考回路が面白い。
少年という名前のメカ シニカル
ボンド ボンドガールたちに笑笑
女が死ぬ 何かが起こる動機として
TOSHIBAメロウ20形18ワット わかるそれ
そして何より、猫は最高なのだ! -
『女が死ぬ』読了。
2、3ページで終わるような短編集でした。面白かった!!ユーモア溢れていて、思わず爆笑せずにはいられないものもあって、腹筋壊れた。笑。
表題作が一番面白かったわ…。
意味がわからない内容も多々あったけど、あとがきに親切にも作者の意図が書いてあって、それも面白かった。
読んでいる途中、あとがきの作者に指示され、読書を中断してスマホの画像検索をするとは…為て遣られた感
まー、そういうのも面白いと思うわ。斬新すぎる。めちゃくちゃ新感覚な短編集でした!
2022.1.26(1回目) -
誰もが知らず知らずのうちに他人を型にはめ、異性を型にはめている。そんな自分の中にある無意識の偏りに気付かせてくれる1冊。男性に読んで欲しい。
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なにこれ死ぬほどおもしろい…!!
ボンドガールの会合とかなにこれ(語彙力
痒いところに手が届くというかなんというかモヤモヤイライラしてきたことをこんな小気味良い言葉で刺してくれるなんて神様かとおもった。
図書館でみかけて借りたけれどこれは後で忘れずに買おう。(メモ -
パンチ力強めの掌篇集。
どの話も発想が奇抜!鋭い視点で語られているのが
面白いし、ハッとさせられます。
特に、私達に刷り込まれているジェンダーイメージをバッサバッサと斬っていくような話では、読んでいてよくぞ言ってくれた!とガッツポーズしたくなります。
固定概念に対する多少の皮肉も込められていて、
自由で挑戦的な話が詰まっています。
掌篇集って初めて読みました。
少し不思議で斬新で、楽しい。 -
予想外な展開が詰まった短編集。皮肉のきいたお話「少年という名前のメカ」「男性ならではの感性」や、見た瞬間真っ白さに驚いてしまうもの。ホラー展開にゾッとするもの。表題の短編も、性的偏見?への批判を描いていて衝撃的な一作。色んなテイストでかかれたお話に半ば振り回されるように読み終えた後、作者の軽い「物語説明」を読んで、もう一度本編を読み返すと、また違った味わいがある。二度美味しい短編かもしれない(*´-`)
著者プロフィール
松田青子の作品






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