三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.76
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本棚登録 : 2209
感想 : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071001

作品紹介・あらすじ

垣谷美雨さん 絶賛!

「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」


就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

感想・レビュー・書評

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  • 祖母、母、娘2人と三世代の、お金にまつわる6話の連作短編集。

    初著者作品。
    書店徘徊中、本作文庫本の表題名が目にとまった。

    【三千円の使いかた】

    やがて、猛烈に内容が気になり、1,000円を握りしめて購入するに至った作品。

    貯金然り、浪費然り、節約然り、投資然り。

    お金の貯め方使い方が、それぞれ登場人物の年代や環境ごとの悩み・考え方から、マネーハックまで描かれていて楽しめた。

    冒頭で祖母は言う。
    『三千円の使い方で人生が決まる』と。

    今の私の三千円の使い方はというと
    1,800円→本
     700円→子どもの物資
     500円→貯蓄

    ふむ。自己投資もあり、善き按分な使い方ではないだろうか。

    ちなみに1年3ヶ月前の私の三千円の使い方はというと
    2,500円→酒
     500円→子どもの物資

    はあ。無趣味が相まった、愚かな使い方であった。

    ラストで祖母は言う。
    「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。」と。

    同意。目的は明確に。利活用は計画的に。

    • akodamさん
      Macomi55さん
      8×12の法則は、物語の中で語られています♪
      Macomi55さんの仰るとおりで、自己啓発的な押し付け感が無く、小説の...
      Macomi55さん
      8×12の法則は、物語の中で語られています♪
      Macomi55さんの仰るとおりで、自己啓発的な押し付け感が無く、小説のストーリーに寄り添ってそっと綴られてるところが良いのです!

      BOOKOFF3店舗回りましたが無く、気になったら我慢できないクチなもので書店で買いました。

      垣谷美雨が解説されているのですが「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」と絶賛でした。

      私もしばらく本棚の片隅に置いておこうと思います。
      2021/09/20
    • Macomi55さん
      akodamさん
       原田ひ香さんのお名前も最近、ブク友さん達のレビューで見かけ初め気になりますね。最近知ったのは私だけかもしれないですが。ブ...
      akodamさん
       原田ひ香さんのお名前も最近、ブク友さん達のレビューで見かけ初め気になりますね。最近知ったのは私だけかもしれないですが。ブック・オフで買ってブック・オフに売るのではなく、大切にとっておける本であれば良いなと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
      2021/09/20
    • akodamさん
      Macomi55さん
      著者は名前だけ存じ上げていたのですが、本作品が初でした。幅広い年代の心理描写が巧みな印象だったので、他作も読んでみたい...
      Macomi55さん
      著者は名前だけ存じ上げていたのですが、本作品が初でした。幅広い年代の心理描写が巧みな印象だったので、他作も読んでみたいと思っています。

      私も手に取った作品は大切にとっておけるよう、ブクログをはじめた頃に180センチの本棚へ新調しました。今は読書とともに、まだまだスカスカの本棚を埋めていくことも楽しみの一つです。

      改めて今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/09/20
  • お金は切っても切れない物ですからねぇ…
    ってお話です

    お金が全てじゃないけど
    お金が解決したり
    お金が人を助けたりするのは事実

    問題は使う人間次第ですもんね

    読んでて、色々勉強にもなり、色々反省も出来ました

    本棚に入れといて損は無い一冊です(/ロ゜)/

  • 原田ひ香さんの小説を読むたびにいつも元気づけられる。そしてまったく同じことを思ってしまう。ひ香さんは1970年生まれなのに、先輩女性の気持ちが良くもまあ分かっていらっしゃると感心させられるのだ。
    今回登場するのは70代、50代、30代、20代の御厨家の3代にわたる女性たち。
    中でも印象的だったのは第2話の「73歳のハローワーク」と第6話の「節約家の人々」だった。
    第2話では、73歳の祖母の琴子が老後資金があるのに老舗和菓子店でパートを始める。琴子の心情に相槌を打つ場面が多く、働くって単にお金を稼ぐだけじゃなく、人や社会とのつながりを求めていたい気持ちが大きい。
    第6話では、現在の皇室で話題になっている真子様の結婚問題が喚起された。一緒に暮らす以上経済感覚は絶対に避けられないと考えるので、しっかりもの孫・美穂の家族が出した結論に驚いた。もしかすると、私は狭量な人間なのかしらと本を閉じたのだが・・・。息子2人を持った経験から、とかく生活面で女と比べ男は幼い。緩やかに大人になっていくものだと、自分に言い聞かせながら待って育てた。安生だって、客観的に見るとそうそう悪い男ではないが、40男がやることではないだろう。琴子さんの親めいた叱責はもっともでしょう。琴子さんと安生の年を越えた付き合い方も好ましかった。
    帯にあるようなただの「節約」ストーリーではなく、「派遣社員あすみの家計簿」に通じるものがあった。続編「2」も最近刊行されているが、まだ図書館に置いてないので待っている所です。

  • (タイトルで誤解されそうですが、この本は「お金に関する指南本」ではなく「文学作品」です)

    突然の入院、離婚、介護費用。心配ごとは数あれど、前を向いて生きていたい。女の人生、どう貯めて、どう使う? 70代、50代、30代、20代の御厨家の3代にわたる女性たちの連作短編6つの節約ストーリー。

    第1話 三千円の使いかた
    第2話 七十歳のハローワーク
    第3話 目指せ、貯金一千万
    第4話 費用対効果
    第5話 熟年離婚の経済学
    第6話 節約家の人々

  • たかがお金、所詮お金、されどやっぱりお金。お金で解決できることは、お金だけでは解決できない。シンプルなようでそうは行かないリアリティに共感。
    お金や節約は幸せになるためのものであり、それ自体が目的になってはいけない。ただ、目的や期限がない貯金もそれはそれで困りもので、貯まるスピードが遅い。
    男性陣にモヤモヤしながらも、琴子さんに救われた。この話も、最終的に前向きに、ほっこりさせてくれる感じで読後感が好き(^^)

  • 素敵な家族のお話でした。みんながそれぞれ一生懸命いろいろ考えながら生きてる感じ。普通の家族なんだけど、その普通の家族ってなかなかないかも…。
    家族愛を感じて最後ちょっと泣けました。
    凛としてるおばあちゃん、憧れます。

  • 自分にはちょっと早かったなーと思った。
    でもお金に関する価値観は人によって違うことをよーく分かった。
    子供はお金がかかる割に見返りが少ない。ってあったけど、そんな考えもあるんやなーと思った。その考えもありやけど自分はその考えはできないなーと思った。
    逆にこのお金の使い方は共感するなーってのもあったから、色んな人が共感できる本なんだろうなーと思った!
    金利の話しとかあって、証券のこととか、?やったから、もう少し大人になったら今より面白いんだろなーと思った。
    また読みたい!
    本棚のは片隅に置いておくべき本。
    まさにそうだなとおもった!

  • タイトルに引かれた分、個人的には
    もっと「3,000円」にフォーカスを当てた話であって欲しかったかな

    女性の方が共感するような内容かもしれない。

  • 原田さんは大好きだけど、
    ハードカバーが出た時にあらすじだけ読んで、
    実用書かな?と思って敬遠してました。
    文庫になってやっと手を伸ばしたけど、
    実用書みたいな側面もありながら、
    家族愛にあふれたハートフルな小説で、
    もっと早く読んでおけばよかった!というきもち。
    3000円、私だったら何に使うかな、
    お年玉をもらっていた頃は、
    使った後に後悔するタイプだったので、
    今からでもお金の使い方、
    付き合い方を考えてみたいと思いました!

  • テンポよく読めて面白かったです。
    老後、貯金、年金生活、奨学金、子供の結婚相手など、現実的なお金の問題にそれぞれの家族が向き合っていくストーリー

    刺激の強いミステリばかり読んでいるせいか日常のほっこりするようなストーリーが苦手なのですが、この本は一気読みしてしまいました。

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著者プロフィール

原田ひ香

1970年神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。他の著書に『一橋桐子〈76〉の犯罪日記』(徳間書店)、「三人屋」シリーズ(実業之日本社)、「ランチ酒」シリーズ(祥伝社)、『三千円の使いかた』(中央公論新社)など多数。

「2021年 『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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