本牧亭の灯は消えず 席亭・石井英子一代記 (中公文庫 い137-1)

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  • 中央公論新社 (2021年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784122071223

作品紹介・あらすじ

日本最後の講談定席として惜しまれつつ平成二年に休場した本牧亭。戦後、四十二年にわたり席亭を務めた著者がその軌跡を振り返る。家族ぐるみで交流した講談師・噺家たちの素顔、伝統話芸を守らんと試行錯誤を重ねた日々。江戸っ子らしい爽やかな人柄がにじむ「おかみさん」奮闘記。〈巻末対談〉宝井琴調・神田伯山 〈解説〉長井好弘

みんなの感想まとめ

講談の伝統を守り抜いた席亭の奮闘記が描かれ、昭和から平成にかけての演芸界の一端を垣間見ることができます。東京・上野にあった本牧亭の2代目席亭が、42年間にわたる経営の裏側や、交流のあった講談師たちとの...

感想・レビュー・書評

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  • 講談専門の演芸場として、昭和23年から平成2年まで東京は上野にあった、「本牧亭」。本書はその2代目席亭である著者による、半生記と本牧亭の興亡を当時の芸人たちのエピソードを交えて記している。

    なお、本書は長く絶版となっていたが、2021年に文庫化されて復活。復活の功労者は現在の人気講談師、六代目神田伯山(旧名松之丞)だと思われ、本書巻末にも伯山と別の講談師宝井琴調に、著者の娘を交えた鼎談が掲載されている。

    私も伯山が本書のことを自身のラジオ番組で紹介していた経緯で読んでみた次第。

    講談がある程度好きで、普段から聴いている人でないとなかなかとっつきにくい内容ではあるが、伯山人気のおかげで講談を聴く人も増えたように思うので(私もその一人)、ある程度講談を聴いて、興味を覚えたらぜひ本書も読んでいただきたい。

    なお、伯山自身は常日頃から、本牧亭のような講談の定席小屋をいつか復活させたいと言っているので、いつかそれが達成されることを強く期待する。

  • 最後の講釈定席として惜しまれつつ平成二年に休場した東京・上野の本牧亭。その席亭を務めた四十二年を振り返る。石井英子さん、江戸っ子の爽やかな人柄がにじむ「おかみさん」物語。周りのある方は「世間ではおかみさんのことを女傑というけど、これはよく考えてみると、こんな世間知らずで物事を知らないのに寄席を経営している,このへんが女傑と呼ばれる所以なんだな」と、あっけらかんとしながら、講談、そして講釈師、芸人さんが大好き、大勢のお客様に聞いていただきたい、その一心で「本牧亭」の看板を守り通す。

    講談界には、最近伯山さんが出てこられましたが、東西とも講談の定席の小屋を作るのが悲願なんですな。

  • 講談定席として多くの芸人が集った本牧亭。その席亭として昭和の演芸界を支えた「おかみさん」が語る、笑いあり涙ありの一代記。〈巻末対談〉宝井琴調/神田伯山

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著者プロフィール

石井英子

一九一〇(明治四三)年、東京生まれ。上野鈴本亭(現鈴本演芸場)席亭・鈴木孝一郎の三女。東京府立第一高等女学校卒業。三八(昭和一三)年、芸人・春本助治郎と結婚するが四年後、死別。終戦後、四八(昭和二三)年に父・鈴木孝一郎が本牧亭を開場。席亭として寄席をとりしきり、「おかみさん」として多くの芸人・演芸ファンに慕われる。八九(平成元)年、第一一回エイボン女性年度賞、九〇(平成二)年、松尾芸能賞受賞。九八(平成一〇)年、死去。

「2021年 『本牧亭の灯は消えず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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