歌舞伎町ゲノム (中公文庫 ほ 17-17)

著者 :
  • 中央公論新社
3.95
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本棚登録 : 553
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071292

作品紹介・あらすじ

法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して――という女性からの依頼が舞い込み、動き出した彼らだったが……。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉サーガ最新作。〈解説・宇田川拓也〉

感想・レビュー・書評

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  • 誉田哲也『歌舞伎町ゲノム』中公文庫。

    〈ジウ〉サーガの第9弾。ジロウ、市村、杏奈、シン、陣内のそれぞれの視点で描かれる5編の連作形式の短編で、現代の必殺仕置人、歌舞伎町セブンの活躍を描く。

    今回も法の網をかいくぐり、悪行の限りを尽くす悪党どもに歌舞伎町セブンが胸のすくような正義の鉄槌を下す。

    短編であるがためか、少々物足りない気がする。出来れば長編で歌舞伎町セブンの活躍とスリリングな物語を味わいたいものだ。

    『兼任御法度』。ジロウの視点で描かれる短編。三人組の大学のラグビー部OBによる極悪非道なレイプ事件。被害者の女性は自殺し、思い詰めた婚約者の男は歌舞伎町セブンに復讐を依頼する。

    『凱旋御法度』。歌舞伎町ナンバーワンホストのテルマが雇ったエジプト人運転手のアイマンが交通事故で死亡する。間近に帰国を控えた人の良いアイマンは何者かに暴行を加えられ、ふらふらになったところを車に跳ねられたらしい。市村は半ば強引にテルマから依頼を受ける。

    『売逃御法度』。杏奈の元に来た依頼。29歳の女性からの恋愛相談という触れ込みだったのに、親友の35歳の女性が会社役員の男性に弄ばれて亡くなったので、男性を殺して欲しいという依頼に変わる。報酬は破格の300万。美味しい話には裏がある。

    『改竄御法度』。シンが特殊清掃の仕事で処理したのはホストの死体だった。仕事に行く前にヤクザから逃げる少女から預かったICレコーダー。その後、その少女からある依頼を受ける。

    『恩赦御法度』。ある夜、陣内にフリーライターの土屋昭子からの助けを求めるメールが入る。もっとも〈ジウ〉サーガを感じた短編。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • 歌舞伎町シリーズの第三弾で本書は歌舞伎町セブンの活躍を描いた短編集
    わからないのはこのタイトル
    歌舞伎町セブン、歌舞伎町ダムドときて歌舞伎町ゲノム…
    セブンはチーム名、ダムドは不気味な敵役名、ゲノムは何だ?
    そこだけが引っかかるけど、今作では殺された上岡に続き新たなメンバーが加わってリスタートの7人
    相変わらずエグい誉田作品だがセブンの仕事はスマートだ
    しかし依頼の金額が安すぎないか?

  • ジウから始まる大河シリーズの9番目であるが、登場人物もだんだんと入れ替わり、キャラクターを思い出すのに時間がかかった。(文庫に挟んであったシリーズの各作品と主要人物を解説した宣伝チラシが大いに役立った。)
    本作は、短編5話構成だが、それぞれ歌舞伎町セブンのメンバーの誰かが関わる物語になっている。切ない話もあれば、グロテスクな処刑シーンもありのバラエティに富んだ内容だが、個人的には長編の方がやはり感情移入が深くなり記憶にも残るように思う。シリーズの中の閑話休題的な本書であったが、それなりに楽しめた。大河はこの後どのように流れていくのだろう。

  • 面白かった!
    このシリーズがとにかく好きです。長編もいいけど、今回のような短編も最高でした。
    特に、歌舞伎町セブンの個性溢れるメンバーの知られざる複数のストーリーにお得感だったのは短編ならだからかな、と思いました。

    • 松子さん
      りょうさん、初めまして(^^)

      本棚覗かせていただきました。ドキドキとハラハラと感動がつまっていそうな本棚ですね!
      読んだことが無い本が沢...
      りょうさん、初めまして(^^)

      本棚覗かせていただきました。ドキドキとハラハラと感動がつまっていそうな本棚ですね!
      読んだことが無い本が沢山あったので、わくわくしました。
      フォローしあえて嬉しいです♪
      一緒に楽しい読書ライフ送りましょう。
      どうぞ宜しくお願いします(^^)
      2022/04/11
  • <ジウ>サーガ9冊目。
    今回は各メンバーにスポットを当てたオムニバス形式。

    「兼任御法度」
    初めて?ジロウ目線。
    今まではっきりとは書いてなかったけど、ジロウ=津原英太であることが明かされる。
    それでもしかし、津原とジロウの間には結構なキャラ変がある気がするが……。

    街で、レイプされて自殺した婚約者の恨みを晴らしたいという男に出会ったジロウは?
    そして、上岡亡き後、空席だった”目”に新たなメンバー加入(ほぼ無理やり?)
    なんと、掃除やのシンちゃん!
    これはびっくり。

    「凱旋御法度」
    今度は市村の番。
    この人の視点も今まで語られることはなかった。
    知り合いの会社で雇われている気のいいエジプト人運転手が、何者かに暴行されそのまま交通事故死した。
    市村の人情派な一面が見れる。

    「売逃御法度」
    3話目は杏奈。
    杏奈のもとに恋愛相談から持ち込まれた、「死んだ友達の死に関わっている男」の話。
    まさか、自分で自分の殺害を依頼するという、回りくどい依頼者。
    杏奈の恋愛模様とかも見てみたい。

    「改竄御法度」
    新メンバー、掃除屋シンちゃん目線。
    ダムドでもなかなかの強烈なインパクトを残していたけど、そうか、人肉を食べる話は「サービストーク」だったのか……。
    ある意味安心した。
    裏稼業の人々にも「人を助けたい」という気持ちがある、という。

    「恩赦御法度」
    まさかの土屋昭子目線。
    上岡事件のあと、ずっと逃亡していた花城の顛末。
    こんだけセブンのメンバーに嫌われてはいるが、ずっと殺されもせず主要登場人物の一人として出続けるこの女、ある意味すごい。

  • 久しぶりだと前の展開を忘れちゃってるんですよね。。段々思い出しながら、そして手が止まらない。

  • スッキリ読めた
    しかし
    歌舞伎町セブン
    ダムド
    ゲノム
    の順で読んで
    間のノワール 硝子の太陽を飛ばした

  • 間違って文庫も買ってしまった。。。

  • 全5話の作品集。今回からジウサーガ9というナンバリングが施されている。
    各歌舞伎町セブンのメンバーにスポットをあてた物語。
    個人的には前回?からセブンに参加したシン(清掃担当)の物語が面白かった。
    あとジロウのもよかった。

  • セブンのメンバー、それぞれを中心にすえた短編小説集です。個々の過去だったり思惑だったり、いままで見えづらかった部分が描かれていて興味深いです。

    バイオレンス描写は相変わらずですが、なかには「ほぇ!?」と驚くような1編もあり、面白かったです。

    前作で後ろ髪を引かれるような、もやっとした部分をすっきりさせてくれましたが、それもつかの間、次へ続く手招きが。続きはいつ読めるのでしょうか。

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著者プロフィール

誉田哲也
一九六九年東京都生まれ。二〇〇二年『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、〇三年『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』『歌舞伎町ゲノム』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から始まる〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズがあり、映像化作品も多い。『フェイクフィクション』『アクトレス』ほか著書多数。

「2022年 『あなたの本 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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