- 中央公論新社 (2021年11月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784122071438
作品紹介・あらすじ
恋のライバルが人間だとは限らない! 洋食屋の青年・藤丸が慕うのは〝植物〟の研究に一途な大学院生・本村さん。殺し屋のごとき風貌の教授やイモを愛する老教授、サボテンを栽培しまくる「緑の手」をもつ同級生など、個性の強い大学の仲間たちがひしめき合い、植物と人間たちが豊かに交差する――本村さんに恋をして、どんどん植物の世界に分け入る藤丸青年。小さな生きものたちの姿に、人間の心の不思議もあふれ出し……風変りな理系の人々とお料理男子が紡ぐ、美味しくて温かな青春小説。
みんなの感想まとめ
研究一筋の大学院生を主人公に、植物と人間の交差する世界を描いた物語が展開されます。主人公・本村は、真面目で地道な研究に情熱を注ぎながら、周囲の個性豊かな仲間たちとの関わりを通じて成長していきます。読者...
感想・レビュー・書評
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あなたは、『どうして指のさきにだけ、こんな硬いものが生えるのか』と自分の爪のことを不思議に思ったことはないでしょうか?
う〜ん、ないですね、そもそもそんなこと今まで考えてもみなかった…私の正直な答えです。しかし、こんな風に訊かれると『所定の位置に、自動的に爪を生やす』というのはどういう仕組みなんだろう、とは思います。世の中には不思議なことがたくさんあります。それらは大きく分けると次の二つに分けられると思います。まずはその人にとっては不思議なことであっても世の中的には解明されていることです。テレビ番組を賑わすクイズの数々はこちらですよね。そしてもう一つが、その人だけでなく世の中的にも解明されていないことです。UFOとか、心霊現象、そして私たち人間の身体だってその全てが解明されているわけではありません。そして、そんな未知の事ごとに接した時に人は二つのタイプに分かれると思います。私のように不思議だなあ、でも『そんなこと考えたってしょうがないや』とそこで終わりにしてしまうタイプ。そしてもう一つが『投げだすことなく、しつこくしつこく考えつづけ』るタイプの人たちです。
この作品は、『木を見ても草を見ても、 「葉っぱってどうしてこういう形で、こんなふうに生えるんだろう?」』と思いを巡らす大学院生の物語。『植物は本当に、不思議でうつくしいです』と、植物に魅せられ、植物の研究に夢中になる一人の女性の物語。そして、それは『愛のない世界を生きる植物の研究に、すべてを捧げる』と、信じた道を歩いていく人間と植物たちの物語です。
『洋食屋「円服亭」は、東京都文京区本郷の高台にある』という『テーブル席が八つばかりの小さな店』で住み込みで働いているのは藤丸陽太。『東京の立川出身』という藤丸は、子どもの頃から料理が好きだったこともあり『お茶の水の調理師専門学校』に入学し調理師を目指していました。『バイト代が出ると、気になる店を食べ歩いた』という『藤丸の舌と心をもっともとらえた』のが『本郷にある円服亭』でした。『洋食屋と銘打ってはいる』ものの、『ラーメンや八宝菜もあ』り、『実態は和洋中を取りそろえた、「町の食堂」』という面持ち。何度か通ううちに『この店で働きたい』と思い履歴書を持参するものの『いま募集してないから』と店主の円谷正一に追い返されます。結局、卒業後は『赤坂のイタリア料理店に就職』した藤丸でしたが『円服亭への未練断ちがたく』、二年後再度足を運ぶと『いつから働ける?』と別人のような対応を受け住み込みでの生活が始まりました。以来、半年、『円谷の厳しい指導のもと、円服亭の味を体得すべく、充実した日々を送っている』藤丸。そんなある日、『すみません』と声をかけられてフロアに赴いた藤丸の前に『五人連れの客』がいました。『ちょくちょく円服亭に来るひとたち』とはわかるものの『どんな職業なのか、いまいちよくわからない』と思う『男性が三人、女性が二人』。『オーキシンの下流に』『MYBが』といったよく分からない会話をしている五人。その後も『五人の客の正体は不明のまま』でした。そして、数日後、『デリバリーはじめ〼』という貼り紙をだした円谷は『事業拡大してみるのも悪くねえ』と藤丸に配達も担当するよう伝えます。そんな時、いつもの五人のうちの一人、『黒いスーツを着た陰鬱そうな男』がやってきて『宅配をしてくれるのですか』と訊きます。『T大学 大学院理学系研究科… 教授 松田賢三郎』という名刺を出し、依頼した際にはここに届けるよう藤丸に話したその男。『T大の教授なのか』と理解した藤丸は、他の面々は『T大の学生なのだろう』と思いました。そして翌日昼まえ、『デリバリーをお願いします』と『T大松田研究室の秘書』の中岡から注文が入ります。早速、注文のあった『ナポリタンとオムライス』を自転車に積み込んで『理学部B号館、三六一号室』へと赴いた藤丸。そして、迷いながらも辿り着いた部屋のドアを開けたのは『藤丸より少し年上、二十代半ばぐらい』の女性でした。『私は松田研究室の院生で、本村といいます』と紹介を受けた藤丸。そして、本村に案内されて室内へと入った藤丸は『思わず「わあ」と声を上げ』ました。『部屋のなかは緑でいっぱいだった』という目の前の光景に驚く藤丸。『円服亭さんが来てくれましたよ』という本村の声に集まってきた面々は店に来ていた五人でした。食事を出し、代金をもらった藤丸は、『みなさんは、なんの研究をしてるんすか?』と興味津々に訪ねます。そんな問いに『植物学です』と答えた松田教授。そして、円服亭に戻った藤丸を見て『なんだ、竜宮城にでも行ってきたみてえな顔して』と言う円谷。そんな藤丸は『なぜこんなに心惹かれるのかわからぬままに、かれらが研究している植物学とはなんなのか、知りたいと願』うのでした…という藤丸と本村の運命の出会いから、本村に、そして植物というものに魅かれていく藤丸と、植物研究に魅せられた本村のそれからが描かれていきます。
美しい緑の植物の中をアゲハチョウが舞うという癒しを感じる表紙が特徴のこの作品。単行本から文庫になる際に上下巻に分冊されたことからもわかるようにあわせて640ぺージという圧倒的な文章量の中に表紙が示唆する『植物学』の世界が描かれていきます。まず上巻では、三章に分かれた冒頭の導入部とも言える第一章で、『国立T大学の赤門の向かい』で営業する『洋食屋「円服亭」』に住み込みで働く藤丸陽太が主人公として登場します。店主の円谷正一と絶妙な掛け合いを見せる軽妙洒脱な文体は、如何にも三浦しをんさんを感じさせてくれる物語です。例えば藤丸が暮らす『円服亭』の建物のボロさについて、こんな表現が登場します。『店の二階で寝起きする藤丸は、うっかり畳に落としたガラスコップが、落としただけとは思えぬ勢いで部屋の隅まで転がっていくのを目撃した』という一文。それに『心霊現象でないならば、建物が傾いているのだ』と一癖ある表現で続ける三浦さん。また、『T大学』という伏せ字にしながら『理学部B号館は赤門のすぐ近く、本郷通り沿いにある』、『Y田講堂がT大の象徴的存在だと認識した』、そして『T大紛争のときは、全共闘の学生たちが立てこもって、機動隊と衝突した』と、全く意味をなさないわざとらしい伏せ字の使い方など、三浦さんのエッセイの世界に馴染んだ身には極めてしっくりくる文体で物語は描かれていきます。
そんな藤丸を主人公とした物語は第二章に入ってまさかの主役交代を見せます。T大学の松田研究室へと出前に赴いた藤丸が出会ったのが『私は松田研究室の院生で、本村といいます』という博士一年に在学する女子学生・本村紗英(もとむら さえ)でした。『私はシロイヌナズナという植物の葉を、研究対象にしています』と藤丸に語る本村。そんな本村の存在を意識し出す藤村。物語は、そんな二人の関係性を描いていく部分がもちろんありますが、それ以上にこの作品の直球ど真ん中に描かれるのが表紙のイメージにも繋がる『植物学』の世界です。三浦さんの小説というと『林業』に携わる人々の日常を描いた「神去なあなあ日常」、『社史編纂室』の面々をコミカルに描いた「星間商事株式会社社史編纂室」、そして『辞書は、言葉の海を渡る舟だ』と、辞書作りに情熱を注ぐ人々を描いた「舟を編む」など、この世のさまざまな”お仕事”に丁寧に光を当てる作品が有名です。この作品では『植物学』の研究に日々没頭する研究者たちの姿が非常に、もしくは異常に細かいレベルで描かれていきます。具体的には『チャンバー』、『ピペットマン』、そして『エッペンチューブ』といった機器の名称が当たり前に登場し、『短日処理』、『腐生植物』といった専門用語が大量に登場します。また、紹介される植物も『ヤグラオオバコ』、『ケンポナシ』、そして『シロイヌナズナ』など、大半の読者には初耳となるような植物ばかりです。そのためこの作品には〈特別付録 藤丸君に伝われ 植物学入門〉というイラスト付きの解説が巻末に付いているなど、『植物学』に拘る三浦さんの強い熱意を感じました。しかし、さすがにやりすぎと感じる箇所もあります。『四重変異体とは、なにか』と、本村の研究について紹介する場面。『変異株の交配を繰り返し、変異を四つ重ねたもののことだ』と始まり、段取りを説明する内容は、『遺伝子変異は、たいがいは劣性なので…』、『メンデルの「分離の法則」により…』、『三重変異体「abc」に変異株「d」を交配させると、その孫世代の二百五十六分の一が、四重変異体「abcd」になる…』といった感じで、私は今小説を読んでいるのだろうか?それとも『植物学』の参考書を読んでいるのだろうかという専門的な内容がこれでもかと記されます。何ぺージにも渡るその記述は、藤丸から交代して主人公となった本村の情熱を強く感じるものではありますが、”ド文系”の私にはちんぷんかんぷん、かつ、脳が拒絶反応を起こしてしまうレベルの極めて専門的な内容…少し辛い読書になる部分が正直なところありました。
そんな『植物学』の世界を描いていくこの作品では”お仕事小説”として、『植物学』に携わる人々の生き様が描かれていくのも魅力です。私が特に魅せられたのは、『本村は幼いころから植物が好きだった』と始まる本村が研究者となるまでの歩みです。大学では大腸菌を研究していたという本村は、当然にその先へと研究を進めたいと意欲を持ちます。しかし、『日記をつけるかわりに、並んだ鉢植えに話しかけてから就寝するのが日課だった』という本村は『植物には愛着を抱けるが、大腸菌にはあまり思い入れがない』ということに気付きます。一方で『そこまで本格的に勉強しなくても』、『結婚とか、あなたどうするの?』と大学院進学を懸念する母親の言葉もあって迷いが生じる本村。しかし、キャンパスの中で大きなケヤキを見つけた本村は『どうしてケヤキはこういう形で枝をのばすの。どうして植物によって葉の形やつきかたがちがうの。知りたい、知りたい、知りたい』と、自分が何をしたいかに気づいていきます。『大学院へ行こう。植物の研究をしよう』、『この世界を、生命を支配する、いまだ十全に解き明かされていない不可思議な法則に、少しでも迫るために』と、心を決め大学院へと進んだ本村。そこには、植物には『思考も感情もない。人間が言うところの、「愛」という概念がない』、だからこそそんな『愛のない世界を生きる植物の研究に、すべてを捧げる』と決めた本村。どことなく不思議感のある本村の内面に灯るこの強い想いを知って理系研究者になっていく人たちの考え方、その強い思いの一旦が少し理解できたような気がしました。そして、ちんぷんかんぷんな専門用語の記述にも、そんな本村の姿が重なるようになったことで抵抗感が薄れていくのも感じます。また、上記したようにそこかしこに見られる三浦さん独特の弾けた表現の数々がこの作品に親近感を与え続けてくれることで、読書のハードルを下げてもくれます。さすが”お仕事小説”の第一人者である三浦さん、文庫640ぺージという圧倒的な物量を最後まで飽きさせない見事な構成の作品だと改めて思いました。
『ひとは植物にはなれない。でも、ひとであるからこそ、植物を知ることも、研究に情熱を燃やすことも、スイートポテトを味わうこともできる』と植物の研究に情熱を燃やす大学院生の本村紗英。そして、それをどこかひょうひょうと見守る藤丸陽太の不思議な関係が”お仕事小説”の中に絶妙な温度感で描かれるこの作品。『狂おしいほどの情熱に取り憑かれている』という本村の研究者としての情熱が”お仕事小説”の面白さをこれでもかと牽引するこの作品。『植物学』という私にとっては全く未知の世界の面白さを知る機会を与えてくれた、三浦しをんさんの魅力にどっぷりと浸ることのできる、そんな作品でした。
では、下巻へと引き続き読んでいきたいと思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり前に上下巻購入して、ずっと積読代表として飾られていた『愛なき世界』。装丁がなんとも美しい。しかも栞まで蝶とイチョウの特別仕様ときたら、そりゃ買うわ、昔のわたしグッジョブ!
感想です。雰囲気好きです。大学の研究室、ある意味クローズドサークルです。ほぼ密室です。
でも、、、地味に何も起こらなーい。
主人公本村紗英ちゃんが、研究一筋!
一筋すぎるオハナシでした、上巻は。
三浦しをんさん!
ちょいと、地味すぎやしませんか?
小さくていいっ!事件が欲しい!
『もらったサボテンが元気ありません!』では
どんでん返し病の私には⭐︎4。
下巻に期待! -
riyumomさんのレビューを読んでえらびました。ありがとうございます(^o^)/
春に植物たちが芽をだして、おいしげっていくような、人生の生命力あふれるときを、情熱と喜びに生きる20代女性の物語でした。
ものすごく真面目で、一見おとなしいとみられてしまう普通のひと、本村紗英さんが主人公です。本村さんの、ただただ自分のやりたいと思ったことに、忠実に突きすすむ姿に感動しました!
本村さんは、T大学理学部大学院博士課程1年です。この本では、本村さんが選んだ道「研究」の日々がえがかれています。
本村さんは、修士からT大学にはいり、修士課程2年間、博士課程3年間で博士号を得て、プロの研究者になることに人生をかけます。
学生という立場ですが、教えられたことをアウトプットするだけでは、「博士」とはなれない。新たな事実を論文にしなければいけない厳しい立場でもあります。
本村さんのように博士課程でがんばっている方々は日本中、いや世界中にたくさんいらっしゃると思います。ほんとうに「がんばって!」と応援したいです。
植物研究の世界をえがいたこの本は「日本植物学会特別賞」受賞作だそうです。
植物学会の関係者のみなさん、うれしかっただろうなぁ。よかったですね。やっぱり「植物」はちょっと地味ですもんね。
大学院生のみなさんの日々の努力を、そして、それを支える先生方の姿を読めてよかったです。
もちろん植物たちについても楽しい学びがありました。
わたし、作者の三浦しをんさんの本を初めて読みました。ときに強く、ときにやさしく吹く風のような、ユーモアある文章がよかったです。
「しをん」というお名前は、石川淳さんとも関わっているとか。ちょっとうれしかったです。
みなさんにも「愛なき世界」がどんな世界なのか、ぜひ、お読みいただきたいです!
続きは下巻で!\(^o^)/ -
#読了 #三浦しをん
世の中色々な世界があるもんだ。学問に人生を捧げる人たち。その中でも地道な基礎研究で、あまり人生の波が見えないと思ってしまうが普通に豊かな日々があるのを丁寧に取り上げられている。普通なら近寄りがたい内容が、対極に位置する藤丸くんがいる事で入りやすく、さすが三浦さんだと。でもほんとに一冊書くのにどれだけ時間を費やしてるんだろう。
「舟を編む」の馬締くんとはまた違うキャラの本村さん。この先どんな、感性を見せてくれるのだろう。
個性豊かなキャラが多い中、松田教授。自分にはレスラーの蝶野さんにしか見えなく。。皆さんは誰が思い浮かぶのかな。 -
初読の三浦しをんさん作。
洋食屋見習いの藤丸くんと、大学院生の本村さんのお話。研究室にランチデリバリーをするようになった事がきっかけで出会った2人の恋愛模様だが、上巻はそこまで恋愛模様は多くなかった。
とてもいい人だと思いながらも恋愛に興味を持てず研究一筋の本村さんが、これからどうやって藤丸くんを意識していくのか気になる。
そして、1回振られながらも相手に気を使わさないよう振る舞い、けどちょっとした事で本村さんを贔屓する藤丸くんがとってもいいやつ。お前はいい男だよ、藤丸。
それにしても研究生活があまりにもリアルに書かれてるので、めちゃくちゃ学生時代を思い出した。コンタミ…恐ろしいよね…わかる。
続きがとっても気になるので、早速下巻も読もう〜 -
久しぶりの三浦しをんさんの作品。
帯にも書かれているけれども読んですぐに本のタイトルの意味が分かった。
花や植物はこの歳になって少しは興味を持ち知るようになりましたが、植物の研究のような事は全く知らず用語が少し難しい物もありますが楽しく読めました。
読み終えてから気づきましたが最後に特別付録があり用語解説が書かれています。
先に知っておきたかったです。 -
三浦しをんさんの文章は、相変わらず読みやすくて好きだな。
「迎えにいったはずの死者が、思いかけずツヤツヤピンピンしているさまを目撃したときの死神」
など要所要所でワードセンスが光っていてクスリとできるのも楽しいポイント。
本村さん視点の藤丸がすごく良かった。自分の好きなものに興味を持ってくれることを、自分自身も尊重してくれているという考え方が素敵だった。最終的に2人が結ばれると嬉しい。
下巻に期待。 -
洋食屋の見習い・藤丸と、お得意さんであるT大学松田研究室の研究員たちとの関わりを描いた上下巻。
藤丸のおおらかな人柄と、時々放たれるトンチンカンな言動がツボです。
恋愛よりも葉っぱの研究に情熱を注ぐ本村の、おかしいテンションや迷い・焦りも共感必至。
洋食屋のマスターや研究室のメンバーもみんな魅力的。何かに熱を持って打ち込んでいる人ってなんか清々しい。うらやましい。
植物は、ただ遺伝子に組み込まれたやりかたで生きて増えてる。そんな「愛なき世界」から目が離せない本村。
藤丸にならと心を開いて、植物の繁殖に興味をもった経緯を語る本村と、人間の繁殖の方が気になっちゃう藤丸のやりとりがとっても微笑ましい。
上巻の時点で、もうコレ愛しかないではないですか。
一気に下巻へ! -
前にお友達が「三浦しをんは魅力的な男の子を描くのが上手い」と言っていた。
ね!!
藤丸青年 すき
感想は下巻に✍︎
書くかもね。 -
先日観たドラマ10の舟を編むがめちゃめちゃ面白かったので、久しぶりにしをんさんを読みたくなりました。
しをんさんの何かに打ち込んでいる人たちの物語は面白いですね〜
植物が大好きで、研究を続けている女性本村と、本村を好きになる料理人藤丸のお話ですが、研究者の人たちがみんな癖が強く、笑いながら読み進めました。
下巻へ進みます。 -
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タイトルのみに引かれて思わず手に取った本。
作者もよく見ず読み始めました。
何だか以前読んだ、舟を編む の感じに似ているなと。
改めて作者を確認したら、やはり三浦しをんさん。
植物研究の作品で、ああなるほど、植物の世界だから愛なき世界なのかと。
でも、読み進めていくと 主人公の研究者本村、料理人藤丸を中心に知りたいと思いに溢れ、これがまさに愛なんだと感じました。
自分自身も周りの人達に対して無関心であってはならないと改めて考えさせられました。
内容は植物研究の内容が中心でちょっと馴染みがなく難しく感じましたが、藤丸くんがいい感じで和らげてくれていたと思います。
藤丸くんが2回も振られてしまったのはちょっと残念ですが。 -
『愛なき世界』、しをんさんが描くのだから愛ある世界なのだと確信して読んだ。
植物に対しての愛が半端じゃない人たちと、そんな研究者たちを想う人びとの愛溢れるお話。
植物には愛という概念がないのに、繁殖し、地球のあちこちで生きている…当たり前なことすぎて考えたこともなかったけれど、むしろ何故不思議に思わなかったのか。
植物学の世界を夢中になって読んだ、面白い!
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こんなに好きになれることがあるって幸せだなって思う。愛のない世界に愛をみる。
好きな人の大事なものを理解したい、そんな姿勢が素晴らしいと思う。それは、自分自身にも大事なものがあるからなのか。
この世界観、とても好きです。 -
植物の研究者と洋食店店員のお話
植物の世界を「愛なき世界」と表現していて、ある意味で納得感があるけれども
物語じたいはとても愛に溢れている
恋愛ではなく様々な愛がね
詳細な感想は下巻でまとめて -
洋食屋見習いの藤丸が大学院本村に恋をするストーリー。研究室メンバーと藤丸の日常にほっこりする。また大学院で研究している人たちの日常を垣間見た気がして興味深かった。
ストーリーに没入しながら、本のタイトルに納得。下巻を読むのも楽しみ! -
今更だが、しをんさんって、マニアックな世界とその住人たちを描くのが上手すぎると思う。徹底した取材があるからこそ、ここまで緻密でリアリティのある作品が書けるんだろうな。タイトルからも、本文からも、沢山の愛とリスペクトを感じる。だから読んでいても心地良いし、続きが気になるんだと思う。
しをんさんの小説を読むたびに、新しい世界を知れるし、その住人たちを好きになれる。この幸せな体験が読書の醍醐味なんだよな。 -
超個性的な面々が登場するけど
全然嫌味じゃない楽しい話
後編が気になる -
「知りたい」という人間の根源的な欲求から、植物に向き合う姿。
自分が心底興味を持って追い求める分野でも、周りからは「何の役に立つの?」という基準で見られることも世の中にはしばしばある。
そんな中、藤丸は門外漢であっても目の前のことを素直に受け止め、純粋な気持ちで向き合えている様は素敵だなと思う。 -
愛なき世界ですが愛が溢れる予感しかしない。
このあとどうなるのか気になって仕方がないので直ぐに下巻読みます。
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著者プロフィール
三浦しをんの作品
