- 本 ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122071667
作品紹介・あらすじ
学生運動の果てに行き着いた、過激派によるリンチ殺人と人質籠城事件。世間は学生だけでなく、親たちの責任も厳しく追及する。しかし、犯人の父親・鬼童子信之は「成人した子と親は別人格」として毅然とした態度を崩さない。その結果、家族には悲劇が訪れるが……。連合赤軍事件をモチーフに家族とは何かを問う、著者晩年の力作。〈解説〉篠田節子
感想・レビュー・書評
-
長かった
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
白かったけど今の時代と違った社会や核家族の状態で少し難しかったです。
家族のすれ違った思いなどが見ていて悲しくなりました。乙彦とお父さんはいつか出逢えるのかなと期待してました。
この本の人たちは一人一人が自分のやりたいこと芯みたいなものがしっかりしていてかっこいいと感じた。
お父さんの仕事一筋で20過ぎた息子とはなんの関係もないみたいなスタンスはいいか悪いかわからないけどこういった形もあっていいと感じる。
でも、お母さんの自殺は悲しかった。1番家族への愛があってその愛を裏切られたような勘違いをしていまっているのかなと思いました。
-
子を持つ親として考えさせられる内容だった。極端な例であるとはいえ、家族が何らかのトラブルに関与した場合、父としてどのようなスタンスで社会に臨み、どのように家族と接するのか。主人公が良い答えとは思わないが、ブレない堂々としたスタンスと家族とのコミュニケーションを保ちたい。
-
法の精神や個人主義、日本人的基準、それらが対峙する形で示さつつ、判断の拠り所として個人の中で揺れ動く様を読み取る。
テレビドラマ化して欲しいが、今の時代のポリティカル・コレクトネスから逸脱しているために、難しいと思われる。 -
過激派学生による人質籠城事件。世間は学生だけでなく親たちの責任も追及するが――連合赤軍事件をモチーフに個人と社会のあり方を問う。〈解説〉篠田節子
著者プロフィール
円地文子の作品





