死香探偵 真心は捧げられた死と香る (中公文庫 き40-16)

  • 中央公論新社 (2022年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784122071803

作品紹介・あらすじ

特殊清掃員を続けながら風間の助手として「死香」の謎を探る潤平は、将来について悩んでいた。一方、風間も「潤平を研究の材料だと考えている」と姉から指摘される。これ以上、一緒にいていいのか? 初めてすれ違う二人は、互いに今後の関係を考えはじめ……。

人気シリーズ第五弾!

みんなの感想まとめ

死香の謎を解明しながら、風間と潤平の関係性が微妙に変化していく様子が描かれています。潤平は冷静に自分の気持ちと向き合い、風間はお姉さんの登場に振り回される中で、二人の対比が際立っています。事件自体はそ...

感想・レビュー・書評

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  • 死香の謎を解明する傍らで、風間と潤平の関係性について2人の答えを出していく内容です。

    お姉さんの登場に乱され、感情に振り回されている風間さんと意外と冷静に自分の気持ちと向き合っている潤平の対比が面白いです。

    事件自体はそんなに複雑なものではないですが、最終話の風間さんに影響を与えた状況は印象的でした。

    このシリーズはあまり犯人のその後のような事が書かれるわけではないですが1話目と3話目は気になりました。

  • シリーズ、第五弾。
    特殊清掃員を続けながら、風間教授の助手として『死香』の謎を探る潤平。
    今回は、2人の関係に微妙な変化が。

    ・運命が招く死は、安らぎの香を歪める
    ・深き森に眠る死と、乱れた香り
    ・絶望の果ての死は、すべての香を封じる
    ・決断の死は、微笑ましく香る

  • 風間先生にとって潤平は金の卵を産む鶏でしかなかった。風間先生の潤平への愛情は研究対象としての愛情なのか、潤平という人間に対しての愛情なのか(風間が潤平への愛着を気付いていない)どちらとも取れるBL感だったけれど、「潤平の屈託のない笑顔に、胸が痛くなるほどの愛しさが込み上げてくる。」潤平への愛情を風間自身が認識している事をはっきりさせた巻末になっていた。

    月森が常に存在感を出していてハラハラさせられて
    面白かった。

  • 今作では死香の研究を含めた今後の関係性への懊悩に主題が置かれているので、今まで仄めかせていたBL色がより増している。結果的には前向きな形で解決出来ているので、ホッとしました。ちょっとBL感が強くなってきて少し気になるが、まだそこまで強烈ではないので、続編に期待。

  • 死香探偵第5弾。

    風間と桜庭潤平のコンビが死香を手掛かりに事件を解決していくシリーズ。今作は二人の間に緊張感がある中で、それぞれの立ち位置をはっきりさせるようなお話でした。結果的に中途半端な形が解決された形でよかったのかなと思いました。今後の展開が楽しみです。

  • 凛さんの動向に不穏さを感じながら読んでいたけれど、結局二人の関係性の進展に協力してくれただけという。
    いい人かよ……
    月森の存在にびくつく話もあったけど、今回は彼が関わる話はなし。
    化学を扱う者として、踏み越えてはならないラインというかデータや結果に正直であれというのをある話を読んで改めて感じた。
    自らの行いで二流以下にはなりたくはないから。

    潤平をちゃんと人として扱えているのか。
    風間さんはこの一冊を通してずっと考えることに。
    最近随分丸くなっていたところに、より人間味を引き出す問題に直面。
    そんな彼を凛さんにしろ、蓮城さんにしろアドバイスして見守ってくれていた気が。
    お陰様で、二人は改めてパートナーになれた模様。
    潤平も将来を見据えた進路を考え始めたし、いい傾向だと思う。
    側から見るともう完全にカップル状態ですが。
    ……いや、前からか。

    風間さんに答えを出させた件が、ある人物の自殺だったのは衝撃的ではあったけれども。
    ある意味のショック療法だったのかも。
    哀しい話ではあったけれども、一番印象的な話だった。

  • シリーズ第5弾!

    ・運命が招く死は、安らぎの香を歪める
    ・深き森に眠る死と、乱れた香り
    ・絶望の果ての死は、全ての香を封じる
    ・決断の死は、微笑ましく香る
    4編を収録。

    月森の存在を臭わせるような事件に、どうしても思考が
    そっちに向かいそうになるのだが、雑念を封じ込め
    死香に向き合おうとするのだけど・・・

    結婚を機に新しい企業に転職を決めた樹。
    学生の相談に乗り、喜んでもらえた潤平は
    将来を考えるようになるのだが・・・

    死香と事件の絡み具合と考察が楽しいのは相変わらずですが
    BL臭は本当に勘弁して欲しいのですよ。
    前作より濃さを増してませんか?

  • やっと関係性が歪な事に気がついてくれた模様。
    一緒にいる理由を死香だけに頼っているから変になるので、ただ一緒にいたいから普通の友人になろうとか言えばいいのにと思う。
    それでも多少は変化があったと言えるのかなぁ。徐々にでも良い方向へ進んで行って欲しい。

  •  今まで流されるままに死香の捜査をしていた潤平が、一緒に特殊清掃をしていた先輩に言われ、初めて死香と向き合う。そして、風間も潤平に対して対等な扱いをしていたのかと悩み始め…

     毎回書いてますが、今回本当の意味でBL路線確定な感じでした。運命の相手とかまで言うとは思いませんでした…

     潤平もただ風間の意見を聞いていた頃に比べて、自分で考えて死香と向き合おうとする姿に成長を感じました。
     またも食べられない物が増えましたが、次巻は何が食べられなくなるのかな。

  • シリーズ5冊目。愛ってなんだ…倫は何を期待しているんだ…となる一冊。結末から言えば潤平も風間も人間としてお互い成長し合える関係性に落ち着いたといえる。愛って恋愛もあるけど友愛もあるのでそちらを推したい所。話としては4話目がやっぱり印象的。風間の研究へのスタンスを大きく変える話だったと思う。ここまで来て続きが3年ほど出ていないのが凄く残念。続刊を信じて。(3/27-30)【2025-13】

  • 購入して読み。
    二人の愛(?)が深まる巻。

  • 死香という切り口は相変わらず独自性があって面白い。ただ、僅かにBL的雰囲気を漂わせるところも相変わらず無用で、これさえ無ければもっと高い評価を付けられるのに。
    潤平君が脱皮して自己主張できるようになってきたところは微笑ましくて良い。

  • シリーズ第5弾。

    今まで匂わせていたBL感が一層強くなってしまった。
    死香の更なる研究か、潤平の副作用軽減のためへの治験のどちらを優先させるかという悩みは必然に感じるが、あえてBLにする必要を感じない。

    単に研究と捜査両面においての二人のバディとしての成長の方が読んでみたいのだが、少し残念。

  • 「運命が招く死は、安らぎの香を歪める」
    仲間だと信じていた末の出来事。
    辛い出来事にあったからとはいえ、いつまでも不幸なままだと決めつけるのはどうなのだろう。
    参加はしてなかったのかもしれないが、同じ場に居て止める事もしない者を誰が庇うのだろ。

    「深き森に眠る死と、乱れた香り」
    研究を優先するが故に触れた者。
    人間としてすべき事を行いながら、求めるサンプルを集め事実を発表せねば偽装になるのでは。
    今までにない試みをしてみる事により新たな発見はあるが、続けるメリットは少なそうだな。

    「絶望の果ての死は、すべての香を封じる」
    見つけることが出来なかった訳。
    偶然が重なった結果ではあるが、一生バレる事無く隠して暮らし続けるのは難しい事なのでは。
    許しを乞うほど罪悪感があったのなら、相手の望みといえど叶えるのは間違いだったろうな。

    「決断の死は、微笑ましく香る」
    表情に変化が見られる条件とは。
    小さな発見ではあるが、研究を続けるに連れて目を覚ますきっかけになるのかもしれないよな。
    自殺の動悸としては十分なのかもしれないが、事実を隠し第一発見者になるのは大変だろう。

  • シリーズ第5弾。
    切れ者の教授が本作では新しい感情(愛)に目覚め始めた様子を中心に表現されているので、BL感が出始めました。
    事件の盛り上がりに欠ける為、自分は本作をもってこちらのシリーズは終了とする。

  • 真那は今後も出てくるのかな?と思った。今回は二人の関係性の変化と風間が桜庭に対して悩む様子が新鮮な感じでした。ただ、ブロマンスってこんなにBLっぽくもなり得そうな表現するものなんですかね?正直過剰すぎて引くなぁと思った部分もあった。死香に関しては新発見もあったので面白かった。

  • 運命が招く死は、安らぎの香を歪める
    深き森に眠る死と、乱れた香り
    絶望の果ての死は、すべての香を封じる
    決断の死は、微笑ましく香る

    死者から香るもの はて? 不思議な感じでした。

  • 意外と続くね、まだ続けても無理はない感じ

  • ミステリーというよりも
    だんだん2人の関係の進展に焦点が当てられて来た気がするけど
    そこがまたたまらない(笑)

    恋愛小説読んでたっけ…と一瞬疑うような、
    なんとも初々しい少しずつ進んでいく2人の関係性…どこにドキドキしてるんだ…(笑)

    事件がマンネリ化しそうなのに
    毎回目新しくて面白い。
    最後の話が切なくて好き。

  • 潤平と風間さんの関係性と心情に重きを置いた巻。
    前巻で潤平が風間さんに庇護的に扱われているのが苦しいと思っている印象だったので、やりたいことを考えた先に今後も風間さんの助手として役割を果たしたいと結論を出すと一気に前向きになったように感じた。
    逆に風間さんは「潤平を一人の人間として尊重しているか」という問題に直面したが、前巻までの熱烈さを思って個人的にとても意外だった。
    しかし読み進めていくうちに「主従的な立場に置いていた」という発言も出てきて、確かに読者でさえもその状態が当たり前になっていて違和感を持っていなかったことに気付く。
    平等な立場にいなければならないという風間さんの発言はまだ固定概念に囚われたもののように感じるけれど、二人の再出発のような関係が素敵だと思う。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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