聯愁殺 新装版 (中公文庫 に18-9)

  • 中央公論新社 (2022年6月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784122072190

作品紹介・あらすじ

大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団〈恋謎会〉の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが……。迷宮入りの連続殺人事件。大いなる謎に挑む、白熱の推理バトル!累計十万部突破!ロジックミステリの魔術師・西澤保彦の傑作!新たに「三十三年目のあとがき」を収録。〈解説〉唐木厚

みんなの感想まとめ

登場人物たちが繰り広げる推理合戦が魅力の本格ミステリで、連続無差別殺人事件の唯一の生存者が真相を求めて集まった推理集団〈恋謎会〉でのやり取りが中心となっています。緻密なロジックと意外な動機が絡み合い、...

感想・レビュー・書評

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  • あんまり前情報なく読んだ。
    ある事件について、登場人物がひたすら推理合戦をしていくというゴリゴリの本格ミステリ。
    そうきたか!という推理が出てきたかと思えば、ある一要素であっけなく廃案となったり、というのを繰り返していくうちに…
    ハウダニットにあたる作品だと思うが、こんな動機で罪が犯されるのは、衝撃であり恐ろしいなと思った。
    派手な展開はないので時々眠くなるが、のんびりと推理を楽しめた。

  •  ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。

     西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁殺』を読むのは、たぶん人生で、3、4回目。結末を知っててもなお、ラストの壮絶さには衝撃を受けてしまいます。唖然、呆然……というやつですね。どうしてこんな展開を、こんな〈動機〉を思い付くことができるのでしょう。そして結末はインパクトも、もちろんですが、その大部分がひとつの空間で謎について談義するだけなのに、なんでこんなにも先が気になって仕方ないのだろう、というヴァリエーションに富んだ推理談義も魅力的です。ミステリは〈動機〉である。しかもちょっと奇抜なだけでは満足できない、というひとには絶対におすすめしたい一冊です。

  • 吐き出しては飲み込んでの繰り返し。種明かしの満足感はあれど、道中のアトラクションに欠ける。読むのがつらい。

  • こういう「すでに起きた事件をみんなでディスカッションする形式で推理」するのは自分の好みです。現場に足を運ぶでもなく、それぞれが与えられた手がかりで推理。今回は推理するメンバーが新たな情報を与えたりしてそれがまた推理に組み込まれて・・・っていうのもよい。
    でも、なんかなあ。それぞれの出す仮説がどれもこれもパッとしない。「ここからはわたしの想像を交えて・・」がどれもこれもひどい。否定する根拠はないけど、でもそれはさすがに・・・のオンパレード。いやでも語り手である梢絵さんもモノローグでそんな感じの感想だし・・・メタ的なことを言うと「これが真相だったらいやだなあ」という。

    でもさすがにそれはなく。最後の最後で真相があきらかになるんですが・・・・その後がひどい。真犯人を前にして刑事が急に油断して殺されるかね?そして「これから連続殺人しまくってやるー」って。さすがに〈恋謎会〉のメンバーが不審に思って気づくでしょ。でもまあ成し遂げたとは書かれていないけど・・・

  • 多重解決で、このパターンにもっていくのは面白いなあ。

  • 迷宮入りの連続殺人事件、唯一の生存者から真相究明を託された〈恋迷会〉の面々。白熱の推理バトルの末、彼らが辿り着いた真実とは――!?〈解説〉唐木 厚

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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