司馬遷 (中公文庫 た13-11)

  • 中央公論新社 (2022年9月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784122072602

作品紹介・あらすじ

激しい戦地生活を送るうちに、長い年月生きのびた古典の強さが、しみじみと身にしみてきたーー過酷な生活の中で、現実よりも確かなものとして立ち上がってきた司馬遷の生き方と歴史に対する態度。読むこと、書くことによって、独創的な個としてのありよう、自らの立ち位置を定めた著者による不朽の名著。長く収録されなかった結語を収め、オリジナルに近い形で刊行する。

みんなの感想まとめ

歴史と文学が交差する深いテーマを探求した作品は、著者が司馬遷の世界を独自の視点で分析し、彼の生き方や歴史観を浮き彫りにしています。特に、司馬遷が宮刑に処されながらも『史記』を完成させる過程は、彼の信念...

感想・レビュー・書評

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  • これはやはり名著と呼ぶにふさわしい。文学者としての著者が、歴史を書き尽くした司馬遷の世界を十分に咀嚼して著述している。文章を書くものに共通する姿勢を感じたのだろうと思う。

  • 戦中に著された古い本だけに、言い回しが今日から見ると大仰で、取っ付きにくさは否めなかった。せっかくの史記の分析もその筆致に覆い被され埋もれた印象。宮刑に処されながら史記完成への思いを綴る、司馬遷の手紙の引用は、それ自体人類普遍の価値があり、世界史観点での彼への評価すら、まだ足りないと思わされるほどだった。

  • 『史記』の構造を読み解きながら個人の力とその関係に着目した司馬遷の歴史観を浮き彫りにする。著者の第一著作にして代表作。〈解説〉中野重治/竹内 好

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著者プロフィール

武田泰淳
一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の息子として生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。

「2022年 『貴族の階段』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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