- 中央公論新社 (2022年9月21日発売)
本棚登録 : 45人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784122072602
作品紹介・あらすじ
激しい戦地生活を送るうちに、長い年月生きのびた古典の強さが、しみじみと身にしみてきたーー過酷な生活の中で、現実よりも確かなものとして立ち上がってきた司馬遷の生き方と歴史に対する態度。読むこと、書くことによって、独創的な個としてのありよう、自らの立ち位置を定めた著者による不朽の名著。長く収録されなかった結語を収め、オリジナルに近い形で刊行する。
みんなの感想まとめ
歴史と文学が交差する深いテーマを探求した作品は、著者が司馬遷の世界を独自の視点で分析し、彼の生き方や歴史観を浮き彫りにしています。特に、司馬遷が宮刑に処されながらも『史記』を完成させる過程は、彼の信念...
感想・レビュー・書評
-
これはやはり名著と呼ぶにふさわしい。文学者としての著者が、歴史を書き尽くした司馬遷の世界を十分に咀嚼して著述している。文章を書くものに共通する姿勢を感じたのだろうと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦中に著された古い本だけに、言い回しが今日から見ると大仰で、取っ付きにくさは否めなかった。せっかくの史記の分析もその筆致に覆い被され埋もれた印象。宮刑に処されながら史記完成への思いを綴る、司馬遷の手紙の引用は、それ自体人類普遍の価値があり、世界史観点での彼への評価すら、まだ足りないと思わされるほどだった。
-
『史記』の構造を読み解きながら個人の力とその関係に着目した司馬遷の歴史観を浮き彫りにする。著者の第一著作にして代表作。〈解説〉中野重治/竹内 好
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
武田泰淳の作品
