- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122072916
作品紹介・あらすじ
給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は、1円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にいくら使うかで人生はきっと変わるはず。ゲーム課金はいくらまで? 百万円の宝くじが当たったら夫に言う? どうすれば働かずに生きていける? 7名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、短篇小説アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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7人の著者によるお金にまつわる短編アンソロジー。7人のうち、原田ひ香さんと大崎梢さん以外は初読みの作家さんだったが、いずれの作品もどんどん読み進められた。短編のため、良いところで終わってしまい、長編で読みたいな…と思わされる作品も複数。改めて「お金」とは、人生や生活に直結するものだと実感した。大事なものであることは確かだが、極端に価値を置きすぎると周囲と調和できなくなったり、家庭崩壊を招いたり、依存したり、幸せがかえって遠ざかってしまう。作中、大型犬を多頭飼いし実は飼育代の元も取ることが難しい報酬しかもらえないタレント犬の飼い主や、報酬は発生しない土いじりの緑化ボランティアをする人が登場人物として出てきたが、いずれもお金ではなく行っていること自体に幸せや癒しを感じており、やはりお金が全てじゃないな…と考えさせられた。これからもお金とは適度な付き合い方をしていきたいものだ。
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2022年12月中公文庫刊。新津きよみ百万円分の無駄 、原田ひ香一生遊んで暮らせる方法 、大崎梢12万円わんこ、永嶋恵美廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?、福田和代わらしべ長者のつくりかた、図子慧塾に行かない子どものための五つのクリンプス、松村比呂美二千万円の差額 、の7つのお金にまつわる書き下ろしアンソロジー。テーマがお金だからか、辛辣な話が多く、後味が悪い。その中にあって福田さんのわらしべ長者のつくりかたが唯一の前向きな話だが、対比の部分に無理やり感があり、話としては嘘っぽい味がした。
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あまり期待していなかったけど、
面白く読めました。
女性作家の短編集だからか、
主人公はほとんど女性。
だから、「あるある」というのではなく、
「へぇー」という感じでした。 -
短編で出てくる金額も具体的で
読みやすかった。
今まで読んだアミの会の本で
1番面白かったかも -
原田ひ香さん以外初読の作家7人の短編。どれもお金にまつわる話だが短編で読みやすく楽しめた。新年のスタートに(遅い)良い本だった。
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面白かった。
色々考えさせられる。
大崎梢さんが好きで読んでいるアミの会。未読の作家さんを知ることができ、楽しい。 -
作家さんのお金にまつわる短編集
お金への考え方が実際にありそうなエピソードを加え解りやすく面白く書かれていて一気に読んだ
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アミの会は良い話をよく集めてくれますね。今回も楽しめました。
著者プロフィール
大崎梢の作品





