文庫の読書 (中公文庫 あ 96-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 478
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122073487

作品紹介・あらすじ

読み終えたあと、柔らかくなった紙の感触もいい。読んだ。確かに読んだ。しっかり読んだ。そんな気持ちになる。それが文庫だ――。文庫愛好歴六〇年の著者が読んで書いた文庫をめぐるエッセイを厳選。文庫オリジナル編集で贈る、文庫愛読者のための文庫案内全一〇〇冊。

感想・レビュー・書評

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  •  現代詩作家の荒川洋治氏が読んで書いた文庫のレビュー・エッセイを収録している。1部国内編、2部国外編と3部エッセイ編で計100冊である。

     ブクログの本のレビューもこんな風に書ければいいなと思う。実際に読んでみたくなった本が何冊もあった。

  • 世界がもっと見える 詩と散文を行き来する 荒川洋治さん(現代詩作家):東京新聞 TOKYO Web(2021年4月3日)
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/95613

    文庫の読書 -荒川洋治 著|文庫|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/bunko/2023/04/207348.html

  • 著者の書評集に出会ってから10年以上になる。単行本の重さが多少苦手になってきたこともあり、購入するのはほとんどが文庫、この書評集も文庫オリジナルとして出してくれてとてもありがたい。そしていつもいつも読後には本が付箋だらけになってしまうのだ。必ずしも読みたくなった本の項ばかりではなく、「こんなふうに文学を文章を眺めて感じて味わいつくすのだな」という一文にふれるとそこにも付箋、著者の書評自体が作品となって心に響くのだ。

  • 「人間が悩む限りは、」という一節に目を惹かれた。たしかに、悩まない人間になってしまったらどうなるか。表情も機械的なものになってしまい、うなだれたりする表情もなければ、それはもはや人とは言えないようになってしまうように思える。悩むことこそ、人として生きていると思えれば、日常を過ごすことも少し気持ちが軽くなるのではないか。

    書評を集めた書籍となっている。良書だけを読む必要があるというようなことが書かれていたが、何をもって良書とするのか。良書でも悪書でも自分にとって気になる本であれば目を通しても良いのでは、とは思った。

  • 著者の読書エッセイのうち、文庫化された作品について書かれたものをまとめたオリジナル版。
    初出一覧を見ると、結構読んでいたことが分かる。

  • 毎日新聞のこの筆者の書評が好きでずっとフォローしていて、書評に紹介された本は読んだつもりでいたのですが、ここにある100冊のうち読んだことがあったのは10冊もありませんでした。文庫歴は私も50年近くなりますけれど奥が深いというか、文庫本って好き。

  •  荒川さんの本の紹介、解説を読むと、ついその本を読みたくなってしまう。短いものだと3~4ページの文章で、その本の魅力が生き生きと語られ、少し長いものでも10ページほどの中に、作品及び作者について簡潔に紹介される。

     取り上げられているものは結構読んだ作品が多いが、改めて読みたいなあと思ったもの。
     〇加能作次郎『世の中へ・乳の匂い』
     〇梶山季之『李朝残影』
     〇ゴンチャロフ『平凡物語』

  • 本書は、筆者が書評をした本をエッセイ風に紹介する本である。(文庫本のみの紹介、入手困難の本も少しあった)
    普段の読書生活では辿り着かないような本を複数見つけられたのでよかった。また、それらの本を読み終えた後、また本書に戻りたいと思う。

  • 荒川さんの書評、殆どが新聞書評、を初めて読んだ。約30年間の書評のどれもがほとんど、内容を批判しない。使われている言葉、文章、ストーリー等を丁寧に褒め上げる。ある表現を指して、この表現で作者は対象を純粋に捉えているのだ、等々。これも一つの書評なのだろう。

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著者プロフィール

荒川洋治
一九四九 (昭和二四) 年、福井県生まれ。現代詩作家。早稲田大学第一文学部文芸科を卒業。七五年の詩集『水駅』でH氏賞を受賞。『渡世』で高見順賞、『空中の茱萸』で読売文学賞、『心理』で萩原朔太郎賞、『北山十八間戸』で鮎川信夫賞、評論集『文芸時評という感想』で小林秀雄賞、『過去をもつ人』で毎日出版文化賞書評賞を受賞。エッセイ集に『文学は実学である』など。二〇〇五年、新潮創刊一〇〇周年記念『名短篇』の編集長をつとめた。一七年より、川端康成文学賞選考委員。一九年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員。

「2023年 『文庫の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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