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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784122073531
作品紹介・あらすじ
明治期に入り、衰退した茶道が、新時代の富豪たちにより復活を遂げる。同時に茶道具の収集熱が高まり、名品を誇示する茶事が盛行された。この茶事記録は,茶器の保存・研究、茶道史の発展に大きな影響を与えた。本書ではその実見記ともいえる貴重な史料を残した高橋箒庵(義雄)、益田孝(三井物産創業者)、原三渓(生糸貿易豪商)、根津嘉一郎(鉄道王)、井上世外(元老井上馨)、藤田伝三郎(藤田財閥創始者)、黒岩况翁(日本赤十字社社長)、平瀬露香(大阪豪商、源氏物語の平瀬本にその名を残す)などの足跡を追いながら、豪放にして耽美、痛快にして洒脱な近代数寄者の趣向とその精神を語る。
(内容紹介)
主人公高橋箒庵 数寄者とは、高橋箒庵の数寄、革新と保守
明治の青年
明治維新後の茶道界、箒庵高橋義雄、福沢諭吉と『時事新報』、『日本人種改良論』、『拝金宗』、洋行する新人
数寄者の誕生
藤田伝三郎の執念、平瀬露香の茶、箒庵と号す、破天荒の数寄者、原三渓の登場、箒庵、実業界を去る、ライフ・ワーク
数寄者の茶会
茶の湯の羅漢たち、石黒况翁の茶、井上世外と金沢、光悦会の誕生、大入札会の盛況、音曲と能楽の茶の湯、住友春翠の茶、信楽大壺割りの茶会
数寄者の思想
近代数寄者の庭園観、近代数寄者の建築観、近代数寄者の懐石、『大正名器鑑』の誕生、仏教美術と茶の湯、高野山と護国寺、
おらが茶の湯――まとめにかえて――
茶の湯は趣味、近代化と茶の湯
みんなの感想まとめ
明治期における茶道の復活と、豪華な茶事を通じて表現される数寄者たちの生き様が描かれています。高橋箒庵をはじめとする実業家たちが、衰退した茶道を再生させる過程は、彼らの情熱と革新性を感じさせます。特に、...
感想・レビュー・書評
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なんだか、まさに明治は新しい時代だったのだなあ、と思う。
生涯をたどるだけで熱量に圧倒される。
お茶については全く知らないけれど、こんなに豪快に楽しんでいたのだなあ、と感じ入った。
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明治期に衰退した茶道が、富豪たちの偉業により復活を遂げる。高橋箒庵(義雄)、益田孝、原三渓、根津嘉一郎などの耽美を追いながらも破天荒な足跡を辿る。
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今、我々が美術館、博物館で観ることができる当時の茶器等は、近代日本の数奇者の貢献に寄るところが大きい。
単に「パトロン」ということではなく、日本の良き文化を残そうとした熱意があった。
ここに登場する高橋義雄もそうだが、彼らは海外を見ている。それ故に日本文化の価値を認識することができたのだと思う。(欧米人に安価で買われていく数々の日本文化遺産のみながら危機感を抱く)
当時の金持ちと現在の日本の金持ちはケタが違うのかもしれないが(勿論、前者の方が資力は格段にあったと思う)、現在、当時のような「数寄者」がいるのかは疑問であり、残念。
本著に登場する主な近代数奇者。
・高橋箒庵(主人公)
・藤田伝三郎
・平瀬露香
・原三渓
・井上馨
・益田鈍翁
・松永耳庵
・根津青山(嘉一郎)
・小林逸翁(一三)
以下抜粋~
・小林逸翁の回想によれば、(三井銀行での)この整理(担保回収)がきっかけで、青年小林一三は茶の湯と道具に開眼したのである。
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